2014年1月28日火曜日

骨董と古美術    ・・・褌子

私も古美術品と骨董品の違いがなんとなくわかりました。素人には両者の境目は判然としないが。
保本おじいさんも納得したらしく、銀座の古美術商はあきらめて遠い親戚筋の古物商つまり骨董屋を招いてみてもらったそうです。ところが「めぼしいものがないので…」といってそそくさと帰ってしまったというのです。
そのはなしが昨日、保本夫人から私の耳にはいったので、遠くにいる旧知の骨董屋さんに意見をきいてみました。「言いにくいが、そのおじいさんが生きている限りは誰も買い手がつかないでしょうね。長年かけて大金かけて買い集めた思い入れのあるものを当の本人の目の前で二束三文で値切って買い取るなんてことはできるものではない」ということでした。
骨董商の立場からすると、確実に売れる保証のあるもの以外は引き取りたくない。在庫はもちたくない。只でいいから持って行ってくれと言われるなら別だが。ごく一部のいいものだけを廉価で仕入れて、確実に売りさばいてこそ骨董屋は成り立つのだとわかりました。

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