・ 風呂敷の鹿の子絞りや水の春
鹿の子絞りの絵柄に水の波紋を見て、それを「春の雨」とやってしまうと近すぎてこういうのは良くない。水の春と遠回しに言うのがいいのです。
・ 薄氷の向こうに地球歪みけり
作句の意図は判るが、これは好みの問題だけど、直接環境問題とか匂わせるのはいつも引いてしまう。
・ 一分前発車ベル鳴る蕗の薹
逸徳氏と同じ感想を持った。発車まで蕗の薹を眺めていたのかな。
・ 鰊群来一粒ごとの宇宙かな
近くのスーパーに北海道で水揚げされた今春の鰊があった。卵が海藻にまとわりつく光景。
一粒ずつに命が宿っている。今はそんな風景が戻ってきたのだろうか。
・ バス停に今置いてきた春の夜
ということは、バスに乗ったあとは、春の夜は無くなったと。特別な夜であったとしてもちょっと分かりずらい。
・ 春の土五感の地図を塗り替えて
北海道の凍土から解放された春の土の感動は格別だからねえ。よく実感が出ている。
・ 囀りや右から左アラビア語
せわしない囀りとアラビア語の取り合わせが意表をついて面白い。
・ 道糸を二号に決めて春の雪
私も釣りは全く門外漢でだめ。逸徳氏と同じで、あんなに巧妙な仕掛けを駆使して、魚を騙し捕らえなくてもと思うねえ。
・ 冴返る永字八法なぞりけり
思い入れの句だけれど、一番まとまっているね。でも無難かな。
・ 蜆船頁をめくる閲覧者
これは問題提起句ですね。蜆採りの金網を船上に引き上げて作業している様が本の頁をめくっている風に見えたのかな。
2011年2月28日月曜日
仁ちゃん句鑑賞・・・・逸徳
函館駅で、仁ちゃんと再会し元気な顔を見て、うれしかったが、その後のニュースが「慢性硬膜下血腫」とはおどろいた。大事にしてほしい。やばいと思ったらさっさと手術したほうがいいかもしれない。おいらなんか、大腸ポリープで、カメラを10回もいれた。つまり同じ医者に10回も肛門を見せたわけで、最後にはなんとなく親愛の情を感じてきたな。で、スーパーだって10回もくりゃあ割引になるんだから、料金はまからんかと聞いたら、怒られた。とにかく身体の自然の老化はかぜひきみたいなものでやむをえん、さっさと車のオーバーホールとおんなじで直せばいいんだと思って、自分をなぐさめているが、脳の老化ばかりは困ってしまう。うまくおりあいがつかないのだ。どういう風にしてゆっくりとぼけていくか、その方途を考えているのだが・・・・。 しかしだ、今回の句はいいな。仁ちゃんの世界が出ていると思うし、どの句も素直にイメージがつたわり、それが暖かい。 まあ、慢性硬膜下血腫があきらかに中身に何の影響もしていないことがよくわかり、安心である。
・ 風呂敷の鹿の子絞りや水の春・・・・・・・水面に石を投げると波紋が広がる。鹿の子絞りの模様から、その光景を連想したのは面白いし楽しい。うちにその風呂敷があったのでひろげてながめていたら、なんだか小さい波紋がいっぱいあるので、水面ににわか雨がふってきたようなイメージがわいた。で、「風呂敷の鹿の子絞りや春の雨」なんて考えたがどうかな。
・ 薄氷の向こうに地球歪みけり・・・・・ わかるわかる、ニュージーランド地震のことだな。薄氷のあぶなさが、地震の持つ緊張感のあるイメージによくつながる。はかないものに対して不動の大地。だがそれだってゆがむことがある。ただその事実にわれらたちすくむのみ。
・ 一分前発車ベル鳴る蕗の薹・・・・・ 汽車のイメージは前にもうまくつかっていたなあ。たしかタンポポを詠んだ句。 この蕗の薹は、作者はどこでみたのだろう。まさかプラットホームに蕗の薹が生えているわけもあるまい。田舎の小さな駅かな?? 発車のベルと蕗の薹をイメージの世界でなんとかつなげようとすると、いろんな想像がひろがってくる。
だが、おいらとしてはこれは心象風景の蕗の薹かなとも感じた。 だって発車1分前のベルは、これからおこる出発という大事件の予告なのだし、蕗の薹も来る春の予告だ。なんとなく心弾むエネルギーがあるところに共通性を感じた。
・ 鰊群来一粒ごとの宇宙かな・・・・・群来ると書いてくきると読ませるのは、北海道にわたって最初に覚えた言葉のひとつだった。北海道らしいと感動したのを覚えている。鰊が戻ってきたというニュースを聞いた記憶があるが、最近はどうなのかな。下の句で金子みすずの詩を思い出した。もっともあれはイワシだったか。
・バス停に今置いてきた春の夜・・・・・ いいなあ、この「春の夜」はどんな夜だったのだろう。したしい仲間との語らい? 家族の歓談? それとも恋人との一夜のデート?? その楽しさや優しさを全部バス停において、暖かい思いだけ懐いて作者はただ一人夜のバスに乗るのだ。このバスはどこにいくのか。 人の生は孤独だが、孤立ではない。そこまで考えされる。
・ 春の土五感の地図を塗り替えて・・・・・・北国の暮らしで一番いい季節がこれから来る。 薄汚れた雪の下から、黒い土がちらほらと顔をだし、青空と一年ぶりの再会のあいさつをしている。吹いてくる風にふくまれる針は、心なしか少なくなって、何かオーケストラの開幕直前のときめきがあるな。
・ 囀りや右から左アラビア語・・・・・ あっというまに右から左に飛びすぎた名も知らぬ小鳥のさえずりが、なんとないているのかよくわからないまま、それを右から左に筆記する、意味のわからんアラビア語につなげたのは面白いなあ。こういうイメージの遊びは楽しいね。
・ 道糸を二号に決めて春の雪・・・・・・釣りをしないので、この光景はよくわからん。で、コメントは控えます。 そもそも釣りという行為がよくわからんのだ。なんだか魚をだましてつかまえるなんて罪深いと思ってしまう。すみません。
・ 冴返る永字八法なぞりけり・・・・・・ この句に出会い、永字八法なる言葉を初めて知った。なーるほどとひざをたたいて勉強になった。深夜ひとり筆を持つ仁ちゃんを想像したよ。悪筆のおいらにはうらやましい世界。
・ 蜆船頁をめくる閲覧者・・・・・・これわからん。イメージが浮かばん。図書館で「蜆船」という語を調べているのだろうか。 解説希望。
というわけで、今回はまこと素直な世界がならんでいて甲乙つけがたく、独断と好みで、鰊群来とバス停の句を特選とさせていただきまする。 おそまつ。
・ 風呂敷の鹿の子絞りや水の春・・・・・・・水面に石を投げると波紋が広がる。鹿の子絞りの模様から、その光景を連想したのは面白いし楽しい。うちにその風呂敷があったのでひろげてながめていたら、なんだか小さい波紋がいっぱいあるので、水面ににわか雨がふってきたようなイメージがわいた。で、「風呂敷の鹿の子絞りや春の雨」なんて考えたがどうかな。
・ 薄氷の向こうに地球歪みけり・・・・・ わかるわかる、ニュージーランド地震のことだな。薄氷のあぶなさが、地震の持つ緊張感のあるイメージによくつながる。はかないものに対して不動の大地。だがそれだってゆがむことがある。ただその事実にわれらたちすくむのみ。
・ 一分前発車ベル鳴る蕗の薹・・・・・ 汽車のイメージは前にもうまくつかっていたなあ。たしかタンポポを詠んだ句。 この蕗の薹は、作者はどこでみたのだろう。まさかプラットホームに蕗の薹が生えているわけもあるまい。田舎の小さな駅かな?? 発車のベルと蕗の薹をイメージの世界でなんとかつなげようとすると、いろんな想像がひろがってくる。
だが、おいらとしてはこれは心象風景の蕗の薹かなとも感じた。 だって発車1分前のベルは、これからおこる出発という大事件の予告なのだし、蕗の薹も来る春の予告だ。なんとなく心弾むエネルギーがあるところに共通性を感じた。
・ 鰊群来一粒ごとの宇宙かな・・・・・群来ると書いてくきると読ませるのは、北海道にわたって最初に覚えた言葉のひとつだった。北海道らしいと感動したのを覚えている。鰊が戻ってきたというニュースを聞いた記憶があるが、最近はどうなのかな。下の句で金子みすずの詩を思い出した。もっともあれはイワシだったか。
・バス停に今置いてきた春の夜・・・・・ いいなあ、この「春の夜」はどんな夜だったのだろう。したしい仲間との語らい? 家族の歓談? それとも恋人との一夜のデート?? その楽しさや優しさを全部バス停において、暖かい思いだけ懐いて作者はただ一人夜のバスに乗るのだ。このバスはどこにいくのか。 人の生は孤独だが、孤立ではない。そこまで考えされる。
・ 春の土五感の地図を塗り替えて・・・・・・北国の暮らしで一番いい季節がこれから来る。 薄汚れた雪の下から、黒い土がちらほらと顔をだし、青空と一年ぶりの再会のあいさつをしている。吹いてくる風にふくまれる針は、心なしか少なくなって、何かオーケストラの開幕直前のときめきがあるな。
・ 囀りや右から左アラビア語・・・・・ あっというまに右から左に飛びすぎた名も知らぬ小鳥のさえずりが、なんとないているのかよくわからないまま、それを右から左に筆記する、意味のわからんアラビア語につなげたのは面白いなあ。こういうイメージの遊びは楽しいね。
・ 道糸を二号に決めて春の雪・・・・・・釣りをしないので、この光景はよくわからん。で、コメントは控えます。 そもそも釣りという行為がよくわからんのだ。なんだか魚をだましてつかまえるなんて罪深いと思ってしまう。すみません。
・ 冴返る永字八法なぞりけり・・・・・・ この句に出会い、永字八法なる言葉を初めて知った。なーるほどとひざをたたいて勉強になった。深夜ひとり筆を持つ仁ちゃんを想像したよ。悪筆のおいらにはうらやましい世界。
・ 蜆船頁をめくる閲覧者・・・・・・これわからん。イメージが浮かばん。図書館で「蜆船」という語を調べているのだろうか。 解説希望。
というわけで、今回はまこと素直な世界がならんでいて甲乙つけがたく、独断と好みで、鰊群来とバス停の句を特選とさせていただきまする。 おそまつ。
2011年2月25日金曜日
函館通信136・・・粉浜の蜆・・・仁兵衛
まったく新聞を読み、TVニュースを見てるだけで血圧が上がり疲れてしまうね。娘がニュージーランドに語学研修に行っていた時女房が遊びに行ったのがこの町で大変気に入っていたためショックが大きい。大聖堂の変わり果てた姿に涙を隠し切れない様だ。兎に角一人でも生存者が居ることを祈るしかない。
先日の猫跨ぎさんの投句の一つに「ひとつづつ蜆を食ひて大男」というのがあった。たまたま俳句の雑誌に「粉浜(こはま)の蜆」というのを見つけたのでご紹介したい。蜆は古代から食べられていただろうが万葉集には巻六(九九七)に一首しか登場しないそうだ。
・ 住吉の粉浜のしじみ開けもみず隠りにのみや恋ひわたりなむ
(住吉の粉浜の蜆は蓋を開けないでこもっている。それではないが、私は思いを心に隠して、ずっと恋い続けるのであろうか)
訳ももう一つ解らんが、聖武天皇が難波宮に行幸したとき(天平六年)の六首の内の一つだそうだ。詠み人知らず。
蜆の口が閉じたままなのを観て秘めたる恋心に展開して行く・・・荒んだニュースばかりの現実をしばし離れて見ようではないか。十三湊や宍道湖では今でも蜆を採るときは梳連(じょれん)を使っているのかな。
・ 風呂敷の鹿の子絞りや水の春
・ 薄氷の向こうに地球歪みけり
・ 一分前発車ベル鳴る蕗の薹
・ 鰊群来一粒ごとの宇宙かな
・ バス停に今置いてきた春の夜
・ 春の土五感の地図を塗り替えて
・ 囀りや右から左アラビア語
・ 道糸を二号に決めて春の雪
・ 冴返る永字八法なぞりけり
・ 蜆船頁をめくる閲覧者
先日の猫跨ぎさんの投句の一つに「ひとつづつ蜆を食ひて大男」というのがあった。たまたま俳句の雑誌に「粉浜(こはま)の蜆」というのを見つけたのでご紹介したい。蜆は古代から食べられていただろうが万葉集には巻六(九九七)に一首しか登場しないそうだ。
