明けましておめでとう。
孫たちも帰って行った。幼いと思いながらも久し振りに見るとそれなりに成長し、時に生意気なことを言って笑わせたりする。そう、それだけこちらが老けたわけだ。ビール、日本酒、ワイン、久々に飲んだが、とっくに酒量は息子に追いこされている。
昨年暮れ大瀧詠一というミュージシャンが急逝した。ポップス界の大御所と言うが、勿論全く知らない人だ。ラジオ深夜便をぼんやり聞いていたら、偲んで彼の曲が流れている。
なにかしみじみと心に沁みてきた。曲紹介を聞くと薬師丸ひろ子の「探偵物語」。歌詞がいい。十代の女の子の恋の予感、おののきが繊細に、せつなく歌われる。そうか、作詞は松本隆。彼はいい。実に洒落ている、何というか切れ味があざやか。そして大瀧詠一の曲が実にいい。この引き込まれる魅力はどうだ。演歌とは違う旋律に揺すぶられる感覚が自分にもいつの間にかビルドインしていたことに驚く。そして薬師丸ひろ子の歌声―ストレートな簡素な響きがいい。岩崎ひろみ、松田聖子、みなこの哀しみは出ない。
アマゾンで早速ダウンロードして、繰り返し聞いている。あまりいいので、この歌手の「歌物語」CDをまるごとダウンロード。しかし、探偵物語に匹敵するものはない。いいね。正月早々、爺さんは癒されている。
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