2011年2月20日日曜日

函館通信135・・・句評・・・仁兵衛

 猫跨ぎさんの近作十句遅ればせながら観賞させて貰いました。
 今回、狸穴坂、棟方志功、コルトレーン、スペイン坂と地名、人名が目に付いた。特に坂の名前は解ってないとイメージが沸かず遊べないね。私にとって狸穴なんて実に懐かしいですけどね。その結果特選は
 ・ ひとつづつ蜆を食ひて大男 ・・・小さな蜆と大男とのアンバランスがユーモアを生み句のかるみが熟成してるかの様です。
 次に並選三句、
 ・ 大寒やコルトレーンの夜に沈み ・・・コルトレーンの特徴は忘れたが社会の闇を感じさせる様な曲があったか。大寒の寒さの拡がりをコルトレーンに絞り転換させる所が上手いなー。
 ・ ラグビーボール跳ねて転がり卒業期 ・・・ラグビーも冬の季語かもしれないがあの投げたボールがどちらに弾むか解らないところを上手くついている。卒業できてもその先が不安で不明瞭な現実を見事に表している点に脱帽。
 ・機長より遅延を詫びる余寒かな ・・・現実に起きたトラブルも余寒の中に溶かしこまれるような所の単純さが面白いと思いました。

 所で、1月29日に凍結道で滑り頭を打ったが3週間たって再度MRIを撮ったらやはり「慢性硬膜下血腫」と診断された。一応2週間の経過を見てから増大すれば手術になりそうである。5年前にも同じ馬鹿なことをやっているので本当に嫌になってしまう。


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