安政大地震やコレラ大流行が幕府倒壊を早めたとか、興味深い。
黒沢明の映画「赤髭診療譚」にすさまじい安政地震の様子がでてくる。
いっぽう手塚治虫「ひだまりの樹」は安政のコレラ大流行を背景にした傑作歴史漫画。 このコレラは明治になっても猛威をふるい、日清戦争の戦死者の半分がじつはコレラによる死亡だったとか(吉村昭「白い航跡」)
東日本大震災が起こる前の日本最大級は宝永地震(1707年=M8・6)。高知大岡村教授は「宝永地震は九州、大阪、土佐湾の奥まで津波が押し寄せ、集落ごと流された『亡所』の文字が当時の記録にずらずら並んでいる」という。だから浜岡は危険だが他の原発は心配ないというのは暴論。津波がこなくても直下型地震では地震波が非常に速いので制御棒を入れて止めることを確実にできるのか、と心配する。
東大の都司准教授は「869年の貞観地震の18年後に巨大東南海地震が起きている。
“千年に一度”の地震が、千年前には立て続けに起きている。こんども同じように続いてもおかしくない」と警告する。
地震予知連の茂木元会長は「これ以上の地震は起きないと勝手に人間が決めて『ないと思っていた』では困る。カムチャッカ地震(1952=M9・0)アリューシャン地震(1957=M9・1)チリ地震(1960=M9・5)アラスカ地震(1964=M9・2)と立て続けにおきている。日本も環太平洋地震帯の一部。東電も国も絶対安全といっていたが、その根拠をあたえた専門家も変わってもらわないと…」「じつは地震もモノの破壊もまだよくわからないことが多い。原子炉本体は頑丈でも複雑な配管や装置がとりまく複合体だ。弱いところに集中したら何が起こるかわからない。日本は唯一の被爆国で第一級の地震多発国。そういうところで“原発実験”をやってはならない」
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