古事記は福永武彦『現代語訳 古事記』(河出文庫)で読んだだけだが、女性がたしかに活躍している。母系制社会の名残。
国生みの順番が面白い。一番が淡路島、二番が四国、三番が隠岐、四番が九州、五番が壱岐、六番が対馬、七番が佐渡、最後が大倭豊秋津島(おおやまととよあきづしま)で五穀のゆたかに実る島の意で本州である。イザナギ、イザナミのご夫婦がはじめに生んだ島々なので大八島国(おおやしまくに)と呼ぶんだそうだ。大倭豊秋津島の地の果てが道の奥で、北海道はむろん視界にはいってもいない。
この順番に深い意味があるのかないのか。小さく産んで、最後に大きく生んだだけかな。堂々と佐度島(さどのしま)が入っていてよかった。竹の島と尖の閣島もついでに生んでくれていたらもっと良かったのだが。
2012年8月30日木曜日
古代史・・・猫跨ぎ
一昨日、昨日と朝日カルチャーの「古事記を読む」の講座を聴講してきた。講師は三浦佑之氏。古事記全訳とか古事記がらみの著書多数。いま一番の売れっ子かな。去年も同氏の出雲神話の講座があった。著作を読むほか、たまに面と向かって話を聞くと面白い。直接質問もできるし。今回はいわゆる人間の誕生を語る神話としての古事記。そしてとくに登場する女性の活躍。いずれも教えられるところが多かった。
南方から海流に乗ってこの列島に伝えられる壮大な文明の流れがあった。
ふと、尖閣、竹島のことを思う。岩礁のような小島のことなど先人は眼中になかった。古い記録を血眼になって捜したってまともなものがあるわけもない。国境を引き、寸土を争う現代のこの国家というありようが何とも異様に思われる。古代史を学ぶ効用の一つ。
南方から海流に乗ってこの列島に伝えられる壮大な文明の流れがあった。
ふと、尖閣、竹島のことを思う。岩礁のような小島のことなど先人は眼中になかった。古い記録を血眼になって捜したってまともなものがあるわけもない。国境を引き、寸土を争う現代のこの国家というありようが何とも異様に思われる。古代史を学ぶ効用の一つ。
初秋の読書・・・褌子
夏ばて解消に京都の涼しい山奥にいったつもりだったが、炎天下の嵐山界隈も歩いてしまいかえって疲れてしまった。帰ってからも朝の散歩をさぼっている。(貴船で食った川床料理はうまかったなあ。が値段が高かすぎた後悔している)
お盆から読んだ本はもっぱら松本清張。『数の風景』計算狂(ニュメロマニア)の話しがでてくる。ブルックナーやバッハも一種の計算狂だったらしい。『黒い空』足利幕府あとの関東管領の古い話しがえんえんでてきて、それが現代の殺人とどういう関係があるのか…気をもたせる。清張という人はどうしてこんな突拍子もないことを思いつくのか。『溺れ谷』政財界の腐敗のはなし。昭和41年発表というから大学卒業のころだ。『天城越え』(『黒い画集』のひとつ。田中裕子で映画になった)田村隆一『インド酔行記』いい詩人だがすごい酒飲み。インドを肴に酒の飲みっぷりがいい。
いま読み始めたのは吉村昭『間宮林蔵』
ほろほろ会の東北旅行や逸徳さんとの田沢湖芸術村探訪に備えて買ってきた本が高橋克彦『火怨――北の燿星アテルイ』 古代の東北史に思いをはせて楽しい旅にでたい。著者は岩手県のひと。
お盆から読んだ本はもっぱら松本清張。『数の風景』計算狂(ニュメロマニア)の話しがでてくる。ブルックナーやバッハも一種の計算狂だったらしい。『黒い空』足利幕府あとの関東管領の古い話しがえんえんでてきて、それが現代の殺人とどういう関係があるのか…気をもたせる。清張という人はどうしてこんな突拍子もないことを思いつくのか。『溺れ谷』政財界の腐敗のはなし。昭和41年発表というから大学卒業のころだ。『天城越え』(『黒い画集』のひとつ。田中裕子で映画になった)田村隆一『インド酔行記』いい詩人だがすごい酒飲み。インドを肴に酒の飲みっぷりがいい。
いま読み始めたのは吉村昭『間宮林蔵』
ほろほろ会の東北旅行や逸徳さんとの田沢湖芸術村探訪に備えて買ってきた本が高橋克彦『火怨――北の燿星アテルイ』 古代の東北史に思いをはせて楽しい旅にでたい。著者は岩手県のひと。
2012年8月27日月曜日
麿は苦しうない?・・・褌子