・ 住吉の粉浜のしじみ開けもみず隠りにのみや恋ひわたりなむ
(住吉の粉浜の蜆は蓋を開けないでこもっている。それではないが、私は思いを心に隠して、ずっと恋い続けるのであろうか)
訳ももう一つ解らんが、聖武天皇が難波宮に行幸したとき(天平六年)の六首の内の一つだそうだ。詠み人知らず。
蜆の口が閉じたままなのを観て秘めたる恋心に展開して行く・・・荒んだニュースばかりの現実をしばし離れて見ようではないか。十三湊や宍道湖では今でも蜆を採るときは梳連(じょれん)を使っているのかな。
・ 風呂敷の鹿の子絞りや水の春
・ 薄氷の向こうに地球歪みけり
・ 一分前発車ベル鳴る蕗の薹
・ 鰊群来一粒ごとの宇宙かな
・ バス停に今置いてきた春の夜
・ 春の土五感の地図を塗り替えて
・ 囀りや右から左アラビア語
・ 道糸を二号に決めて春の雪
・ 冴返る永字八法なぞりけり
・ 蜆船頁をめくる閲覧者
2011年2月24日木曜日
ニュージーランド地震・・・猫跨ぎ
ニュージーランドでよもやこんな事故にあうとはなあ。百万に一つも予想していなかったろう。地道に英語を学んでキャリアを踏んでいこうという真面目な子供達がよりにもよってなあ、神も残酷なことするものだ。可哀相だ。1人でも多く助かってほしい。
野っ原で大地震にあっても大したことはない。怖いのは人の作った建造物だ。だから地震は予測できない自然災害だが、実は人間に直接の原因がある。クライストチャーチは自然豊かな綺麗な街らしい。しかし耐震建築の規制は意外に甘かったらしい。もっとしっかりした国だと思っていたが。
野っ原で大地震にあっても大したことはない。怖いのは人の作った建造物だ。だから地震は予測できない自然災害だが、実は人間に直接の原因がある。クライストチャーチは自然豊かな綺麗な街らしい。しかし耐震建築の規制は意外に甘かったらしい。もっとしっかりした国だと思っていたが。
いろいろあるなあ・・・逸徳
ニュージーランドの地震にはおどろいた。今朝の新聞に出た学生は、右足を切断して救い出されたという。しかし、以外に明るい表情なのにもおどろいた。とにかく阪神大震災のときを上回るゆれだったという。今もなお、がれきの下に命をつないでいるかもしれない被害者を思う。ただただ祈るしかないのだが、ひとりでも助かってほしいと思う。 それと、報道されている現地の雰囲気が意外に静かなのも印象的だった。 みんな、静かに耐えているという感じで、よく報道される略奪などの社会不安もないようなのは、阪神のときとよくにているように思う。ニュージーランドが一つの成熟社会である証なのだろうか。
かなしみの力ということを思う。人智を超えた悲劇の中では、人はただ悲しむということしかないのだろう。そして、十分に悲しむということは、悲劇をのりこえて再生へのみちを見出す基盤になる。流した涙の多さは、傷をいやす薬に転化するのだろう。 しかしながら、人間が原因で引き起こされている事象に対しては悲しみは、容易に怒りのエネルギーにかわる。リビヤ情勢はまさにそれである。今夜のニュースで市民に対する銃撃を拒否した戦闘機のパイロットが、自ら操縦する戦闘機を墜落させて、パラシュートで脱出し、デモ隊に合流したという話を読んだ。猫跨ぎお師匠のいうように我々は、ほんとに歴史の転換点をみているのかもしれないなあ。 それにしてもカダフィは無残だ。独裁者の末路はどうなるのだろう。北朝鮮でもデモがおこっているという。この全世界的なガラガラポンの後で何が出てくるのだろうか。おいらたちはおそらく、その行く末は見届けられないのだろうが。
お師匠のいうとおり、予算案に関して経団連の会長が起こっているというのは、近年まれにみる面白い話だった。谷垣自民党総裁が、抵抗したらしいが、さあどうする。 自民党と経団連なんて、狸おやじと、妾にしていたばあさん芸者の関係であっただろうに、だんながおこっているんだって、さあどうするどうする。すてられるよ。高みの見物だ。とにかくもう、国民はあきあきしている。で、代替え勢力として共産党あたりが出てきていいと思うのだが、なかなか大向こうからの声が聞こえないなあ。なんでだろう、褌子さん。
とにかくわからんことばかりだ。TTPで自由化すると農業が衰退するというが、それでは競争力のつよい北海道の農産物が九州にいったら九州の農家は打撃をうけないのか。この辺全然わからん。 もうひとつ、尖閣列島や北方領土のことなんてどうでもいいかというと、非国民、愛国心はないのかと罵声をうけそうだが、企業が何百兆も内部留保をため込んでいて、リストラだなんだと庶民が苦しんでいる、こんな国なんて愛せられますかといいたくなる。右翼は、経団連にデモでもかけるべきだろうが。
くたびれる。こんなことなんかにかまっているひまはないぞ。もっと自分のことだけ考えるとするか。
かなしみの力ということを思う。人智を超えた悲劇の中では、人はただ悲しむということしかないのだろう。そして、十分に悲しむということは、悲劇をのりこえて再生へのみちを見出す基盤になる。流した涙の多さは、傷をいやす薬に転化するのだろう。 しかしながら、人間が原因で引き起こされている事象に対しては悲しみは、容易に怒りのエネルギーにかわる。リビヤ情勢はまさにそれである。今夜のニュースで市民に対する銃撃を拒否した戦闘機のパイロットが、自ら操縦する戦闘機を墜落させて、パラシュートで脱出し、デモ隊に合流したという話を読んだ。猫跨ぎお師匠のいうように我々は、ほんとに歴史の転換点をみているのかもしれないなあ。 それにしてもカダフィは無残だ。独裁者の末路はどうなるのだろう。北朝鮮でもデモがおこっているという。この全世界的なガラガラポンの後で何が出てくるのだろうか。おいらたちはおそらく、その行く末は見届けられないのだろうが。
お師匠のいうとおり、予算案に関して経団連の会長が起こっているというのは、近年まれにみる面白い話だった。谷垣自民党総裁が、抵抗したらしいが、さあどうする。 自民党と経団連なんて、狸おやじと、妾にしていたばあさん芸者の関係であっただろうに、だんながおこっているんだって、さあどうするどうする。すてられるよ。高みの見物だ。とにかくもう、国民はあきあきしている。で、代替え勢力として共産党あたりが出てきていいと思うのだが、なかなか大向こうからの声が聞こえないなあ。なんでだろう、褌子さん。
とにかくわからんことばかりだ。TTPで自由化すると農業が衰退するというが、それでは競争力のつよい北海道の農産物が九州にいったら九州の農家は打撃をうけないのか。この辺全然わからん。 もうひとつ、尖閣列島や北方領土のことなんてどうでもいいかというと、非国民、愛国心はないのかと罵声をうけそうだが、企業が何百兆も内部留保をため込んでいて、リストラだなんだと庶民が苦しんでいる、こんな国なんて愛せられますかといいたくなる。右翼は、経団連にデモでもかけるべきだろうが。
くたびれる。こんなことなんかにかまっているひまはないぞ。もっと自分のことだけ考えるとするか。
2011年2月21日月曜日
転換点・・・猫跨ぎ
経団連会長が国会議員は税金泥棒だと怒っていた。今の政治状況をみると大半の国民がそう思っているのではないか。鳩山の方便発言はこの人間のずるさというか無責任体質をさらけ出した。羞恥心があるのかね。「一度私達にやらせてみて下さい。」総選挙の時、鳩山はわが街の駅頭に立ち叫んだ。黒山の人だかりだった。判ったよ、君らには任せられん。白昼夢のような気がする。この男がもうちょっとしっかりしていればこんな事にはならなかったはずだが。ぼろぼろになったマニフェストだが、それをちゃんと実行しないからだ、なんて小沢は言っている。何周遅れの戯れ言だ。誰も信じていない。大体マニフェストって何だ。アジェンダと言い替えた馬鹿もいるが、公約という日本語を使え。自民党も棚ぼたの政局化に笑いを噛み殺しているが、全く迫力が感じられない。もっとも何の期待もしとらんが。みんな腑抜けになってしまって、どうしたらいいのか判らんのではないか。
イスラム圏が大揺れだね。圧政の象徴だったリビアが凄い。死を覚悟して立ち上がったんだろう。恐らく千人規模で死者が出ているんではないか。ソ連東欧の崩壊前夜のようだ。さて中国だ。今回は簡単には納まるまい。またも歴史の転換点に立ち会っている感じがする。
イスラム圏が大揺れだね。圧政の象徴だったリビアが凄い。死を覚悟して立ち上がったんだろう。恐らく千人規模で死者が出ているんではないか。ソ連東欧の崩壊前夜のようだ。さて中国だ。今回は簡単には納まるまい。またも歴史の転換点に立ち会っている感じがする。
情緒・・・猫跨ぎ
ゲド戦記の虚空(empty sky)に惹かれるね。
西行は、虹は虚空を色どる、日輪は大空を明るくする、しかし虹や日輪が消えるとまた虚空がそこにある。虚空より出て虚空に戻る、跡形もない、という。この虚の中に満ちてくる命の実のようなもの、清澄なせせらぎのようなもの。それが詩であり抒情であると。なにか通じるものがあると感じる。洋の東西に情緒の違いは余りない。
西行は、虹は虚空を色どる、日輪は大空を明るくする、しかし虹や日輪が消えるとまた虚空がそこにある。虚空より出て虚空に戻る、跡形もない、という。この虚の中に満ちてくる命の実のようなもの、清澄なせせらぎのようなもの。それが詩であり抒情であると。なにか通じるものがあると感じる。洋の東西に情緒の違いは余りない。
硬いもの・堅い話が好き・・・褌子
たった一つだけの自慢は、虫歯が一本もないこと。
歯石をとりにいったら歯医者がびっくりしていた。とにかくスルメとか強飯とか堅いものが好きなせいか頭もかなり硬くなった。よく咀嚼するので均整のとれたすっきりとした風貌だけが自慢。
面の皮もあたまの毛も本革・純毛なのも自慢。
ハタハタの鮨はじつは生ぐさかったので焼いてばりばり食ったら旨かった。
津軽鉄道のストーブ列車で焼いてもらったスルメとストーブ酒がなつかしい。
・・・・
『ゲド戦記』の一節、清水真砂子さんの名訳を紹介する。
Only in silence the word, 言葉は沈黙のうちに
Only in dark the light, 光は闇に
Only in dying life: 生は死のなかにこそあるものなれ
Bright he howk's flight 飛翔せるタカの
On the empty sky. 虚空にこそ輝ける如くに
清水さんは「ゲド戦記」の翻訳に寝食をわすれる思いでとりくんだそうです。
どう訳したらいいか悩んだあげく、アメリカまで原作者に会いにいったら、ル=グウィン本人はどうでもいいですよ、とあっけらかんとしているのでびっくり。優れた作家というものはもう次の作品のことで頭がいっぱいで、生み終えた作品のことは忘れているのか…とかえって感銘をうけたという
歯石をとりにいったら歯医者がびっくりしていた。とにかくスルメとか強飯とか堅いものが好きなせいか頭もかなり硬くなった。よく咀嚼するので均整のとれたすっきりとした風貌だけが自慢。
面の皮もあたまの毛も本革・純毛なのも自慢。
ハタハタの鮨はじつは生ぐさかったので焼いてばりばり食ったら旨かった。
津軽鉄道のストーブ列車で焼いてもらったスルメとストーブ酒がなつかしい。
・・・・
『ゲド戦記』の一節、清水真砂子さんの名訳を紹介する。
Only in silence the word, 言葉は沈黙のうちに
Only in dark the light, 光は闇に
Only in dying life: 生は死のなかにこそあるものなれ
Bright he howk's flight 飛翔せるタカの
On the empty sky. 虚空にこそ輝ける如くに
