線量計は、もとはといえば東電の元下請け会社の引退した社長さんから、孫請けの従業員がいまも使っているんだと現物を見せられて同じものがあったら買ってきてほしいと頼まれたもの。ただし、一万円以内でと安請け合いで金も預かって上海に行ったのだが。
いま北京経由で日本に帰ってきたところで、社長に手に入らなかったと電話して、あれは本当はいくらだったのときいたら数年前に7万だったといっていた。そうか、それを中国にいって一万円以内というのは虫がよすぎたねえ、私と逸徳氏は五千円位ならと内心おもっていたし。
その社長は70歳だがもとは零細電気工事会社の社長で、第一原発にもぐりこんで工事をしたときに着ていた例の白い防護服ももっている。じつに薄いもので素っ裸でこれをきて、あとは捨てるんだ、放射線浴びながらのあんな危険な仕事で下請け労務者を使い捨てにしておいて、電気を使いほうだいなんて俺は反対だといつも言っていた。
成田に着いたら暑い、中国のほうがずっと涼しかった。
仁ちゃんのおっしゃるように、河北省はたしかに小麦の大生産地です。水が少ないので山地は一面のトウモロコシ。
阜平、保定から高速道路を北上すると岩山ばかりになって草木がわずかしか生えていない山地がえんえんと続く。
この先に巨大都市北京があるのかなあ・・と思っていると次第次第に緑がふえてきて、ぽつぽつ集落が見えてきて、どんどん人家がふえてやがて人と車でごったがえす大都市に入っていく。古代からの歴史を秘めた中原の中枢、三国志の舞台にも多々なったところだが、中国全体から見れがほんの一部。中国は広いなあと今回も思った。
中国ではいろんな人にあったが日本の津波と原発のことを心配していた。
家に帰るとノウゼンカズラとギボウシが咲いている。こんばんは日本酒にお茶漬け、味噌汁にしたい。
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