今朝のテレビで、福島県川内村のわずか2時間の一時帰宅の模様をみた。
川内村159人。バスに分乗し、お年寄りたちが暑苦しい白い放射線防護服をきて線量計とトランシーバーをもっての一時帰宅。バスのそとはのんびりした山村風景。ワラビやゼンマイの一番のシーズンでもあるこんなのどかな村や町が放射能に汚染されてしまったのか…。70センチ四方のビニール袋に位牌やアルバム、孫の下着などをつめてかえってくると放射能検査をうけて着たものを脱ぎ捨てて、また避難所にかえってゆく。
酪農家のおじさんは避難するときに放してきた牛に会ったら「こんな格好したおれのこと宇宙人だとおもうべな」といっていたが牛たちには会えなかったとがっかりして防護服をぬぎすてていた。
第一原発の北西方向の浪江町、飯館町、南相馬市などでセシウム137が1平方㍍あたり300万~470万ベクレルに達しており、チェルノブイリの住民強制避難基準とされた55万ベクレルを大幅にうわまわったと、けさの新聞は伝えている。セシウム137の半減期は30年。ふたたびふる里に帰ることができるのだろうか。
本当に大変なことになったとしみじみ思う。
明日からは蒸し暑い梅雨がくるまえにと、8市町村27638人の一時帰宅がはじまる。
0 件のコメント:
コメントを投稿