清水さんは「ゲド戦記」の翻訳に寝食をわすれる思いでとりくんだそうです。
どう訳したらいいか悩んだあげく、アメリカまで原作者に会いにいったら、ル=グウィン本人はどうでもいいですよ、とあっけらかんとしているのでびっくり。優れた作家というものはもう次の作品のことで頭がいっぱいで、生み終えた作品のことは忘れているのか…とかえって感銘をうけたという
2011年2月20日日曜日
災難だね・・・猫跨ぎ
仁ちゃん、また災難だねえ。同じ事故の再現はよろしくないね。靴や歩き方などとっくに修得済みだろうから何を言っても詮無いが、二度あることは三度、の無いようにして欲しいね。大事に至らぬように願ってます。
御三方の拙句鑑賞ありがとう。皆さん、作句意図を的確に読み解いてくれて有難い。
ひとつ、逸徳氏のワイングラスは冬に合わないというご意見だったが、ワインは年中飲むので季節性は特に無いと思う。ソーダ水なら夏だね。
褌子氏は鰰の飯鮨が硬くて火に炙ったらしいが、ちょっと待った。あの硬さを奥歯で噛みしめるところが、言うなれば醍醐味なんだよね。ひょっとして入歯かな。
御三方の拙句鑑賞ありがとう。皆さん、作句意図を的確に読み解いてくれて有難い。
ひとつ、逸徳氏のワイングラスは冬に合わないというご意見だったが、ワインは年中飲むので季節性は特に無いと思う。ソーダ水なら夏だね。
褌子氏は鰰の飯鮨が硬くて火に炙ったらしいが、ちょっと待った。あの硬さを奥歯で噛みしめるところが、言うなれば醍醐味なんだよね。ひょっとして入歯かな。
函館通信135・・・句評・・・仁兵衛
猫跨ぎさんの近作十句遅ればせながら観賞させて貰いました。
今回、狸穴坂、棟方志功、コルトレーン、スペイン坂と地名、人名が目に付いた。特に坂の名前は解ってないとイメージが沸かず遊べないね。私にとって狸穴なんて実に懐かしいですけどね。その結果特選は
・ ひとつづつ蜆を食ひて大男 ・・・小さな蜆と大男とのアンバランスがユーモアを生み句のかるみが熟成してるかの様です。
次に並選三句、
・ 大寒やコルトレーンの夜に沈み ・・・コルトレーンの特徴は忘れたが社会の闇を感じさせる様な曲があったか。大寒の寒さの拡がりをコルトレーンに絞り転換させる所が上手いなー。
・ ラグビーボール跳ねて転がり卒業期 ・・・ラグビーも冬の季語かもしれないがあの投げたボールがどちらに弾むか解らないところを上手くついている。卒業できてもその先が不安で不明瞭な現実を見事に表している点に脱帽。
・機長より遅延を詫びる余寒かな ・・・現実に起きたトラブルも余寒の中に溶かしこまれるような所の単純さが面白いと思いました。
所で、1月29日に凍結道で滑り頭を打ったが3週間たって再度MRIを撮ったらやはり「慢性硬膜下血腫」と診断された。一応2週間の経過を見てから増大すれば手術になりそうである。5年前にも同じ馬鹿なことをやっているので本当に嫌になってしまう。
今回、狸穴坂、棟方志功、コルトレーン、スペイン坂と地名、人名が目に付いた。特に坂の名前は解ってないとイメージが沸かず遊べないね。私にとって狸穴なんて実に懐かしいですけどね。その結果特選は
・ ひとつづつ蜆を食ひて大男 ・・・小さな蜆と大男とのアンバランスがユーモアを生み句のかるみが熟成してるかの様です。
次に並選三句、
・ 大寒やコルトレーンの夜に沈み ・・・コルトレーンの特徴は忘れたが社会の闇を感じさせる様な曲があったか。大寒の寒さの拡がりをコルトレーンに絞り転換させる所が上手いなー。
・ ラグビーボール跳ねて転がり卒業期 ・・・ラグビーも冬の季語かもしれないがあの投げたボールがどちらに弾むか解らないところを上手くついている。卒業できてもその先が不安で不明瞭な現実を見事に表している点に脱帽。
・機長より遅延を詫びる余寒かな ・・・現実に起きたトラブルも余寒の中に溶かしこまれるような所の単純さが面白いと思いました。
所で、1月29日に凍結道で滑り頭を打ったが3週間たって再度MRIを撮ったらやはり「慢性硬膜下血腫」と診断された。一応2週間の経過を見てから増大すれば手術になりそうである。5年前にも同じ馬鹿なことをやっているので本当に嫌になってしまう。
あくなき欲望・・・猫跨ぎ
成る程。「アラスカ物語」のアウトラインがわかった。フェアバンクスがゴールドラッシュ時代の置きみやげとは面白い。アラスカの発展自体が金のお陰だったのでは。そうか、アメリカの西部開拓史のベースがそういうことなんだろうね。東方見聞録が黄金の国ジパングへの憧憬を記すように、大航海時代がそもそも金銀を求めてなんだろうし、ロシアのシベリア進出が黒貂の毛皮を求めて、シルクロードが絹などの特産品を求めてか。あくなき欲望が未踏の地への人類の移動のモチーフか。考えてみれば当然か。
えーと『アラスカ物語』で琴線に触れたところは・・・褌子
雪氷の五能線の旅から無事帰還して、新田次郎『アラスカ物語』をいっきに読んだ。
イヌイット(いわゆるエスキモー)については本多勝一や植村直己がすぐれたドキュメンタリーを残しているが、『アラスカ物語』も日本人と同じモンゴロイドの一種イヌイットの生活ぶりを語っていて実に面白い小説である。アメリカインディアンとイヌイットの棲み分けと対立関係の話も興味深い。
“エスキモー”という人口に膾炙している呼称は、インディアンがイヌイットにたいして「生肉を食らう野蛮なやつら」という蔑称であって、イヌイットは自らを“イヌイット”と自称している。
フランク安田という宮城県出身の次男坊が明治期にアラスカに渡り、イヌイットの女性と結婚し、鯨が捕れなくなり麻疹(はしか)にもおそわれるアラスカの「海岸イヌイット」をアラスカ内陸部に移住させて絶滅から救ったという実話を現地でたんねんに取材した小説である。
後半には主人公が金鉱山を発見した話もでてきて、チャップリンの『黄金狂』の場面を想起した。いぜん、アラスカのフェアバンクスというまちにオーロラをみにいって、全くみることができずがっかりしたことがあったが、フェアバンクスこそゴールドラッシュでできた町なのだとこの小説で知り、『アラスカ物語』を読んでから行くべきであったと後悔している。日米戦争中は日系としてアメリカ政府に強制収容所に隔離された話もでてくる。
―――――
それにしてもと思うのは、五百万年まえのアフリカのルーシー嬢?の子孫たちが東へ東へとえんえんと歩き始めてユーラシア大陸からベーリング海峡をこえて、ついに南米の突端までいきついたはるかなるモンゴロイドの壮大な旅である。
わたしのご祖先様もナウマン象など追いかけて道草を食っているうちに氷河期がおわって海進で日本列島に取り残されたのであろう。
イヌイット(いわゆるエスキモー)については本多勝一や植村直己がすぐれたドキュメンタリーを残しているが、『アラスカ物語』も日本人と同じモンゴロイドの一種イヌイットの生活ぶりを語っていて実に面白い小説である。アメリカインディアンとイヌイットの棲み分けと対立関係の話も興味深い。
“エスキモー”という人口に膾炙している呼称は、インディアンがイヌイットにたいして「生肉を食らう野蛮なやつら」という蔑称であって、イヌイットは自らを“イヌイット”と自称している。
フランク安田という宮城県出身の次男坊が明治期にアラスカに渡り、イヌイットの女性と結婚し、鯨が捕れなくなり麻疹(はしか)にもおそわれるアラスカの「海岸イヌイット」をアラスカ内陸部に移住させて絶滅から救ったという実話を現地でたんねんに取材した小説である。
後半には主人公が金鉱山を発見した話もでてきて、チャップリンの『黄金狂』の場面を想起した。いぜん、アラスカのフェアバンクスというまちにオーロラをみにいって、全くみることができずがっかりしたことがあったが、フェアバンクスこそゴールドラッシュでできた町なのだとこの小説で知り、『アラスカ物語』を読んでから行くべきであったと後悔している。日米戦争中は日系としてアメリカ政府に強制収容所に隔離された話もでてくる。
―――――
それにしてもと思うのは、五百万年まえのアフリカのルーシー嬢?の子孫たちが東へ東へとえんえんと歩き始めてユーラシア大陸からベーリング海峡をこえて、ついに南米の突端までいきついたはるかなるモンゴロイドの壮大な旅である。
わたしのご祖先様もナウマン象など追いかけて道草を食っているうちに氷河期がおわって海進で日本列島に取り残されたのであろう。
2011年2月19日土曜日
ひとつ注文・・・猫跨ぎ
褌子氏は当欄でしばしば本の紹介をしてくれる。それは有難いのだが、ひとつ注文がある。良かったの印象は語られるが、その内容にまで踏み込んでほしい。どんなジャンルの本でいかなる事が書かれており、どの部分が強く印象に残ったのか。つまり琴線にふれたのか。他にないユニークな点は何なのか。ひとつお願いします。
須賀敦子・・・・褌子
『ゲド戦記』を日本語に翻訳した清水真砂子さんのエッセーを何冊か(かもがわ出版からでている)読んだ。
清水さんはとてもいい文章をかくひとで、仕事がら世界中の少年少女文学にくわしく興味深い話をさわやかな筆致で紹介している。
『ゲド戦記』の翻訳者だけあって言葉の問題に関する示唆が味わい深い。
清水さんはかつて静岡県の高校教員だったので逸徳さんもご存じとのこと。世間はせまいなあ。
さて、しりあいの本好きの女性に清水さんの本を紹介したら、彼女いわく「清水さんて須賀敦子にとても似ているなあ」というのです。わたしが「須賀敦子なんていうひとは全然きいたことない」といったら「えーっ須賀敦子を知らないのー」といわれて、五冊も「お読みなさい!」と送ってきた。
そこで、わたしも、ためしに須賀敦子『遠い朝の本たち』(筑摩書房)を読んだら惚れっぽいせいか、いっぺんにファンになってしまった。いま『ミラノ霧の風景』『時のかけらたち』などを読んでいるところ。
須賀敦子は知るひとぞ知る優れたイタリア文学者らしい。
見事な文章を書くエッセイストであるとおもう。写真で見る顔もじつにいい。1998年に69才で没している。
清水さんはとてもいい文章をかくひとで、仕事がら世界中の少年少女文学にくわしく興味深い話をさわやかな筆致で紹介している。
『ゲド戦記』の翻訳者だけあって言葉の問題に関する示唆が味わい深い。
清水さんはかつて静岡県の高校教員だったので逸徳さんもご存じとのこと。世間はせまいなあ。
さて、しりあいの本好きの女性に清水さんの本を紹介したら、彼女いわく「清水さんて須賀敦子にとても似ているなあ」というのです。わたしが「須賀敦子なんていうひとは全然きいたことない」といったら「えーっ須賀敦子を知らないのー」といわれて、五冊も「お読みなさい!」と送ってきた。
そこで、わたしも、ためしに須賀敦子『遠い朝の本たち』(筑摩書房)を読んだら惚れっぽいせいか、いっぺんにファンになってしまった。いま『ミラノ霧の風景』『時のかけらたち』などを読んでいるところ。
須賀敦子は知るひとぞ知る優れたイタリア文学者らしい。
見事な文章を書くエッセイストであるとおもう。写真で見る顔もじつにいい。1998年に69才で没している。
2011年2月18日金曜日
はだし考 ・・・猫跨ぎ
中学生の頃、英語の先生がはだしで校内を歩いていた。山形出身ではだしが普通とかで、先生に言わせればこちらの方が気持ちがいいとのこと。特に山奥育ちでもないらしい。
所変われば、そういうものかと思っていた。これは変人だったのかな。勿論校内での話で外では靴をちゃんと履いていたが。
所変われば、そういうものかと思っていた。これは変人だったのかな。勿論校内での話で外では靴をちゃんと履いていたが。
ウレタンの靴・・・・・褌子
靴底がパッカリとれて足の裏が地面にあたって冷たい!