朝の散歩は京都は嵐山の渡月橋を渡って法輪寺にゆく。境内に電電宮という小さな神社があった。電気や電波の神様だという。松下電器を先頭にテレビ各社や電力各社の奉賛碑がたっている。東電やシャープも応分の寄付をして名前を連ねているがあまり御利益がなかったことになる。保津川べりを歩いて5時33分に比叡山から昇ってくる朝日を渡月橋のうえでみて思わず合掌。
暑い一日がはじまった。
清張『溺れ谷』の舞台にもなった竹の寺こと地蔵院を訪ねる。
おじいさんの門番以外誰もいない。奥まった座敷にあがったが障子を開け放してあり畳に寝転んで庭を眺めた。美しい竹林を背景に株立ちの侘助の古木が枝をくねらせている。ふと右をみると壁に「竹 幹は直し陰は清し」と色紙がはってある。左をみると、「ここで横にならないで下さい」と張り紙がしてあり、あわてて起き上がった。
鈴虫寺はとばして松尾大社に向かう途中で月読神社という小さな社が目にとまった。
月読神はもと壱岐の国の海神なりと鳥居わきにある。出は朝鮮系の神だが渡来族の泰氏によってこの地に遷宮されたとある。東北アジア古代文化研究会の会長として迂闊にも月読神のことを知らずに古稀を迎えてしまったことを恥じた。先日、諏訪の神長官守矢史料館を訪ねたときにも諏訪族もまた安曇族とおなじく海の民であることを知って己の無知を羞じたものだ。今でこそ、竹島だの尖閣だのと喧しいが元来、古代の人びとは大らかに行ったり来たりしていたのだ。
酒の神、松尾大社の本殿脇に数百も並んでいる全国の銘酒の四斗樽を眺めていると、しだいに髪薄き脳天を直撃する古都の残暑にぼーっとしてきた。
タクシーで保津川脇の時雨会館という小倉百人一首の記念館に飛び込む。冷房がよくきいていて命びろい。藤原定家はこの小倉にて百人一首を選句した。写真は、平安貴族の狩衣姿に身をつつんだ堂々たる公達ぶりの愚生である。時雨会館の京美人のおばちゃんがかいがいしく着付けてくれたもの。
暑い一日がはじまった。
清張『溺れ谷』の舞台にもなった竹の寺こと地蔵院を訪ねる。
おじいさんの門番以外誰もいない。奥まった座敷にあがったが障子を開け放してあり畳に寝転んで庭を眺めた。美しい竹林を背景に株立ちの侘助の古木が枝をくねらせている。ふと右をみると壁に「竹 幹は直し陰は清し」と色紙がはってある。左をみると、「ここで横にならないで下さい」と張り紙がしてあり、あわてて起き上がった。
鈴虫寺はとばして松尾大社に向かう途中で月読神社という小さな社が目にとまった。
月読神はもと壱岐の国の海神なりと鳥居わきにある。出は朝鮮系の神だが渡来族の泰氏によってこの地に遷宮されたとある。東北アジア古代文化研究会の会長として迂闊にも月読神のことを知らずに古稀を迎えてしまったことを恥じた。先日、諏訪の神長官守矢史料館を訪ねたときにも諏訪族もまた安曇族とおなじく海の民であることを知って己の無知を羞じたものだ。今でこそ、竹島だの尖閣だのと喧しいが元来、古代の人びとは大らかに行ったり来たりしていたのだ。
酒の神、松尾大社の本殿脇に数百も並んでいる全国の銘酒の四斗樽を眺めていると、しだいに髪薄き脳天を直撃する古都の残暑にぼーっとしてきた。
タクシーで保津川脇の時雨会館という小倉百人一首の記念館に飛び込む。冷房がよくきいていて命びろい。藤原定家はこの小倉にて百人一首を選句した。写真は、平安貴族の狩衣姿に身をつつんだ堂々たる公達ぶりの愚生である。時雨会館の京美人のおばちゃんがかいがいしく着付けてくれたもの。
京北の火祭り・・・・褌子
京都府の北部には火祭りの風習を残している集落がいまもある。
白洲正子『隠れ里』によれば日本でもこの地方だけらしい。花脊や広河原村の火祭りは「松上げ」といって、20数㍍の松の木の太い柱の上の漏斗状に開いた松明に、火のついた松明を投げあげて点火を競うというものである。

京都市内でレンタカーを借りて女房と貴船や鞍馬山に登ったあと、山中をえんえん二時間も走って、広河原部落に到着した。昼なお暗いこんな山里が町村合併で京都市左京区に編入されているときいて驚く。始まりは午後8時くらいというので、大悲山峰定寺の懸崖作りをみようと杖をついて蝉時雨のなかを登った。懸崖の四方に張りだした回廊の板敷きからみおろすと目と鼻のさきに数十㍍も真っすぐに伸びた北山杉のてっぺんがある。奥丹後の峰峰を眺めながら火祭りに備えてしばし山の上の重要文化財の回廊でうたたねをした。
