昔の相撲を思い出して確実にあれは八百長だと感じたのが大鵬vs柏戸の一番。柏戸は2場所連続休場して進退をかけて出場した場所。千秋楽で大鵬と優勝を決める一戦だった。柏戸が勝った。ああ大鵬が譲ったなと直感した。それからずっと下がって、優勝をかけた貴乃花vs若乃花の兄弟対決。明らかに貴乃花は兄に勝ちを譲ったと思った。それでいいじゃないかと思ったし、今もそう思う。人情相撲というらしい。7勝7敗の力士の勝率が高いのは人情相撲の例として持ち出されているからだ。勿論真剣勝負が大半だろうが中にはそういうのもある。そこに賭博、金銭が絡むと、舞台はぐるっと暗転する。これはいかんね。それとは本質的に違うと言いたいが、まあどうか。これを契機にはっきりしてくるだろう。
時代が変わってスポーツとして見る見方が強くなったんだと思う。スポーツの規準を通すのなら、まず体重別にしなきゃ駄目だ。廻しの締め方だって隙間ゲージを使わにゃ。立ち会いも当事者に任すんじゃなくてブザーにするとか。あほらし。そんなものは相撲じゃないな。思えばぎりぎりの狭間で成り立っているんだろう。皆さん賢くなって曖昧ゾーンを許さなくなった。異形の男たちの、丁髷、褌の、鬢付け油のにおい漂う、もやもやした世界があったっていいじゃないかと思う。
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