実にいい話だね。
昭和25年頃にありそうな話で非常になつかしい。
中学生や高校生のころは足駄をはいていたがよく鼻緒がぷっつん切れて困ったものだ。女の子が心配そうにかけよってきて…そこから恋が年中めばえた。
小学生の頃はゴム草履の鼻緒がよくきれたのでそこから初恋がめばえたものだ。
せんじつ、同じ年齢で種子島に育った男性が小学生まで裸足だったといっていた。
ヘーと思った。サトウキビとサツマイモしかとれなかったといっていた。佐渡では米を食っていたが…
実にいい話だね。
昭和25年頃にありそうな話で非常になつかしい。
中学生や高校生のころは足駄をはいていたがよく鼻緒がぷっつん切れて困ったものだ。女の子が心配そうにかけよってきて…そこから恋が年中めばえた。
小学生の頃はゴム草履の鼻緒がよくきれたのでそこから初恋がめばえたものだ。
せんじつ、同じ年齢で種子島に育った男性が小学生まで裸足だったといっていた。
ヘーと思った。サトウキビとサツマイモしかとれなかったといっていた。佐渡では米を食っていたが…
2011年2月17日木曜日
春の椿事・・・猫跨ぎ
全然話は変わるが、諸兄は歩いていて履いている靴の靴底が突如ボロボロになったことがあるかい。一昨日、場所は大船駅ホーム。当日は涅槃会吟行で鎌倉へ行く途中だった。
乗った快速が大船止まりで、降りてホームを歩いている最中、足元がヌルリと何かを踏んだ気がした。見ると黒い塊を踏んでいる・・のではなく踵が取れている。一瞬何が起こったのか判らなかった。とにかく外へ出てと思い改札に急いだが、靴底の崩壊は止まることを知らず、殆ど取れてしまった。薄いシートが残るのみ。足裏が床のタイルで冷たい。
何が起こったと思いますか。結論をいうと、ウレタン底の劣化。この日は雪道が予想され、底がギザギザの冬靴を下駄箱から取り出して履いた。買ったのは7~8年前か。通常は履かない。こんな気象のときのみで、ここ二年は使っていなかった。朝履く前に、底を確認している。外見は全く異常はなかったのだが。駅まで行き電車に乗って、とここまでは普通だったのだが。
下駄箱の中でウレタン結合の加水分解による解重合劣化が進行していた。話には聞いていたが、こんな事ってあるんだね。
あとの顛末。大船駅まえの西友でスポーツ靴を買い、靴の処分など後始末をお願いしてあたふたとその場を離れた。そういえば保土ヶ谷駅近くで電車の窓から、日本ポリウレタン㈱の看板が見えたのも虫の知らせか。
乗った快速が大船止まりで、降りてホームを歩いている最中、足元がヌルリと何かを踏んだ気がした。見ると黒い塊を踏んでいる・・のではなく踵が取れている。一瞬何が起こったのか判らなかった。とにかく外へ出てと思い改札に急いだが、靴底の崩壊は止まることを知らず、殆ど取れてしまった。薄いシートが残るのみ。足裏が床のタイルで冷たい。
何が起こったと思いますか。結論をいうと、ウレタン底の劣化。この日は雪道が予想され、底がギザギザの冬靴を下駄箱から取り出して履いた。買ったのは7~8年前か。通常は履かない。こんな気象のときのみで、ここ二年は使っていなかった。朝履く前に、底を確認している。外見は全く異常はなかったのだが。駅まで行き電車に乗って、とここまでは普通だったのだが。
下駄箱の中でウレタン結合の加水分解による解重合劣化が進行していた。話には聞いていたが、こんな事ってあるんだね。
あとの顛末。大船駅まえの西友でスポーツ靴を買い、靴の処分など後始末をお願いしてあたふたとその場を離れた。そういえば保土ヶ谷駅近くで電車の窓から、日本ポリウレタン㈱の看板が見えたのも虫の知らせか。
寅さんじゃないが・・・猫跨ぎ
大鵬と貴乃花のそれぞれの敗戦は、小生如きものでもハハーンだったね。真っ向勝負の互いに充分の体勢。当時二人とも実力は抜きんでており、負けようがない。しかし最後の勝負を決する場面はあっけなかった。
じゃ、大鵬、貴乃花の強さはインチキかというとそれは違う。その辺の実力の尺度はしっかりと存在していると思う。
それはともかく、八百長やってましたとは協会としては口が裂けても言えまいね。寅さんではないが、それを言ってはお終いよ。そう、判ってる、もう言うな。という呼吸を、青筋立てて怒ってるのがマスコミ。判っているはずだよ、彼等も。
石原慎太郎発言だが、何かで読んだ記憶があるが、当時横綱審議会の委員だった作家舟橋聖一から相撲界の内情をかなり詳しく聞いたらしい。それを根拠に言っているからまあ、的外れではないのではないか。
じゃ、大鵬、貴乃花の強さはインチキかというとそれは違う。その辺の実力の尺度はしっかりと存在していると思う。
それはともかく、八百長やってましたとは協会としては口が裂けても言えまいね。寅さんではないが、それを言ってはお終いよ。そう、判ってる、もう言うな。という呼吸を、青筋立てて怒ってるのがマスコミ。判っているはずだよ、彼等も。
石原慎太郎発言だが、何かで読んだ記憶があるが、当時横綱審議会の委員だった作家舟橋聖一から相撲界の内情をかなり詳しく聞いたらしい。それを根拠に言っているからまあ、的外れではないのではないか。
八百長のはなし(つづき) 九州の熊
八百長はあってほしくないという思いがいつのまにかあるはずがない、そう思いたい、という論調になっていると自分ながら思う。でも・・、なにかひっかかるものがある。
「昔の相撲を思い出して確実にあれは八百長だと感じたのが・・大鵬vs柏戸の一番。ああ大鵬が譲ったなと直感した。・・優勝をかけた貴乃花vs若乃花の兄弟対決。明らかに貴乃花は兄に勝ちを譲ったと思った。・・」 直観した、思ったという感覚は氏の感性なのか、大部分のひとがそう感じるような場面だったのか。多分後者なのだろう。ではなぜそのことがなんの波風もたたずに通り過ぎてしまったのか。相撲に関する大部分の日本人の認識がそういう見方を容認するようになっていたと考えざるをえない。相撲とはそういうものという仁ちゃんやひでを氏の主張に通じる。やはり相撲は見世物だったのだ。プロレスと同質のものだったのだ。
肉弾戦は迫力がある、八百長っぽい取り組みとそうでない真剣勝負はみるものが適宜判断すればいい、それを含めて相撲文化だ、あまりかたく考えなくても・・。こんなところが最後のおとしどころか?
それを認めたとして・・。いまのマスコミや当事者である相撲協会のうごきはなんだろう。¨過去には一切なかった初めてのできごと。徹底して事実を究明し再発防止をはかる・・。関係したものは厳罰に処する・・¨ なんとしらじらしい。今回はゲンナマが絡んでいるから?ゲンナマの授受とわたしのような馬鹿正直なファンを欺いた罪と、どちらが不条理だろうか。いっそのこと協会は、¨いや相撲というものはそういう阿吽の呼吸の世界で成り立っている日本古来の伝統文化なんです。金銭の授受はけしからん話だから防止策を講じるにしても阿吽の呼吸は今後もつづくと思うのでその辺をファンのみなさまの胸の内に納めていただきひきつづきよろしくご声援をお願いいたします¨と正直にコメントしたらわたしは拍手喝さいするだろう。少なくとも¨相撲は柔道とおなじ格闘技、そして勝ち負けを競う純粋なスポーツ¨という青臭い認識はとりさげることにしよう。
蛇足だけど・・。「八百長を続ければ大相撲は自然淘汰されてなくなるでしょう」というのは多分ないとわたしは思う。日本人の相撲文化に関する認識がそう簡単に変化するとは思えないから。協会が今回の大騒ぎに対して正面から根本解決に取り組む決意をするならはなしは別だけど。¨いままでなかったこと¨とコメントしているうちはだめだね。
「昔の相撲を思い出して確実にあれは八百長だと感じたのが・・大鵬vs柏戸の一番。ああ大鵬が譲ったなと直感した。・・優勝をかけた貴乃花vs若乃花の兄弟対決。明らかに貴乃花は兄に勝ちを譲ったと思った。・・」 直観した、思ったという感覚は氏の感性なのか、大部分のひとがそう感じるような場面だったのか。多分後者なのだろう。ではなぜそのことがなんの波風もたたずに通り過ぎてしまったのか。相撲に関する大部分の日本人の認識がそういう見方を容認するようになっていたと考えざるをえない。相撲とはそういうものという仁ちゃんやひでを氏の主張に通じる。やはり相撲は見世物だったのだ。プロレスと同質のものだったのだ。
肉弾戦は迫力がある、八百長っぽい取り組みとそうでない真剣勝負はみるものが適宜判断すればいい、それを含めて相撲文化だ、あまりかたく考えなくても・・。こんなところが最後のおとしどころか?
それを認めたとして・・。いまのマスコミや当事者である相撲協会のうごきはなんだろう。¨過去には一切なかった初めてのできごと。徹底して事実を究明し再発防止をはかる・・。関係したものは厳罰に処する・・¨ なんとしらじらしい。今回はゲンナマが絡んでいるから?ゲンナマの授受とわたしのような馬鹿正直なファンを欺いた罪と、どちらが不条理だろうか。いっそのこと協会は、¨いや相撲というものはそういう阿吽の呼吸の世界で成り立っている日本古来の伝統文化なんです。金銭の授受はけしからん話だから防止策を講じるにしても阿吽の呼吸は今後もつづくと思うのでその辺をファンのみなさまの胸の内に納めていただきひきつづきよろしくご声援をお願いいたします¨と正直にコメントしたらわたしは拍手喝さいするだろう。少なくとも¨相撲は柔道とおなじ格闘技、そして勝ち負けを競う純粋なスポーツ¨という青臭い認識はとりさげることにしよう。
蛇足だけど・・。「八百長を続ければ大相撲は自然淘汰されてなくなるでしょう」というのは多分ないとわたしは思う。日本人の相撲文化に関する認識がそう簡単に変化するとは思えないから。協会が今回の大騒ぎに対して正面から根本解決に取り組む決意をするならはなしは別だけど。¨いままでなかったこと¨とコメントしているうちはだめだね。
をち水・・・猫跨ぎ
をち水(復水、変若水)が万葉集に詠まれているのは、それ以外に、下記があるようだ。
��巻4-627)
わが袂まかむと思はむ大夫(ますらを)は変水(をちみづ)求め白髪生ひにたり
��私の袂を枕に寝たいと思う大夫は、若返りの水をお探しなさい。もう白髪が生えていますよ。
��巻4-628)
白髪生ふる事は思はず変水はかにもかくにも求めて行かむ
��白髪が生ていることは何とも思いません。とにもかくにも若返りの水を求めて行きましょう。
この二首は佐伯宿禰赤麿という初老の男と女性(不詳)との宴会で交歓した戯れ歌だろう。
因みに、をつ(復つ)は、もとに返る、若返るという古語。
もうひとつ、
��巻6-1034)
古(いにしへ)ゆ人の言ひくる老人の変若(を)つといふ水そ名に負ふ滝の瀬
��昔からずっと人の言い伝えて来た、老人が若返るという水であるよ。名に背かぬ滝の瀬よ。
これは、美濃国のいわゆる養老の滝のようなものへの挨拶歌か。
いずれも若返りの水を詠っているが、月は出てこない。いわゆる養老の滝のような名水が各地にあったということだろうか。
月にをち水があるとは、中国からの漢籍から得た知識か、また宮古島で採取されたように古来からの伝承があったかもしれない。
似た話で浦島太郎の伝説をテーマにした歌が万葉にある。これも漢籍に載っていてそれからの受け売りという説が有力だが、南海にもそういう言い伝えがあるらしい。
��巻4-627)
わが袂まかむと思はむ大夫(ますらを)は変水(をちみづ)求め白髪生ひにたり
��私の袂を枕に寝たいと思う大夫は、若返りの水をお探しなさい。もう白髪が生えていますよ。
��巻4-628)
白髪生ふる事は思はず変水はかにもかくにも求めて行かむ
��白髪が生ていることは何とも思いません。とにもかくにも若返りの水を求めて行きましょう。
この二首は佐伯宿禰赤麿という初老の男と女性(不詳)との宴会で交歓した戯れ歌だろう。
因みに、をつ(復つ)は、もとに返る、若返るという古語。
もうひとつ、
��巻6-1034)
古(いにしへ)ゆ人の言ひくる老人の変若(を)つといふ水そ名に負ふ滝の瀬
��昔からずっと人の言い伝えて来た、老人が若返るという水であるよ。名に背かぬ滝の瀬よ。
これは、美濃国のいわゆる養老の滝のようなものへの挨拶歌か。
いずれも若返りの水を詠っているが、月は出てこない。いわゆる養老の滝のような名水が各地にあったということだろうか。
月にをち水があるとは、中国からの漢籍から得た知識か、また宮古島で採取されたように古来からの伝承があったかもしれない。
似た話で浦島太郎の伝説をテーマにした歌が万葉にある。これも漢籍に載っていてそれからの受け売りという説が有力だが、南海にもそういう言い伝えがあるらしい。
2011年2月16日水曜日
異形の男たちの世界・・・猫跨ぎ
昔の相撲を思い出して確実にあれは八百長だと感じたのが大鵬vs柏戸の一番。柏戸は2場所連続休場して進退をかけて出場した場所。千秋楽で大鵬と優勝を決める一戦だった。柏戸が勝った。ああ大鵬が譲ったなと直感した。それからずっと下がって、優勝をかけた貴乃花vs若乃花の兄弟対決。明らかに貴乃花は兄に勝ちを譲ったと思った。それでいいじゃないかと思ったし、今もそう思う。人情相撲というらしい。7勝7敗の力士の勝率が高いのは人情相撲の例として持ち出されているからだ。勿論真剣勝負が大半だろうが中にはそういうのもある。そこに賭博、金銭が絡むと、舞台はぐるっと暗転する。これはいかんね。それとは本質的に違うと言いたいが、まあどうか。これを契機にはっきりしてくるだろう。
時代が変わってスポーツとして見る見方が強くなったんだと思う。スポーツの規準を通すのなら、まず体重別にしなきゃ駄目だ。廻しの締め方だって隙間ゲージを使わにゃ。立ち会いも当事者に任すんじゃなくてブザーにするとか。あほらし。そんなものは相撲じゃないな。思えばぎりぎりの狭間で成り立っているんだろう。皆さん賢くなって曖昧ゾーンを許さなくなった。異形の男たちの、丁髷、褌の、鬢付け油のにおい漂う、もやもやした世界があったっていいじゃないかと思う。
時代が変わってスポーツとして見る見方が強くなったんだと思う。スポーツの規準を通すのなら、まず体重別にしなきゃ駄目だ。廻しの締め方だって隙間ゲージを使わにゃ。立ち会いも当事者に任すんじゃなくてブザーにするとか。あほらし。そんなものは相撲じゃないな。思えばぎりぎりの狭間で成り立っているんだろう。皆さん賢くなって曖昧ゾーンを許さなくなった。異形の男たちの、丁髷、褌の、鬢付け油のにおい漂う、もやもやした世界があったっていいじゃないかと思う。
函館通信134・・・八百長・・・仁兵衛
相撲の八百長の件、私は昔から多かれ少なかれあったと思っています。昔から「相撲はタニマチの芸」と聞いていたし江戸時代に遡れば一部に八百長があっても当然だったと思いますよ。力士だけで八百長をやるのではなくご贔屓さん、スポンサーと色々な人が絡んで仕組まれたことが有ったのではないでしょうか。
勿論私も相撲は大好きです。殆どの取り組みは真面目に、真剣にやっているけど中にはぼやけた取り組みもあるように私には見えます。そのトータルが相撲だと思って観ています。大変生温い観賞の仕方でしょう。
相撲の立合いを見ていると、鼻差、首差で決着した競馬のゴールを見ている時と同じ瞬間的な美さえ感じています。それだけ相撲は瞬間的、刹那的なプロスポーツなのと違いますか。同じ格闘技でもボクシングはどうも好きになれません。
八百長を続ければ大相撲は自然淘汰されてなくなるでしょう。しかし、真面目に取り組んできた者が残って再出発すればいいんじゃないでしょうか。今回の自浄作用がどこまで進んで行くのか予想はまだつきません。相撲世界という社会の中の一つの小世界がどういう風に変わって行くのかを自分で見極めるのも暇な老人の一つの楽しみにさせて下さい。
勿論私も相撲は大好きです。殆どの取り組みは真面目に、真剣にやっているけど中にはぼやけた取り組みもあるように私には見えます。そのトータルが相撲だと思って観ています。大変生温い観賞の仕方でしょう。
相撲の立合いを見ていると、鼻差、首差で決着した競馬のゴールを見ている時と同じ瞬間的な美さえ感じています。それだけ相撲は瞬間的、刹那的なプロスポーツなのと違いますか。同じ格闘技でもボクシングはどうも好きになれません。
