2011年5月13日金曜日

映画『英国王のスピーチ』・・・・褌子

  仁ちゃん夫妻がはるばる上京し、上野の韻松亭で八名で楽しい会食をした。
  お酒は東北の銘酒「南部美人」で私はほんの少したしなむ程度であったがじつに美味であった。
  いつも素晴らしい会場を予約してくださる小蔵ひでをさんに感謝したい。
  地球内部のマントル(地球容量の80%をしめる)の対流を起こしているのは核分裂エネルギーだと国兼さんに教えられて、ヘーそうなのかと得心した。地球がちっとも冷えないのは不思議に思っていたが「恥ずかしくて今更訊けなかった」のである。国兼さんありがとう。
  記念写真をとって散会後、上野公園ちかくで映画『英国王のスピーチ』をみた。
  今のエリザベス女王の父親のジョージ六世が、どもり=吃音だったという話である。
  じつは兄のジョージ五世が国王だったのだが、シンプソン夫人と恋に落ちて王位を投げ出してしまった。(そういえばチャールズ皇太子もダイアナ妃を捨ててカミラ夫人と再婚している。ウイリアム王子は大丈夫かな)
  やむなく、ひどく内気でどもりの弟が1936年に英国王になってしまうのであるが、公式行事でのスピーチでWやPではじまる単語がどもって発音できない。王妃が優しい人で何とか夫の吃音をなおそうとロンドン中をかけまわって信頼できる言語矯正師をさがす。
  おりしもヒットラーが台頭し1939年ポーランド侵攻で第二次世界大戦がはじまる。ジョージ六世が英連邦諸国民にファッシズムとの戦いをよびかける歴史的なラジオ放送に臨む場面が圧巻。録音機がなかったのかぶっつけ本番。
  田中角栄もどもりだったし、金閣寺に放火した青年僧もどもりだったそうだ。
  サマーセット・モームもそうだった。語学の天才だったエンゲルスは「きみは二〇カ国語でどもる」とマルクスにからかわれている。
  なお私事であるが私も子供の時からどもりに悩んだが、何となくなおってしまった。アイウエオの母音ではじまる言葉だけは今だに発音しづらい。

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