六時頃から場所取りをする。山峡の川原の三角州の火祭り会場のまわりは数百人がすでに集まっている。
だんだん暗くなってきた。ふきんにぽつんぽつんと点在する茅葺き農家の玄関には献灯が灯され親戚が集まって年一度のお祭りのごちそうをたべている様子がみえる。夕闇せまる村の集会場では老婆たちが御詠歌をうたいながら鈴をならしている。7時過ぎまで西の山々にはわずかに残照が残っていたが8時となればとっぷりと暮れて星がまたたく。月もでている。
突然、松明をもった法被姿の村人たちがあらわれた。一面の野原にたててある松明に火をつけてまわっている。闇の中全体が火の海になってやがて下火になるころ、ついに松上げ行事が始まった。
火のついた松明を縄でくるくる回して投げあげるがなかなか漏斗に入らない。入りかけるとどっと歓声が闇の中からおきる。小一時間もして遂に松の柱のてっぺんに火がついた。とたんに狂ったように太鼓と鉦がうちならされた。たちまち柱全体が燃えだした。一本の巨大な紅蓮の炎と化して燃えさかった巨木が終にどうっと倒れて天まで火の粉をまきあげた。一瞬だけ観客の顔まで赤々と照らした。火祭りが終わった。山里の奇祭というしかない。また辺り一面が闇につつまれた。
火祭の果てて激しき火の粉かな
白洲正子『隠れ里』によれば日本でもこの地方だけらしい。花脊や広河原村の火祭りは「松上げ」といって、20数㍍の松の木の太い柱の上の漏斗状に開いた松明に、火のついた松明を投げあげて点火を競うというものである。
京都市内でレンタカーを借りて女房と貴船や鞍馬山に登ったあと、山中をえんえん二時間も走って、広河原部落に到着した。昼なお暗いこんな山里が町村合併で京都市左京区に編入されているときいて驚く。始まりは午後8時くらいというので、大悲山峰定寺の懸崖作りをみようと杖をついて蝉時雨のなかを登った。懸崖の四方に張りだした回廊の板敷きからみおろすと目と鼻のさきに数十㍍も真っすぐに伸びた北山杉のてっぺんがある。奥丹後の峰峰を眺めながら火祭りに備えてしばし山の上の重要文化財の回廊でうたたねをした。
六時頃から場所取りをする。山峡の川原の三角州の火祭り会場のまわりは数百人がすでに集まっている。
だんだん暗くなってきた。ふきんにぽつんぽつんと点在する茅葺き農家の玄関には献灯が灯され親戚が集まって年一度のお祭りのごちそうをたべている様子がみえる。夕闇せまる村の集会場では老婆たちが御詠歌をうたいながら鈴をならしている。7時過ぎまで西の山々にはわずかに残照が残っていたが8時となればとっぷりと暮れて星がまたたく。月もでている。
突然、松明をもった法被姿の村人たちがあらわれた。一面の野原にたててある松明に火をつけてまわっている。闇の中全体が火の海になってやがて下火になるころ、ついに松上げ行事が始まった。
火のついた松明を縄でくるくる回して投げあげるがなかなか漏斗に入らない。入りかけるとどっと歓声が闇の中からおきる。小一時間もして遂に松の柱のてっぺんに火がついた。とたんに狂ったように太鼓と鉦がうちならされた。たちまち柱全体が燃えだした。一本の巨大な紅蓮の炎と化して燃えさかった巨木が終にどうっと倒れて天まで火の粉をまきあげた。一瞬だけ観客の顔まで赤々と照らした。火祭りが終わった。山里の奇祭というしかない。また辺り一面が闇につつまれた。
火祭の果てて激しき火の粉かな
2012年8月21日火曜日
re:さざなみ・・・褌子
福田平八郎の「さざなみ」いい絵だなあ。
小波、細波、漣、どれをとっても日本語はいい。英語ではwimple、riffle、ripple、ruffle、waveletなどだが、漣にはとてもかなわない。稲穂がさざなみのごとく揺れている。稲刈りもぼちぼちはじまった。
『芸術新潮』にむかし連載された白洲正子の『隠れ里』を読んでいるが、京の北のほう、信貴山や鞍馬から入ってずっとずっと奥のほう丹後の峰峰に埋もれている晩夏の隠れ寺をたずねて三日間ばかりとぼとぼ歩いてくることにした。仕事のし過ぎ酒の飲み過ぎ朝の散歩し過ぎ庭の草とりし過ぎ推理小説読み過ぎによる夏ばて解消だ。山の湖のさざなみをみて山寺の精進料理と般若湯で俳句がひとつくらい出来るといいが。