八百長を続ければ大相撲は自然淘汰されてなくなるでしょう。しかし、真面目に取り組んできた者が残って再出発すればいいんじゃないでしょうか。今回の自浄作用がどこまで進んで行くのか予想はまだつきません。相撲世界という社会の中の一つの小世界がどういう風に変わって行くのかを自分で見極めるのも暇な老人の一つの楽しみにさせて下さい。
2011年2月15日火曜日
猫師匠句鑑賞・・・・・褌子
・漱石忌狸穴坂で迷ひけり
漱石は大正5年12月9日に宿痾の胃病で没した。
漱石と狸穴とは何となく相性がいい。狸の穴で道に迷うというのも諧味十分
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
棟方志功の凸面レンズはすごいな。板画を顔面すれすれに彫刻刀をふるう様が目に浮かぶ。だんぜん特選。
青森の風土と棟方志功ほど相性がいいものはない。【写真
】
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
現代音楽音痴なのでコルトレーン氏が高名なサックス奏者だとは知らなんだ。
夜に沈み…サキソフォーンの低音と夜はまことに相性がいい。
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
ユーモアがあるが、それがどうしたの。
蜆は春の季語。秋に宍道湖にいってシジミが小さいと上品な女将さんに苦情をいった我々が恥ずかしい。
先日の青森の赤提灯のしじみ汁は最高だった。色白細身の愛想のいいママさんにきいたら十三湖のシジミだった。
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
なるほどね。どうしても季語は「冬至」でないとだめなんですか。
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
そうか。青春だな
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
セピア色レトロな味がある。江戸下町の味もある。
屈託をもてあましている老耄感と柔らかくみずみずしい春の到来感が激しく切り結んでいて深遠にして不条理な物語が出来してくる。準特選
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
狸穴坂を登ったりスペイン坂を下ったり健康に誠に良い。
白梅の小鉢をさげている親父さんとスペイン坂の取り合わせが面白い。
シクラメンではちっとも面白くない。
・機長より遅延を侘びる余寒かな
うむうむ。今冬は機長泣かせだった。
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
忘れ潮とハタハタは相性がいい。青森深浦土産のハタハタの鮨は堅かったなあ。火にあぶってたべた。
漱石は大正5年12月9日に宿痾の胃病で没した。
漱石と狸穴とは何となく相性がいい。狸の穴で道に迷うというのも諧味十分
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
棟方志功の凸面レンズはすごいな。板画を顔面すれすれに彫刻刀をふるう様が目に浮かぶ。だんぜん特選。
青森の風土と棟方志功ほど相性がいいものはない。【写真
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
現代音楽音痴なのでコルトレーン氏が高名なサックス奏者だとは知らなんだ。
夜に沈み…サキソフォーンの低音と夜はまことに相性がいい。
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
ユーモアがあるが、それがどうしたの。
蜆は春の季語。秋に宍道湖にいってシジミが小さいと上品な女将さんに苦情をいった我々が恥ずかしい。
先日の青森の赤提灯のしじみ汁は最高だった。色白細身の愛想のいいママさんにきいたら十三湖のシジミだった。
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
なるほどね。どうしても季語は「冬至」でないとだめなんですか。
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
そうか。青春だな
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
セピア色レトロな味がある。江戸下町の味もある。
屈託をもてあましている老耄感と柔らかくみずみずしい春の到来感が激しく切り結んでいて深遠にして不条理な物語が出来してくる。準特選
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
狸穴坂を登ったりスペイン坂を下ったり健康に誠に良い。
白梅の小鉢をさげている親父さんとスペイン坂の取り合わせが面白い。
シクラメンではちっとも面白くない。
・機長より遅延を侘びる余寒かな
うむうむ。今冬は機長泣かせだった。
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
忘れ潮とハタハタは相性がいい。青森深浦土産のハタハタの鮨は堅かったなあ。火にあぶってたべた。
悪いことは悪い。絶対やってはいかんのだ!! 褌子
九州の熊さん
口蹄疫のつぎは新燃岳の爆発、そして鳥インフルエンザ… 宮崎県の皆様にお見舞申し上げます。
相撲ファンの熊さんが八百長について卓見を展開している。
我々は栃若・柏鵬時代を知っている世代なので、八百長があるとはあの時代、夢にも思ってなかった。
まったく純粋な気持ちで観戦していた。
やはり「八百長なんて昔からあったんだろうな」などと、えらそうに知ったかぶりで書いてしまったことを、反省したい。
うちの純真無垢な孫に説明がつかないことを書いてしまった。悪いことは絶対やってはいかんのだ!!
口蹄疫のつぎは新燃岳の爆発、そして鳥インフルエンザ… 宮崎県の皆様にお見舞申し上げます。
相撲ファンの熊さんが八百長について卓見を展開している。
我々は栃若・柏鵬時代を知っている世代なので、八百長があるとはあの時代、夢にも思ってなかった。
まったく純粋な気持ちで観戦していた。
やはり「八百長なんて昔からあったんだろうな」などと、えらそうに知ったかぶりで書いてしまったことを、反省したい。
うちの純真無垢な孫に説明がつかないことを書いてしまった。悪いことは絶対やってはいかんのだ!!
八百長相撲 九州の熊
むしかえしの議論ですみませんが・・。
わたしは相撲と柔道が好きだ。相撲は柔道とおなじ格闘技、そして勝ち負けを競う純粋なスポーツだと思っている。テレビを通じてではなく実際に目の前で繰り広げられるなまの肉弾戦の迫力は観るものを興奮させる。それに勝ち負けという結果がついてきてそのことが多くのファンを惹きつける。という認識であることを前提に以下わたしの私見。
「大相撲の八百長か。前からあったんではないか。子供の頃から相撲好きでよく見ていたけれど、あのころから7勝7敗の力士の千秋楽の勝率が不思議と高かった。暗黙で皆、判っていた風情があるな。立ち会いは阿吽の呼吸。だから阿吽の呼吸は得意なんだ」(猫跨ぎ)
��勝7敗の力士の勝率が高いということが八百長の根拠であるといえるだろうか。八百長はあるという前提を正当化する歪んだ推論だと思う。
「100%八百長と分かっていて許される風土が日本にはあって、大相撲の八百長も日本人は、あってもいいではないかと許してきたと思っています。」(小蔵ひでを)
¨八百長もあってもいいではないかと許してきた¨!? 少し見方が偏っていないか。
「二人で示し合わせれば、どんな熱戦も演じられるのではないかな。相撲が勝負だけになったら、つまらなくなると思うね。」(小蔵ひでを)
¨相撲が勝ち負けだけになったらつまらない¨ 本当にそう思っているのだろうか。こういう認識のひとは相撲をみていて楽しいのかな。興奮するのかな。それともいかにもわざとらしいパフォーマンス万載のプロレスと同じ感覚で相撲をみているということだろうか。
「八百屋の長兵衛から八百長なる言葉が始まったのだそうだ。一対一の格闘技では昔からあったんだろうな。」(褌子) ¨昔からあったんだろう¨ 世論に迎合するような勝手な推論をしたり顔でしないでほしい。
「相撲の八百長はむかしからあったはなし。相撲なんてそんなものと思って楽しめばいいんだよ。」(石原慎太郎) この男の発言はなにをいっても庶民を見下した言い方に聞こえてしまう。尊大なんだよ、君は。
柔道に八百長がある、ありそうだ、というはなしは聞かない。でもプロスポーツではないからと考えればうなづける。じゃあボクシングはどうか。これは超ハングリー競技で大金を得る戦いのチャンスは滅多にない。だから勝ちをゆずるという発想はまず生じない。八百長の余地なし。プロゴルファーはツアー競技のシード権というのがあってその境界近辺の選手はそれこそ上位にいる選手を買収してでもシード圏内に入ろうとする、そういう心境になると思う。でも談合はしない。全力で勝負に挑み負ければ少なくとも1年間はいばらの道を覚悟しなければならない。お互いにそういう世界だと共通認識している。なぜ相撲の世界で八百長が¨むかしからあったこと¨となるのか。そのからくりを知りたい。八百長はあるさ、とすすしげな顔をしている方々は相撲中継はみますか。みていてどんなところが楽しいですか。テレビのまえに座っている時間がもったいないと思いませんか。
こういっておきながら・・。朝青龍はいかにも八百長をやっていたらしいと思いたくなる相撲とりだね。
わたしは相撲と柔道が好きだ。相撲は柔道とおなじ格闘技、そして勝ち負けを競う純粋なスポーツだと思っている。テレビを通じてではなく実際に目の前で繰り広げられるなまの肉弾戦の迫力は観るものを興奮させる。それに勝ち負けという結果がついてきてそのことが多くのファンを惹きつける。という認識であることを前提に以下わたしの私見。
「大相撲の八百長か。前からあったんではないか。子供の頃から相撲好きでよく見ていたけれど、あのころから7勝7敗の力士の千秋楽の勝率が不思議と高かった。暗黙で皆、判っていた風情があるな。立ち会いは阿吽の呼吸。だから阿吽の呼吸は得意なんだ」(猫跨ぎ)
��勝7敗の力士の勝率が高いということが八百長の根拠であるといえるだろうか。八百長はあるという前提を正当化する歪んだ推論だと思う。
「100%八百長と分かっていて許される風土が日本にはあって、大相撲の八百長も日本人は、あってもいいではないかと許してきたと思っています。」(小蔵ひでを)
¨八百長もあってもいいではないかと許してきた¨!? 少し見方が偏っていないか。
「二人で示し合わせれば、どんな熱戦も演じられるのではないかな。相撲が勝負だけになったら、つまらなくなると思うね。」(小蔵ひでを)
¨相撲が勝ち負けだけになったらつまらない¨ 本当にそう思っているのだろうか。こういう認識のひとは相撲をみていて楽しいのかな。興奮するのかな。それともいかにもわざとらしいパフォーマンス万載のプロレスと同じ感覚で相撲をみているということだろうか。
「八百屋の長兵衛から八百長なる言葉が始まったのだそうだ。一対一の格闘技では昔からあったんだろうな。」(褌子) ¨昔からあったんだろう¨ 世論に迎合するような勝手な推論をしたり顔でしないでほしい。
「相撲の八百長はむかしからあったはなし。相撲なんてそんなものと思って楽しめばいいんだよ。」(石原慎太郎) この男の発言はなにをいっても庶民を見下した言い方に聞こえてしまう。尊大なんだよ、君は。
柔道に八百長がある、ありそうだ、というはなしは聞かない。でもプロスポーツではないからと考えればうなづける。じゃあボクシングはどうか。これは超ハングリー競技で大金を得る戦いのチャンスは滅多にない。だから勝ちをゆずるという発想はまず生じない。八百長の余地なし。プロゴルファーはツアー競技のシード権というのがあってその境界近辺の選手はそれこそ上位にいる選手を買収してでもシード圏内に入ろうとする、そういう心境になると思う。でも談合はしない。全力で勝負に挑み負ければ少なくとも1年間はいばらの道を覚悟しなければならない。お互いにそういう世界だと共通認識している。なぜ相撲の世界で八百長が¨むかしからあったこと¨となるのか。そのからくりを知りたい。八百長はあるさ、とすすしげな顔をしている方々は相撲中継はみますか。みていてどんなところが楽しいですか。テレビのまえに座っている時間がもったいないと思いませんか。
こういっておきながら・・。朝青龍はいかにも八百長をやっていたらしいと思いたくなる相撲とりだね。
2011年2月14日月曜日
函館通信133・・・月と水・・・仁兵衛
猫跨ぎさんの句はゆっくり味わう事にして今日は道新の「卓上四季」の受け売りであるが「月と水」という話題をしたい。
月に水が存在する事を北大・圦本教授の研究により確認できたとの記事があった。氷で出来た彗星の衝突がもたらしたといわれる。所が昔の人も月に水があると考えていて万葉集にその歌が残っているという。
<天橋も長くもがも 高山も高くもがも 月よみの持たる変若水 い取り来て 君に奉りて 変和得しむもの> 変若・・・をち
「天への橋がもっと長くて山がもっと高かったならば、月の神が持っている若返りの水を取ってくるのに」
こんな内容の歌が本当に詠まれていたのか万葉集に造詣の深い方に是非ご意見を聞きたいと思う。
更に文化人類学者の石田英一郎全集第6巻「月と不死」に「変若水」は中国の神仙思想に由来するとの説が有力だと述べている。しかしロシヤ人の東洋学者ニコライ・ネフスキーは宮古島で採取した説話
「月には蘇りの水(変若水)と死水があり、神の使いの童子が誤ってヘビに変若水を、人に死水をかけたため、ヘビは脱皮して永遠の命を保ち、人には死が与えられた」
から、万葉集は日本列島に古くから伝わる物語に基づくとの説を打ち立てたそうだ。飛躍が大きすぎるかも知れないが月に水があるに始まって万葉集ー変若水ー神仙思想ー宮古島の説話ー万葉集の起源と繋げると何かロマンを感じる。
付け足しだがこのロシア人小樽商大でロシア語を教え積丹のの人を妻にしている。そして夫妻は旧ソ連に帰国後、スターリンの粛清で銃殺された。日本のスパイという言われ無き密告による冤罪だったという。
月に水が存在する事を北大・圦本教授の研究により確認できたとの記事があった。氷で出来た彗星の衝突がもたらしたといわれる。所が昔の人も月に水があると考えていて万葉集にその歌が残っているという。
<天橋も長くもがも 高山も高くもがも 月よみの持たる変若水 い取り来て 君に奉りて 変和得しむもの> 変若・・・をち
「天への橋がもっと長くて山がもっと高かったならば、月の神が持っている若返りの水を取ってくるのに」
こんな内容の歌が本当に詠まれていたのか万葉集に造詣の深い方に是非ご意見を聞きたいと思う。
更に文化人類学者の石田英一郎全集第6巻「月と不死」に「変若水」は中国の神仙思想に由来するとの説が有力だと述べている。しかしロシヤ人の東洋学者ニコライ・ネフスキーは宮古島で採取した説話
「月には蘇りの水(変若水)と死水があり、神の使いの童子が誤ってヘビに変若水を、人に死水をかけたため、ヘビは脱皮して永遠の命を保ち、人には死が与えられた」
から、万葉集は日本列島に古くから伝わる物語に基づくとの説を打ち立てたそうだ。飛躍が大きすぎるかも知れないが月に水があるに始まって万葉集ー変若水ー神仙思想ー宮古島の説話ー万葉集の起源と繋げると何かロマンを感じる。
付け足しだがこのロシア人小樽商大でロシア語を教え積丹のの人を妻にしている。そして夫妻は旧ソ連に帰国後、スターリンの粛清で銃殺された。日本のスパイという言われ無き密告による冤罪だったという。
猫跨ぎ句を味わう・・・・逸徳
