刑事コロンボ氏が亡くなったのですね。インテリ犯罪者をじりじりとおいつめてゆくあのとぼけた風貌・ボロコートがなつかしい。うちの女房がいつもみていた。
やはり人間は死ぬものなのですね。そういちばん思ったのはオードリーヘップバーンの死亡ニュース。「ローマの休日」のあの輝くばかりに若く美しいヘップバーンも棺桶のなかで骨になっているのだ。
なつかしいと言えば井上ひさし『吉里吉里人』をいま読んでいるが昔なつかしい愉快な話がでてきて笑わせる。こんど大津波に襲われた三陸の大槌町あたりが吉里吉里国のモデルだと言われているが、井上ひさしがもうすこし長生きして大津波と原発事故に発言してほしかった。
中国に一週間いって帰ってきたら、原発関連のニュースが激減していると思った。事態は改善したとは思えないが…
吉村昭『三陸大津波』を読んだ。田老地区は明治、昭和、チリ津波と何度も襲われて多数の犠牲者をだした。
その教訓から万里の長城といわれる高さ10メートルの巨大防潮堤が築かれた。これからも津波は何度も襲ってくるだろうが、この田老地区はこれからは大丈夫かもしれないと吉村も書いてから30年もたたない3月11日、津波は10メートルの巨大防潮堤を軽々と乗り越えて、「大丈夫だ。逃げる必要なんかあるもんか」とタカをくくっていた人々を次々と飲み込んだ。やはり人間はいつどこで死ぬかわからんのだ。井上ひさし・城山三郎・新田次郎・吉村昭など好きな作家がみんな死んでしまったなあ。
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