小波、細波、漣、どれをとっても日本語はいい。英語ではwimple、riffle、ripple、ruffle、waveletなどだが、漣にはとてもかなわない。稲穂がさざなみのごとく揺れている。稲刈りもぼちぼちはじまった。
『芸術新潮』にむかし連載された白洲正子の『隠れ里』を読んでいるが、京の北のほう、信貴山や鞍馬から入ってずっとずっと奥のほう丹後の峰峰に埋もれている晩夏の隠れ寺をたずねて三日間ばかりとぼとぼ歩いてくることにした。仕事のし過ぎ酒の飲み過ぎ朝の散歩し過ぎ庭の草とりし過ぎ推理小説読み過ぎによる夏ばて解消だ。山の湖のさざなみをみて山寺の精進料理と般若湯で俳句がひとつくらい出来るといいが。
さざなみ・・・猫跨ぎ
さてシャープの凋落は目を覆うばかりだ。生きんが為に切り売りを始めたかにみえる。亀山モデルで肩で風を切っていたのはつい昨日ではないか。大会社があっという間に窮地に立たされる。電子産業といえば、単品事業ではもうだめなのか。日立とか東芝、三菱電機あたりは結構そこそこやっている。産業システムの事業に転換したからだという。IBMはパソコン事業を中国に売って、事業をコンピューターシステム販売に転換してしまった。
日産自動車は一時、山一の二の舞かと騒がれたが、ルノーの傘下に入り、ゴーンの徹底的な合理化で息を吹き返した。事業はスケールでなくスタンダードだという。シャープも必死に回帰する事を期待したいものだ。事業モデルをどうするのかだ。
経営者に大物がいなくなったなあ。松下、井深、盛田、本田、土光、戦後の物作りを指導した経営者を直ぐ思い浮かべる。皆個性豊かで頑固者ぞろい。いまは誰だ?名前が浮かばない。みんな文科系の官僚タイプの小物のような気がする。人でも日本は負けたんだ。
アップルが最初にiPodという音楽機器を売り出したとき、なぜソニーがやらなかったのかねといったものだ。それがあれよあれよと言う間に進化をとげ、iPhoneのような巨大な化け物に成長してしまった。S.ジョブスという人の頭に最初からこのコンセプトがあったに違いない。ソニーには無かった。単純にその差だろう。使われている技術は皆既存のものだ。コンセプト作りでも負けた。音楽配信事業はソニーは先鞭をつけたはずなのに、アップルに完全に凌駕された。
バブル崩壊で皆保守的になったな。冒険心が萎えて官僚的小物ばかりが指導層になり、なんでもこわごわだ。
あと、円高。これがよく分からん。輸出産業の凋落のかなりがこのためと言っていいんだろう。明らかに実力以上の円高。インフレ目標を立てて通貨供給を増やせという声が強いが、日銀、財務省は容易に踏み切らない。とにかくインフレの暴発が怖い。いかにも官僚的小物の政策。まあ、年金受給者としては今の方がいいか・・・。これは冗談。
標準理論、完結の始まりか? ・・・褌子
国兼氏によれば 『Science』で発表されたヒ素生物という夢ある論文が実験上の誤りであったことがたった2年で証明されたという。国兼博士によって証明されたのなら快哉を叫ぶのだが。
ヒッグス粒子のほうは昨年夏ごろから発見の兆しがみえはじめ、年末には99・8%の確信にかわり、先月7月にヒッグス粒子発見は99・99998%確定したというからもう大丈夫だろう。ところが、発見された新粒子のふるまいが、素粒子物理学の現在時点での理論体系である「標準理論」が予測するヒッグス粒子と一致しているというものであって、完全にヒッグス粒子にまちがいなしと「断定するにはさらなるデータ」が必要だと、CERNなどの実験チームがいっているのだそうだ。
そうすると現段階では発見された新粒子がヒッグス粒子でない可能性も0・00002%あることになる。だとすると「標準理論」を超える新しい物理法則がもとめられることになる。現に日本のカミオカンデで明らかになったニュートリノの質量も「標準理論」ではまだ説明がつかないし、自然界にある四種類の力のうち、重力は「標準理論」の枠組みに取り込まれてはいないというではないか。