お師匠お帰りなさいまし。 電話がつながっちまったのはおどろいた。これじゃあ、これから気楽に電話できんなあ。・・・いやそうじゃない、いいわけにはうまくつかえるかも。「すまん、おれいまパリにいるんだ・・・」なんてかっこいいセリフをはいてみるか。 まてよ、パリがなんでかっこいいんだ・・・よくわからん。
さて、師匠の句、今回はことばのイメージがつながっているのがおもしろかった。こういう世界もありだなあと。 楽しいね。感想を。
・漱石忌狸穴坂で迷ひけり
狸穴と迷いけりの組み合わせだ。 狸に化かされたか
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
初東風が屈折につながるのがイメージ的にわからん。屈折が志功のド近眼のメガネにつながるのはおもしろい。解説希望
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
コルトレーンのことを知らん人にはよくわからんだろうが、確かに寒いよるにスタンドひとつつけて、ウイスキーをなめなめ聞くのはいいかもしれんなあ。外は雪がいいな
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
蜆で先日の宍道湖を思い出した。今回の褌子氏との旅でも蜆にであったが、やっぱり小さい。 どうも蜆には嫌われているな。こういう組み合わせを諧謔というのかな。素直にわらいたくなる。
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
冬至と船の組み合わせは、冬の海を連想するがそうするとワイングラスがあわん。これはもしかしたら、グアムの作かな
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
跳ねて転がりというイメージが卒業期にぴったり
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
ちと気味が悪い。春の闇だろ。使わぬひもだ。作者はくびでもくくろうとしたのではあるまいかと・・・。江戸川乱歩かなんかの世界
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
坂の好きなひとだなあ。ふと、下がるではなくて上がるにしたらどうかと思った。白梅のつつましやかな生命力とあいそう
・機長より遅延を侘びる余寒かな
グアム旅行の句かな。しかし飛行機のなかってなんであんなにあついんだろう。今回の褌子氏との旅でずっと小型の温度計をむねにさしていたのだが、どの乗り物も大体気温30度だった。それを知っているので余寒の語が面白く感じた。
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
忘れ潮の語感が面白く調べてみたら満潮時の海水が引いたあとに残った海水の水たまりとある。あの飯鮓でよくまあこの語につなげたなあ。なんか俳句って意外な言葉の組み合わせで、意外な世界を描くんだなあ。
さて、師匠の句、今回はことばのイメージがつながっているのがおもしろかった。こういう世界もありだなあと。 楽しいね。感想を。
・漱石忌狸穴坂で迷ひけり
狸穴と迷いけりの組み合わせだ。 狸に化かされたか
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
初東風が屈折につながるのがイメージ的にわからん。屈折が志功のド近眼のメガネにつながるのはおもしろい。解説希望
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
コルトレーンのことを知らん人にはよくわからんだろうが、確かに寒いよるにスタンドひとつつけて、ウイスキーをなめなめ聞くのはいいかもしれんなあ。外は雪がいいな
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
蜆で先日の宍道湖を思い出した。今回の褌子氏との旅でも蜆にであったが、やっぱり小さい。 どうも蜆には嫌われているな。こういう組み合わせを諧謔というのかな。素直にわらいたくなる。
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
冬至と船の組み合わせは、冬の海を連想するがそうするとワイングラスがあわん。これはもしかしたら、グアムの作かな
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
跳ねて転がりというイメージが卒業期にぴったり
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
ちと気味が悪い。春の闇だろ。使わぬひもだ。作者はくびでもくくろうとしたのではあるまいかと・・・。江戸川乱歩かなんかの世界
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
坂の好きなひとだなあ。ふと、下がるではなくて上がるにしたらどうかと思った。白梅のつつましやかな生命力とあいそう
・機長より遅延を侘びる余寒かな
グアム旅行の句かな。しかし飛行機のなかってなんであんなにあついんだろう。今回の褌子氏との旅でずっと小型の温度計をむねにさしていたのだが、どの乗り物も大体気温30度だった。それを知っているので余寒の語が面白く感じた。
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
忘れ潮の語感が面白く調べてみたら満潮時の海水が引いたあとに残った海水の水たまりとある。あの飯鮓でよくまあこの語につなげたなあ。なんか俳句って意外な言葉の組み合わせで、意外な世界を描くんだなあ。
2011年2月13日日曜日
近作十句・・・猫跨ぎ
目黒の老夫婦殺傷事件は気味の悪い事件だね。動機が犯人の言うとおりなら一体これは何なんだ。不条理というしかない。それに犯人を割り出した警察の手法だ。見事監視社会になってしまっている。見事だが気味が悪い。事件も捜査も近未来の象徴といえば大袈裟かな。
それはそうと、近作10句。
・漱石忌狸穴坂で迷ひけり
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
・機長より遅延を侘びる余寒かな
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
それはそうと、近作10句。
・漱石忌狸穴坂で迷ひけり
・初東風の屈折志功の眼鏡かな
・大寒やコルトレーンの夜に沈み
・ひとつづつ蜆を食ひて大男
・ワイングラスの中を船行く冬至かな
・ラグビーボール跳ねて転がり卒業期
・茶箪笥に使はぬ紐と春の闇
・白梅の鉢提げスペイン坂下る
・機長より遅延を侘びる余寒かな
・鰰の飯鮨を噛むや忘れ潮
2011年2月11日金曜日
新田次郎『アラスカ物語』 褌子
八百屋の長兵衛から八百長なる言葉が始まったのだそうだ。一対一の格闘技では昔からあったんだろうな。
とにかくお相撲さんの極端な待遇格差が事件の背景にあるとおもう。
中学生、高校生から相撲界に入ってがんばる若者がこれでますます減ってしまうのではないか。
・・・・
猫跨ぎさんのグアム写真を拝見。
五能線と30度ちかい温度差がありそうだ。深浦の宿でグアムに携帯がつながるとは不思議な時代になったものだ。
きょう、千葉も今冬はじめて雪がふってきた。
そこで新田次郎『アラスカ物語』をいっきに読んだ。
イヌイット(エスキモー)については本多勝一や植村直己がすぐれたドキュメンタリーを残しているが、『アラスカ物語』も日本人と同じモンゴロイドの一種イヌイットの生活ぶりを語っていて実に面白い小説である。
とにかくお相撲さんの極端な待遇格差が事件の背景にあるとおもう。
中学生、高校生から相撲界に入ってがんばる若者がこれでますます減ってしまうのではないか。
・・・・
猫跨ぎさんのグアム写真を拝見。
五能線と30度ちかい温度差がありそうだ。深浦の宿でグアムに携帯がつながるとは不思議な時代になったものだ。
きょう、千葉も今冬はじめて雪がふってきた。
そこで新田次郎『アラスカ物語』をいっきに読んだ。
イヌイット(エスキモー)については本多勝一や植村直己がすぐれたドキュメンタリーを残しているが、『アラスカ物語』も日本人と同じモンゴロイドの一種イヌイットの生活ぶりを語っていて実に面白い小説である。
グアム三日の旅・・・猫跨ぎ
グアムの夕日をみつつ夕食を済ませ、ベッドで来し方行く末などをぼんやり考えていたら携帯が鳴った。出ると逸徳氏が「あんた、グアムいつ行くんだい。鰰送ったぞ。」褌子氏が、「五能線で雪景色を満喫している。名句も出来た(出来つつある、か)」と立て続け。興奮の様子が伝わってきた。
行きの便は満席でグアムの入管手続きは長蛇の列。
娘の結婚式も無事済ませ、これで一段落の感を強くする。
息子のレンタカーに便乗して、駆け足だったが島内をあちこち廻った。観光地はまあ、何処も大同小異だが、南国特有の開放感は独特。サイパンもそうだけれど、一時とはいえ日本の勢力下にあったことが嘘みたいだ。横井庄一さんのいた所が、yokoi's cave との名前で、観光コースになっており、今でも相当な有名人。有数の規模の米軍基地があるが、地図には簡単な表示しかない。一行を残して、私だけ一足早く帰国。猫が待っているんでね。
昨日お二人の土産、鰰の飯鮨が届いた。よく漬かっていて美味い。これは骨をかみ切る歯ごたえが独特で同時に風味がいいねえ。お陰で昔を思い出した。ご馳走様でした。
大相撲の八百長に思う。 小蔵 ひでを
皆さん、お久しぶりです。あっという間に時は過ぎ、年をとり、春となったと思いきや、外は細め雪です。
逸徳さん、褌子さん、いい旅してきましたね。仁ちゃんも心配いらないようだし、猫跨ぎさんは、グアムですか?今年もよろしくお願いします。
さて、今マスコミを賑わしている大相撲の八百長問題。根は深いんでしょうね。私が子供のころから囁かれていましたし。ちょっとした空地があれば棒きれで円を描き、土俵にして楽しんだものです。少しでも相撲をとった経験があれば判ると思いますが、相撲は手加減のしやすいスポーツだと思います。手加減しなければ、大変危険です。年間90番真剣に取り組んだら、けが人は何倍も出て不思議がないのではと思っていました。江戸の頃の人情噺で、横綱谷風が親孝行な下っ端の力士に敗れる話があります。何万回やっても敗れるはずのない100%八百長と分かっていて許される風土が日本にはあって、大相撲の八百長も日本人は、あってもいいではないかと許してきたと思っています。実際に、観客をハラハラさせるような熱戦は、多くの場合八百長臭いものだというような記事を読んだこともあります。二人で示し合わせれば、どんな熱戦も演じられるのではないかな。相撲が勝負だけになったら、つまらなくなると思うね。
今回の切っ掛けは、野球賭博の捜査で警察が押収した携帯電話の消去済み記録を再現させた中に含まれていたやり取りから見つかったとのこと、いってみれば、捜査とは直接的には無関係の資料を公表したことであって、許されていいものかどうかの問題が残ると思います。
なんて書いてみたけど、みんなが話題に載せないのが分かってきた。なんだかさみしくなってきました。これでやめます。
逸徳さん、褌子さん、いい旅してきましたね。仁ちゃんも心配いらないようだし、猫跨ぎさんは、グアムですか?今年もよろしくお願いします。
さて、今マスコミを賑わしている大相撲の八百長問題。根は深いんでしょうね。私が子供のころから囁かれていましたし。ちょっとした空地があれば棒きれで円を描き、土俵にして楽しんだものです。少しでも相撲をとった経験があれば判ると思いますが、相撲は手加減のしやすいスポーツだと思います。手加減しなければ、大変危険です。年間90番真剣に取り組んだら、けが人は何倍も出て不思議がないのではと思っていました。江戸の頃の人情噺で、横綱谷風が親孝行な下っ端の力士に敗れる話があります。何万回やっても敗れるはずのない100%八百長と分かっていて許される風土が日本にはあって、大相撲の八百長も日本人は、あってもいいではないかと許してきたと思っています。実際に、観客をハラハラさせるような熱戦は、多くの場合八百長臭いものだというような記事を読んだこともあります。二人で示し合わせれば、どんな熱戦も演じられるのではないかな。相撲が勝負だけになったら、つまらなくなると思うね。
今回の切っ掛けは、野球賭博の捜査で警察が押収した携帯電話の消去済み記録を再現させた中に含まれていたやり取りから見つかったとのこと、いってみれば、捜査とは直接的には無関係の資料を公表したことであって、許されていいものかどうかの問題が残ると思います。
なんて書いてみたけど、みんなが話題に載せないのが分かってきた。なんだかさみしくなってきました。これでやめます。
2011年2月10日木曜日
旅してきました その2・・・褌子
男の独り旅を二人でやった。
旅程はすべて逸徳さんがきめて、わたしはひたすら氏の思索の邪魔をせぬように静かにお供させていただき、そのうえ夜寝ていると乾燥肌がむしょうに痒くなり、氏に背中をかいてもらったりかゆみ止めクリームをぬってもらったりお世話になりっぱなしでした。【写真 ⇒雪の中、深浦の駅長さんに撮ってもらった】
車中でも高級ウィスキーをごちそうになりながらの滋味深く実り多い対談の数々・・・・。
感嘆したのは、五能線の中間地点での宿泊先を青森県深浦ときめた氏の感性の豊かさである。じつは深浦は佐渡出身の小生が研究テーマとしている北前船の重要な寄港地であったのだ。

「風待ち館」は逸徳さんが交渉して九時前から開館してもらい、短時間であるが北前船に関する重要な知見を得ることができたのは感謝に堪えない。

まことにうかつだったが、深浦には日本最大の大銀杏があることを忘れていた。ホテルにその写真があってはじめて気がついたが、大雪の中タクシーでいくのは大変で大金がかかりそうなので断念。いつか、女房と訪ねたい。
吹雪の日本海の怒濤をききながらの露天風呂のあとの酒と海鮮料理。ふと逸徳さんが猫跨ぎ氏に電話をしたら常夏のグアムにつながったのは一驚であった。
秋田で食べた比内鶏のスープに浮かぶキリタンポ、ハタハタの焼き魚も絶品。だが寒空のなかで入った「斜陽館」ちかくの400円ラーメンが実は一番うまかった。
五能線で乗客がまばらになり逸徳さんと親しく話をしたふたりの女子高生の受験生も印象ぶかい。そのあと二両の客車はおれたちだけになった。
五所川原で乗った津軽鉄道でのストーブ列車で小生とごくごくしぜんに堅く握手をした↑の津軽美人の客室乗務員は、軍手でスルメを焼いてくれ逸徳さんに裂いて食べさせてくれた。彼女の素朴な津軽弁、あの日本酒の味がいつまでも忘れられない。
「斜陽館」での太宰治の津島家の詳細な系図をよーくみたが正妻の娘の作家津島佑子氏がでているが、愛人との間の娘である作家太田治子氏の名前はどこにもなかった。太田治子さんは先年、はじめて父が生まれた「斜陽館」をたずねることができたという。貧しい寒村のなかにそびえたつ成金趣味の大地主の豪邸。太宰はどんなにこの家にうまれたことを嫌悪したことだろう。
うちきな小生とちがって逸徳さんは青森の一杯飲み屋の色白細身のママさんにしきりに話しかけて、ごちそうしてくれた焼きホタテ貝、とりたてのメカブ、そして田酒の利き酒・・・翌日は連日の酒でどっと疲れがでて特急白鳥で居眠りしていたら、あっというまに海底トンネルをとおりこして木古内だった。青函トンネルへ入る瞬間を期待していたのに…。
函館駅での仁ちゃんご夫妻との劇的再会。
タクシーで空港へ向かう。函館は思ったよりも暖かく道路に古い雪が山積みになっている。こういう景色がみたかったんだ。そのご函館空港で仁ちゃんの近況、俳話などに三人の話がはずんだのはいうまでもない。
いやあ旅ってほんとにいいもんだねえ!!
