高校地学はまったく勉強したことない。ただひたすら有機化学だけに全精神を集中して暗記していたのだ。
地球内部の熱は地球生成時に重力によってできたとばかり思い込んでいたが、ウランの崩壊熱が半分だったことを実証できたことはうれしい。(ついでにいうと巨大地震がマントルにのって動くプレートのぶつかりあいで周縁部で起きることも我々の学生時代にはまだほとんどわかっていなかった。ウェゲナーの大陸移動説の話ではない。上田誠也博士の節などを北大地質学科の湊正雄先生などが珍説だとして批判していたことを思い出す)
原潜用に軍事開発された軽水炉を最初に日本に輸入することに熱心だったのは中曽根通産大臣と読売の正力松太郎だったという。
その中曽根康弘氏がテレビで「原発事故が危険だから原発から撤退せよというのは、飛行機が事故を起こすことがあるから飛行機を全廃せよということと同じナンセンスな主張だ」とのべていた。
百万キロワットの原発を一年運転すると広島型原爆1000発分の死の灰をつくり出す。今回の事故で大気や海に放出した放射能は福島第一原発3基のわずかに1~2%、チェルノブイリでさえ拡散したのは10%に満たないという。
「リスク=事故の確率×被害の大きさ」であるが中曽根氏は、原発事故の放射能被害の制御不能の巨大さと飛行機事故の被害とをごっちゃにしていて罪深い。高校地学程度の地熱原因の無知など可愛いものだ。
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