2011年5月15日日曜日

鎌倉大仏・・・猫跨ぎ

  鎌倉の大仏がかっては大仏殿に鎮座しており、大津波で露仏になったとは、その昔観光案内書を読んで知ったが、へーそんなことがあったのか、てな事だったね。
明応7年8月25日、西暦1498年9月20日に東南海地震および東海地震の震源域で巨大地震が発生し、そのときの津波で殿舎が倒壊流出したという。
津波が紀伊から房総の海岸を襲い、伊勢大湊で家屋流失1千戸、溺死5千、伊勢・志摩で溺死1万、静岡県志太郡で流死2万6千などであり、津波の被害が大きな地震だったという。 大仏は海岸から800m以上離れており、標高は12~13m。津波は関東大地震においても大仏まで達していなかった。
こういう事実も、今はリアリティをもって感得するが、3月11日以前は他人事だった。
こんな事例は他にも沢山あるに違いない。
  素人はそういうことなんだけれど、地震学という学問はそうであっては困るんだな。こういう歴史的事実を取り込んで社会にきちんと反映する、行政にフィードバックするという仕組みを作らねば。素人と一緒になって周章狼狽してはなあ。やっぱり学問の敗北だ。

今日のニュースで、福島第一原発は津波で電源がやられてすべてが始まったと言っていたが、その前、激震で原子炉自体がかなり損壊していたのではないかとの声がようやく外に出始めたね。第二、第三号機もメルトダウンしている可能性も出て来た。知る人は皆知っていたのかも知れないが。

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