仁ちゃん暖かい千葉へも来て下さいよー
【写真 ⇒風待ち館の北前船・石炭ストーブでスルメ焼いてくれた北山麗理さん有り難う、また会おうね!・下が22メートルの五所川原のネプタ=“らっせーらっせー“”は侵略者大和朝廷軍を殺せー殺せーという意味なんだときいたことがある】
旅程はすべて逸徳さんがきめて、わたしはひたすら氏の思索の邪魔をせぬように静かにお供させていただき、そのうえ夜寝ていると乾燥肌がむしょうに痒くなり、氏に背中をかいてもらったりかゆみ止めクリームをぬってもらったりお世話になりっぱなしでした。【写真 ⇒雪の中、深浦の駅長さんに撮ってもらった】
車中でも高級ウィスキーをごちそうになりながらの滋味深く実り多い対談の数々・・・・。
感嘆したのは、五能線の中間地点での宿泊先を青森県深浦ときめた氏の感性の豊かさである。じつは深浦は佐渡出身の小生が研究テーマとしている北前船の重要な寄港地であったのだ。
「風待ち館」は逸徳さんが交渉して九時前から開館してもらい、短時間であるが北前船に関する重要な知見を得ることができたのは感謝に堪えない。
まことにうかつだったが、深浦には日本最大の大銀杏があることを忘れていた。ホテルにその写真があってはじめて気がついたが、大雪の中タクシーでいくのは大変で大金がかかりそうなので断念。いつか、女房と訪ねたい。
吹雪の日本海の怒濤をききながらの露天風呂のあとの酒と海鮮料理。ふと逸徳さんが猫跨ぎ氏に電話をしたら常夏のグアムにつながったのは一驚であった。
秋田で食べた比内鶏のスープに浮かぶキリタンポ、ハタハタの焼き魚も絶品。だが寒空のなかで入った「斜陽館」ちかくの400円ラーメンが実は一番うまかった。
五能線で乗客がまばらになり逸徳さんと親しく話をしたふたりの女子高生の受験生も印象ぶかい。そのあと二両の客車はおれたちだけになった。
五所川原で乗った津軽鉄道でのストーブ列車で小生とごくごくしぜんに堅く握手をした↑の津軽美人の客室乗務員は、軍手でスルメを焼いてくれ逸徳さんに裂いて食べさせてくれた。彼女の素朴な津軽弁、あの日本酒の味がいつまでも忘れられない。
「斜陽館」での太宰治の津島家の詳細な系図をよーくみたが正妻の娘の作家津島佑子氏がでているが、愛人との間の娘である作家太田治子氏の名前はどこにもなかった。太田治子さんは先年、はじめて父が生まれた「斜陽館」をたずねることができたという。貧しい寒村のなかにそびえたつ成金趣味の大地主の豪邸。太宰はどんなにこの家にうまれたことを嫌悪したことだろう。
うちきな小生とちがって逸徳さんは青森の一杯飲み屋の色白細身のママさんにしきりに話しかけて、ごちそうしてくれた焼きホタテ貝、とりたてのメカブ、そして田酒の利き酒・・・翌日は連日の酒でどっと疲れがでて特急白鳥で居眠りしていたら、あっというまに海底トンネルをとおりこして木古内だった。青函トンネルへ入る瞬間を期待していたのに…。
函館駅での仁ちゃんご夫妻との劇的再会。
タクシーで空港へ向かう。函館は思ったよりも暖かく道路に古い雪が山積みになっている。こういう景色がみたかったんだ。そのご函館空港で仁ちゃんの近況、俳話などに三人の話がはずんだのはいうまでもない。
いやあ旅ってほんとにいいもんだねえ!!
仁ちゃん暖かい千葉へも来て下さいよー
【写真 ⇒風待ち館の北前船・石炭ストーブでスルメ焼いてくれた北山麗理さん有り難う、また会おうね!・下が22メートルの五所川原のネプタ=“らっせーらっせー“”は侵略者大和朝廷軍を殺せー殺せーという意味なんだときいたことがある】
旅してきました・・・・逸徳
くわしくは、また褌子さんからも名文がよせられると思うが、面白い旅でした。 函館までいって仁ちゃんの顔を見れたのもよかったなあ。おたがいいい年になってきた。来年は70だ。 70になったら記念にぜひまたみんなで会いたいといって別れた。 函館の街も雪解けであまりきれいではなかったが、まあやがて春が来る。北国の春は格別である。 仁ちゃんの俳句を楽しみに期待したい。
秋田から五所川原まで、そして青森から函館まで汽車はひたすらに雪景色の中を走る。はたと気が付いたのだが、人の住んでいる痕跡のある景色の中を走り続けながらも、車窓からは99%人間の姿が何もみえないのである。もちろん家の中にいるのだが、とにかく視界には人間は見えない。ふと、一瞬人類は昨夜一夜で絶滅し、その廃墟の中をはしっているのではないかという幻想にとらわれる。そして、それがどこか気持ちがいいのである。こういう空間に来たかったのだと思う。← これちとやばい心理状態かなあ。 おそらく、すこしばかり人間というこのやくたいもない生きものとかかわるのがくたびれて、もうどうでもええという逃避的な気持ちになっているのかもしれない。
どんよりと黒い日本海の浜辺にしがみつくように点々と人家がある。 ああ、こういうところでも人は生きているんだ。「波立ちぬ いざ 生きめやも・・・・」というところだろう。しかし、あのどんよりとしたふゆぞらのしたでは秋田が全国一の自殺率というのもわかるような気がした。
五所河原のたちねぶたは、驚いた。一見の価値があります。ぜひまつりのときに再訪したいと思った。とにかく四階建てのビルと同じ高さのねぶたを引いていくのである。 よくもまあ・・・・・。 ああいうねぶたをつくる北国の民衆の情熱はすごい。で、そういう情熱の裏打ちをもつ秋田美人もすごい。 美人にお酒すすめられて、するめやいてもらってよかったぁぁぁ。 褌子さんはひたすら握手をせがんでいたが、おいらはそういう品のないことはできず、うらやましかった・・・・
秋田から五所川原まで、そして青森から函館まで汽車はひたすらに雪景色の中を走る。はたと気が付いたのだが、人の住んでいる痕跡のある景色の中を走り続けながらも、車窓からは99%人間の姿が何もみえないのである。もちろん家の中にいるのだが、とにかく視界には人間は見えない。ふと、一瞬人類は昨夜一夜で絶滅し、その廃墟の中をはしっているのではないかという幻想にとらわれる。そして、それがどこか気持ちがいいのである。こういう空間に来たかったのだと思う。← これちとやばい心理状態かなあ。 おそらく、すこしばかり人間というこのやくたいもない生きものとかかわるのがくたびれて、もうどうでもええという逃避的な気持ちになっているのかもしれない。
どんよりと黒い日本海の浜辺にしがみつくように点々と人家がある。 ああ、こういうところでも人は生きているんだ。「波立ちぬ いざ 生きめやも・・・・」というところだろう。しかし、あのどんよりとしたふゆぞらのしたでは秋田が全国一の自殺率というのもわかるような気がした。
五所河原のたちねぶたは、驚いた。一見の価値があります。ぜひまつりのときに再訪したいと思った。とにかく四階建てのビルと同じ高さのねぶたを引いていくのである。 よくもまあ・・・・・。 ああいうねぶたをつくる北国の民衆の情熱はすごい。で、そういう情熱の裏打ちをもつ秋田美人もすごい。 美人にお酒すすめられて、するめやいてもらってよかったぁぁぁ。 褌子さんはひたすら握手をせがんでいたが、おいらはそういう品のないことはできず、うらやましかった・・・・
2011年2月8日火曜日
いま青森・・・・逸徳褌
秋田の東能代から五能線にのって、吹雪の深浦に着く。
日本海の怒涛をききながら露天風呂に入る。
翌日、北前船のかぜ待ち館を見学、五所川原から津軽鉄道に乗ってストーブでするめを焼いて津軽美人と山内さん握手。酒を飲む。
雪のなかの太宰治の斜陽館をみてから津軽三味線をきいて五所川原の22メートルの立ちねぶたをみて感動。バスで青森へ。
青森のいっぱい飲み屋のままさんと山内氏意気投合。
褌子さん憮然としてもくもくとホタテ焼きを食う。
明日は函館。ではみなさんごきげんよう!
日本海の怒涛をききながら露天風呂に入る。
翌日、北前船のかぜ待ち館を見学、五所川原から津軽鉄道に乗ってストーブでするめを焼いて津軽美人と山内さん握手。酒を飲む。
雪のなかの太宰治の斜陽館をみてから津軽三味線をきいて五所川原の22メートルの立ちねぶたをみて感動。バスで青森へ。
青森のいっぱい飲み屋のままさんと山内氏意気投合。
褌子さん憮然としてもくもくとホタテ焼きを食う。
明日は函館。ではみなさんごきげんよう!
