福島県川内村へ10日に一時帰宅した住民に対し、国側が「警戒区域が危険であることを十分認識し、自己の責任において立ち入ります」などとする同意書に署名を求めた。
一部の住民から反発の声があがり、遠藤雄幸村長も「同意したうえで一時帰宅するのだから、改めて署名を取る必要はない。役人仕事でやめたほうがいい」と批判した。
原子力災害現地対策本部長の池田元久・経済産業副大臣は報道陣に対し、「(警戒区域内では)責任を持って安全に気をつけて行動してもらいたいとの趣旨だった」と説明した。
以上は新聞記事からの引用。全くこの国の役人といったら。言われた通り70㎝四方の袋一杯に物を詰め込んで、二時間ピッタリにバスに戻る。そういう人たちだということが判っているのに、無意味な馬鹿げた網をかぶせようとする。
こんな話をラジオで聞いた。何処かの避難所に東京の菓子屋の主人が被災者のためにとロールケーキ700本持って訪れた。すると窓口の役人は、「ここの被災者は800人。100人あぶれてしまう。公平の原則に反するので受け取れない。」と言ったという。実話である。この期に及んでの役人根性は一体何処からくるのか。
しかししばらくして待てよという気がしてきた。考えて見ると、外国が賞賛した、非常時でも律儀で礼節を重んじる日本人の特質と何か底で繋がっているのではないか。特質の裏側にややもすればこんな融通のなさが顔を出すのではないか。ここは注意しなければ。
ちょっと意地の悪い見方かも知れないが、日本人論の一つの材料かも知れない。
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