2011年5月7日土曜日

浜岡原発が停止・・・  褌子

   世界一危険な原発と言われていた逸徳さんちかくの浜岡がついに停止となる。
 予想以上に早い決断であるが、そのくらい福島第一が深刻だということだ。
 廃止ではないが、停止になっただけでもその意味はきわめて大きい。
 福島第一は廃炉、浜岡は停止、あとの52基は何とか延命させようということかもしれないが、そういう政官業の思惑をのりこえて浜岡停止は日本が脱原発社会への一歩をやっとふみだした記念碑的事件として記憶されるのではないか。
 地球人口70億時代で原発必要論はくりかえし繰り返し出てくるだろうが、10万年後まで放射能を残す原発と現存人類との平和共存はむつかしいことを今回学習した。
 こんなことを世界全体が真剣に考えざるを得ない時代がこんなに早く来るとは思わなかったし、ついでにいうと千年に一度の大震災に遭遇するとは思わなかった。すべて我が身にとっては“想定外”であった。
 ノーベル賞の野依先生が「自然科学が発達すればするほど自然界には人間にとってわからないことが増えてくる。だから科学者たるものが“想定外”などと言い訳するのは科学と技術の役割をごっちゃにしているからだ」という趣旨のことをいっていた。自然科学の日進月歩の発達でたいていのことはわかってきているのでは…等というのはとんでもない思い違いであった。

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