2014年1月16日木曜日

函館通信226・・・猫跨ぎ句鑑賞・・・仁兵衛

・数へ日や母の急須のすぐ詰まり・・・母の急須とは大分古そうだな。土色の急須は確かにお茶の葉が詰まるね。
・聞き捨てに捨て方はあり冬柏・・・冬柏のイメージが湧いて来ない。
・幾たびも短き夢や笹子鳴く・・・何か凄く淋しい気持ちが隠されているように思えるのだが。
・天平五年憶良夜通し咳けり・・・歴史ものは相変わらず上手だね。なかなかここまで到達は出来そうにない。
・氷柱落ちラフマニノフの第二番・・・クラシックへの造詣もしかり。
・飲みさしの捨てるしかない缶冷たし・・・けちけちしなさんな。
・硝子戸の奥の硝子戸ちやんちやんこ・・・こういう構造の家は殆ど見なくなったな。
・笹鳴や桃色岩塩粒粗く・・・上五と下の部分との取合せ妙。ところで桃色岩塩て貴重なものではないの。
・高層に風邪移し合ふ老夫婦・・・うちは4階だけど同じだ。
・鶲(ひたき)鳴く花屋の夫婦老いたれば・・・ひたきは秋に鳴いていると思ったが。

 六花・・・角川の歳時記では「むつのはな」と詠ませている。
 「生きながら俳句に葬られ」はやはりそうか気長に待つことにしよう。


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