2011年5月28日土曜日

どの作品かというと・・・・逸徳

横眉冷対千夫指 俯首甘為孺子牛  これは「眉を横たえて冷ややかに千夫の指に対し、こうべをたれて甘んじて孺子の牛となる」と読むと思います。この言葉の意味を毛沢東がうまく解説していたとのをおぼえています。毛沢東自身すぐれた詩人でしたから。彼によると「千夫つまり世間がこちらを指さして笑っているのを昂然と受け流して、孺子つまりこどもにせがまれれば喜んで牛になって背中に乗せて遊んでやるということですが、孺子とはしいたげられた弱い庶民ということで、旧勢力からどんな批判攻撃を受けても、それは相手にせず、民衆に喜んで奉仕する」の意だというのです。魯迅の生き方によく重なりますね。出典は魯迅選集の、『集外集』(魯迅選集第十二巻 岩波書店)のなかの詩「自嘲」の第五聯と第六聯です。

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