この事件はいろんな教訓と問題を残した。
日米交渉の内幕報道に各社は敏腕記者を送り込んだのだろう。塀の上を歩くような取材を敢えてした。「事務官を酔わせ、行為に及んで・・・」 本当かどうか知らんが昔の記者の猛者ぶりにはむしろ感心する。結局ばれて、塀の内側に落ちたわけだが。言う通り、報道はこのドロドロに集中し日米密約の関心はどこかへ行ってしまった。
先ず、プライバシーを忖度する常識が確立していなかった。女性は名前も出たし、写真も記憶がある。それほどバッシングは激しかった。その後離婚した筈だ。彼女と西山は裁判で争ったりしている。なんという悲喜劇だ。
それにしても西山や毎日に情報源を秘匿する配慮は不十分だった。役所は徹底的に調べるだろうから、通信文の公開の仕方を含め最大限の配慮をすべきだったろう。脇が甘かった。
爾来、こんな取材はないらしい。そんな強者はいないのだろう。なれ合いになったと言って良いのかもしれない。そっちの方が問題ではないか。
いま特定秘密法案が問題になっているが、何となく冷ややかな気分がある。今のマスコミは、西山的気迫で対象に食い入っているのか。報道の自由を言うほど、肉迫しているのかと思う。
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