2011年2月6日日曜日
いよいよ明日早朝決行!・・・逸徳褌
いま五能線に向けてベースキャンプで酒を飲んでおります。
あすいよいよ決行です。天気予報によれば、秋田方面はいま雨とのこと、のち冷え込み、アイスバーンになるそうだ。すってんころりんで後頭部をうたないように厳重注意で無事帰還したい。では津軽美人を捜して参ります(逸徳) 小生は秋田美人(褌子)
あすいよいよ決行です。天気予報によれば、秋田方面はいま雨とのこと、のち冷え込み、アイスバーンになるそうだ。すってんころりんで後頭部をうたないように厳重注意で無事帰還したい。では津軽美人を捜して参ります(逸徳) 小生は秋田美人(褌子)
2011年2月4日金曜日
函館通信132・・・散々な目・・・仁兵衛
前の週末から散々な目に合っている。
29日土曜日、5年前と同じ様に氷り道で滑って頭を打ってしまった。幸い脳神経外科が開いていたのでMRI検査をし一応問題は無い。しかし1~2ヶ月後に又硬膜下血腫の可能性が残ってしまった。情けないよ。
30日PCが全く動かなくなってしまった。診断の結果ハードディスクの交換をしやっとこの書き込みをし始めた所です。バックアップもあまりやって無かったのでこれからが色々思いやられる。
そんな訳で猫跨ぎさん、褌子さんお二人から句評を戴いていたのにお礼が遅れました。若干の補足説明をしておきます。
・ワイパー・・・北海道では一晩駐車する時はワイパーをフロントガラスから離して置きます。翌朝くっついてしまわない様に。
・捨鞭・・・競馬で鞭を使いますが騎手が鞭を持っただけで馬は競争心が出て張り切るそうです。鞭を打たなくても条件反射。
・一里一尺・・・海から陸へ一里はいる毎に雪の深さが深くなる雪国ならではのいい言葉だと思って使いました。ラジオより。
29日土曜日、5年前と同じ様に氷り道で滑って頭を打ってしまった。幸い脳神経外科が開いていたのでMRI検査をし一応問題は無い。しかし1~2ヶ月後に又硬膜下血腫の可能性が残ってしまった。情けないよ。
30日PCが全く動かなくなってしまった。診断の結果ハードディスクの交換をしやっとこの書き込みをし始めた所です。バックアップもあまりやって無かったのでこれからが色々思いやられる。
そんな訳で猫跨ぎさん、褌子さんお二人から句評を戴いていたのにお礼が遅れました。若干の補足説明をしておきます。
・ワイパー・・・北海道では一晩駐車する時はワイパーをフロントガラスから離して置きます。翌朝くっついてしまわない様に。
・捨鞭・・・競馬で鞭を使いますが騎手が鞭を持っただけで馬は競争心が出て張り切るそうです。鞭を打たなくても条件反射。
・一里一尺・・・海から陸へ一里はいる毎に雪の深さが深くなる雪国ならではのいい言葉だと思って使いました。ラジオより。
秘蔵の一枚・新燃岳の白煙・・・・褌子
五能線決行日が迫ってきた。
じつは五能線終点から青森をへて厳冬の青函海峡をわたり、函館までいくことになった。
仁ちゃんにいま電話をしたところだ。
さて熊さんから新燃岳についての情報がはいった。
昨年11月に大隅半島がわから左に錦江湾・桜島をみおろし、右というか東北に新燃岳と韓国岳(からくにだけ=1700㍍)を遠くに望む絶景の地にたった。
そのときに撮った秘蔵の一枚を紹介したい。↑まだ【ちょうど↑の上をじっとみる!】老眼になってないひとは青い画面の左手の下のほうを目をこらしてみてほしい。
新燃岳だけから白い煙がまっすぐ青空に昇っているのがはっきり見えるだろう。
あんなに静かに煙をはいていた新燃岳なのに、いまや大爆発をくりかえしている。
いやあ人生やっぱり何が起こるかわからん。
五能線で吹雪で道に迷い凍死しないように気をつけたい。
じつは五能線終点から青森をへて厳冬の青函海峡をわたり、函館までいくことになった。
仁ちゃんにいま電話をしたところだ。
さて熊さんから新燃岳についての情報がはいった。
昨年11月に大隅半島がわから左に錦江湾・桜島をみおろし、右というか東北に新燃岳と韓国岳(からくにだけ=1700㍍)を遠くに望む絶景の地にたった。
そのときに撮った秘蔵の一枚を紹介したい。↑まだ【ちょうど↑の上をじっとみる!】老眼になってないひとは青い画面の左手の下のほうを目をこらしてみてほしい。
新燃岳だけから白い煙がまっすぐ青空に昇っているのがはっきり見えるだろう。
あんなに静かに煙をはいていた新燃岳なのに、いまや大爆発をくりかえしている。
いやあ人生やっぱり何が起こるかわからん。
五能線で吹雪で道に迷い凍死しないように気をつけたい。
2011年2月3日木曜日
明日は立春・・・猫跨ぎ
2月1日朝、居間の石油ストーブの室温が氷点下(LO)を示していた。今までのレコード。それでもここ数日は昼は10℃を越え、3月の陽気とか。梅もほころびはじめた。明日は立春。
大相撲の八百長か。前からあったんでないか。子供の頃から相撲好きでよく見ていたけれど、あのころから7勝7敗の力士の千秋楽の勝率が不思議と高かった。暗黙で皆、判っていた風情があるな。立ち会いは阿吽の呼吸。だから阿吽の呼吸は得意なんだ。
警察は当たりをつけて前から調べていたんじゃないか。野球賭博が突破口でこれが本命だろう。もし相撲賭博が明るみに出たらまさに存亡の危機だね。
北海道は未だ冬だね。仁句を見てみよう。
・ 餅花や客間の猫の大あくび
飾り付けたその時は猫は興味津々だが、すぐ慣れて知らん顔をする。
・ 風邪引きや漢方薬の大袋
漢方フアンが結構いるんだよね。
・ 路地裏で冗談一つ春一番
春一番とは立春から春分までの風が吹き荒れる最初の日とか。春到来の気分にさせてくれるが、北海道ではどんな感じだったかな。
・ 地の声の押し込まれてや雪捨場
雪の吸音効果なのだろうか。声がくぐもる感じが出ているね。
・ ロボットの関節動作春近し
これは寒さで動作がぎこちなくなった人か、自分かをいっているんだろうね。それでも春は確実に近づいている。
・ 手の内のハートのエース日脚伸ぶ
ハートのエースが出てこない♪ ピンクレディの歌があったが。なんだろうね。トランプ遊びではないだろう。
・ ワイパーに敬礼されて大氷柱
ワイパーが挙手敬礼に見えた。子供の頃の民家はウチの熱がどんどん逃げて、軒下に氷柱がよく出来た。舐めると煙の味がした。
・ 心得に捨鞭ありて寒明ける
捨て鞭とは、馬の尻にひと鞭くれてやること。さてもうすぐだと自分を励ます様か。
・ 昨日から一里一尺寒鴉
北へ一里行くと雪が一尺深くなるという雪国の景色。寒鴉もこちらとは勝手が違うだろうな。
・ 丸めたり引き伸ばしたり寒の空
心象風景と重ねると面白い。
大相撲の八百長か。前からあったんでないか。子供の頃から相撲好きでよく見ていたけれど、あのころから7勝7敗の力士の千秋楽の勝率が不思議と高かった。暗黙で皆、判っていた風情があるな。立ち会いは阿吽の呼吸。だから阿吽の呼吸は得意なんだ。
警察は当たりをつけて前から調べていたんじゃないか。野球賭博が突破口でこれが本命だろう。もし相撲賭博が明るみに出たらまさに存亡の危機だね。
北海道は未だ冬だね。仁句を見てみよう。
・ 餅花や客間の猫の大あくび
飾り付けたその時は猫は興味津々だが、すぐ慣れて知らん顔をする。
・ 風邪引きや漢方薬の大袋
漢方フアンが結構いるんだよね。
・ 路地裏で冗談一つ春一番
春一番とは立春から春分までの風が吹き荒れる最初の日とか。春到来の気分にさせてくれるが、北海道ではどんな感じだったかな。
・ 地の声の押し込まれてや雪捨場
雪の吸音効果なのだろうか。声がくぐもる感じが出ているね。
・ ロボットの関節動作春近し
これは寒さで動作がぎこちなくなった人か、自分かをいっているんだろうね。それでも春は確実に近づいている。
・ 手の内のハートのエース日脚伸ぶ
ハートのエースが出てこない♪ ピンクレディの歌があったが。なんだろうね。トランプ遊びではないだろう。
・ ワイパーに敬礼されて大氷柱
ワイパーが挙手敬礼に見えた。子供の頃の民家はウチの熱がどんどん逃げて、軒下に氷柱がよく出来た。舐めると煙の味がした。
・ 心得に捨鞭ありて寒明ける
捨て鞭とは、馬の尻にひと鞭くれてやること。さてもうすぐだと自分を励ます様か。
・ 昨日から一里一尺寒鴉
北へ一里行くと雪が一尺深くなるという雪国の景色。寒鴉もこちらとは勝手が違うだろうな。
・ 丸めたり引き伸ばしたり寒の空
心象風景と重ねると面白い。
は~い!クマです 九州の熊
いやいや気にかけていただき光栄です。
結論:わたし(とわたしの家族)は大丈夫です。直接の影響はまったくありません。新燃岳からは直線距離にして約200km。噴煙や降灰の類は心配なしです。4~5日まえの噴火のときは例の空振(くうしん、¨からぶり¨ではないのですね)の影響で家具類ががたがた音がしたと家内がいってました。(わたしは気がつかなかったけど)
それよりこの噴火と鳥インフルエンザでいろんなイベントが中止や延期になっているのが大きな影響です。毎年いまの時期は野球やサッカーのスプリングキャンプがたけなわだけど直接被害を受けているひとや養鶏の関係者、畜産関係者のことを思うとあまり派手にははしゃげない、なにをやってもいまいち雰囲気が盛り上がらない、というのが悩みでしょうかね。ご承知の通り、4年前の前知事の就任直後に鳥インフル、退任直前に口蹄疫、そして今回新知事に代わった直後のタイミングにこの災難。冗談に「歓迎会」「送別会」と口に出して言うのも憚られる昨今です。エネルギー不滅の法則?からすればいまの苦境を乗り切ればやがて楽しい未来が訪れる、と信じて目の前の難題に立ち向かうしかないということでしょうかね。
大相撲の八百長疑惑問題。空いた口がふさがらない。事実が確認されれば関係者を厳罰に処する、と被害者然で言い放つ協会幹部に¨経営者¨としての自覚が感じられないのが大問題だと思う。ウミを出し切る、というけど組織の体質を見直し、作り直すということに手をつけないとまだすぐに次のウミがたまり、大騒ぎとなるのは必定だ。
結論:わたし(とわたしの家族)は大丈夫です。直接の影響はまったくありません。新燃岳からは直線距離にして約200km。噴煙や降灰の類は心配なしです。4~5日まえの噴火のときは例の空振(くうしん、¨からぶり¨ではないのですね)の影響で家具類ががたがた音がしたと家内がいってました。(わたしは気がつかなかったけど)
それよりこの噴火と鳥インフルエンザでいろんなイベントが中止や延期になっているのが大きな影響です。毎年いまの時期は野球やサッカーのスプリングキャンプがたけなわだけど直接被害を受けているひとや養鶏の関係者、畜産関係者のことを思うとあまり派手にははしゃげない、なにをやってもいまいち雰囲気が盛り上がらない、というのが悩みでしょうかね。ご承知の通り、4年前の前知事の就任直後に鳥インフル、退任直前に口蹄疫、そして今回新知事に代わった直後のタイミングにこの災難。冗談に「歓迎会」「送別会」と口に出して言うのも憚られる昨今です。エネルギー不滅の法則?からすればいまの苦境を乗り切ればやがて楽しい未来が訪れる、と信じて目の前の難題に立ち向かうしかないということでしょうかね。
大相撲の八百長疑惑問題。空いた口がふさがらない。事実が確認されれば関係者を厳罰に処する、と被害者然で言い放つ協会幹部に¨経営者¨としての自覚が感じられないのが大問題だと思う。ウミを出し切る、というけど組織の体質を見直し、作り直すということに手をつけないとまだすぐに次のウミがたまり、大騒ぎとなるのは必定だ。
おーい熊さん・・・・逸徳
九州の新燃岳の噴火大変だなあ。最初、熊さんの住まいを宮崎と勘違いして、地図をみたら50キロぐらいしかない。 しかし延岡だった。でも100キロぐらいだから、影響はあるかも知れない。人工衛星からの写真が報道されていたが、噴煙が四国沖合まで届いていたからなあ。 熊さんだいじょうぶかい。 降灰ぐらいは来たかな。 まあおだいじに。 といっても自然相手じゃ手の打ちようもないなあ。 最近の政治経済情勢に、この噴火だ。弱り目に祟り目というのはこういうことだなあ。 笑いごとではないが。 遠くから健康をお祈りします。
2011年2月1日火曜日
永き日のにはとり跚を越えにけり
遠い日の懐かしい日向臭さと快い安堵感。
一体これは何か。
と説きだす猫師匠の「秀句の条件うんぬん」は非常に勉強になった。
が、それよりも―――――
鶏が前の畑と仕切になっている跚をふわりと越えた。鶏が去った後、うららかな光溢れる農家の午後が森閑とあるばかりである。これは幼児期の記憶なのか、これから見る夢の予兆か。
―――――で子供のころの自宅百姓家を想い出して今うっとりとなっています。そこで夕べ八七才の長兄に電話すれば、数十年ぶりの大雪だが佐渡高校甲子園出場で元気がでてきたとか。名句のもつ力はすごいな
一体これは何か。
と説きだす猫師匠の「秀句の条件うんぬん」は非常に勉強になった。
が、それよりも―――――
鶏が前の畑と仕切になっている跚をふわりと越えた。鶏が去った後、うららかな光溢れる農家の午後が森閑とあるばかりである。これは幼児期の記憶なのか、これから見る夢の予兆か。
―――――で子供のころの自宅百姓家を想い出して今うっとりとなっています。そこで夕べ八七才の長兄に電話すれば、数十年ぶりの大雪だが佐渡高校甲子園出場で元気がでてきたとか。名句のもつ力はすごいな
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