東大素粒子物理国際研究センターの小林富雄教授は「1970年代に枠組みだけができた標準理論が40年かけて遂に完結するかどうかという終わりの始まりだ。今回の新粒子の発見で“どこにあるかわからなかったドアのノブ”をやっと見つけた」と興奮気味に語っている。「ただ不思議に思うのは、もし新粒子がヒッグス粒子だとすれば、なぜ万物がこの質量なのかということ。質量の起源について疑問がいっそうわいてくる…」
こちとらも質量の起源について疑問がいっそうわいてくる。毎朝一時間歩いても体重がなぜ69キロのまんまなのかと…
ヒッグス粒子のほうは昨年夏ごろから発見の兆しがみえはじめ、年末には99・8%の確信にかわり、先月7月にヒッグス粒子発見は99・99998%確定したというからもう大丈夫だろう。ところが、発見された新粒子のふるまいが、素粒子物理学の現在時点での理論体系である「標準理論」が予測するヒッグス粒子と一致しているというものであって、完全にヒッグス粒子にまちがいなしと「断定するにはさらなるデータ」が必要だと、CERNなどの実験チームがいっているのだそうだ。
そうすると現段階では発見された新粒子がヒッグス粒子でない可能性も0・00002%あることになる。だとすると「標準理論」を超える新しい物理法則がもとめられることになる。現に日本のカミオカンデで明らかになったニュートリノの質量も「標準理論」ではまだ説明がつかないし、自然界にある四種類の力のうち、重力は「標準理論」の枠組みに取り込まれてはいないというではないか。
東大素粒子物理国際研究センターの小林富雄教授は「1970年代に枠組みだけができた標準理論が40年かけて遂に完結するかどうかという終わりの始まりだ。今回の新粒子の発見で“どこにあるかわからなかったドアのノブ”をやっと見つけた」と興奮気味に語っている。「ただ不思議に思うのは、もし新粒子がヒッグス粒子だとすれば、なぜ万物がこの質量なのかということ。質量の起源について疑問がいっそうわいてくる…」
こちとらも質量の起源について疑問がいっそうわいてくる。毎朝一時間歩いても体重がなぜ69キロのまんまなのかと…
2012年8月20日月曜日
パラリンピック(その2)・・・国兼
本日の朝日新聞の夕刊を見て驚いた。先日このホームページに書いた女子柔道52Kgの代表になった半谷静香さんと小川直也氏の写真が大きく取り上げられている。
今日、ロンドンオリンピックでメダルを取った選手たちの銀座パレードのテレビが放映されていたが、パラリンピックの際にもそうしてほしいものだ。
昨今の日本の国内政治や外交を見ていると涙が出てくる。10年ほど前まで日本の貿易を支えてきた家電メーカーや精密メーカーが塗炭の苦しみにあえいでいるというのに…。日本沈没の危機だというのに、何だろうと、この危機感の欠如は?オリンピックの最中は新聞の第一面にはオリンピックの記事が大きく出、愚かな記事を見なくてホッとした。パラリンピックの期間中にもそうありたいものである。
話変わって、1か月ほど前に2年前サイエンスで発表され、話題を集めたヒ素生物の論文が実験上の過ちであるという2編の論文が掲載された。最初発表された論文では培養された培地の中に痕跡のカルシウム塩が存在していたようである。他の研究所での更なる精緻な追跡実験では、ヒ素のみでは生きられないと。DNAにもRNAにもヒ素が組み込まれてはいないと。痕跡のカルシウムが存在すると、この微生物はそれをかき集める特異な能力があるらしい。
地球型惑星の中には、地球と異なる元素成分の環境のもとで地球の生物と全く異なる元素からなる生物が存在するのではという夢のある論文だったが残念である。
今日、ロンドンオリンピックでメダルを取った選手たちの銀座パレードのテレビが放映されていたが、パラリンピックの際にもそうしてほしいものだ。
昨今の日本の国内政治や外交を見ていると涙が出てくる。10年ほど前まで日本の貿易を支えてきた家電メーカーや精密メーカーが塗炭の苦しみにあえいでいるというのに…。日本沈没の危機だというのに、何だろうと、この危機感の欠如は?オリンピックの最中は新聞の第一面にはオリンピックの記事が大きく出、愚かな記事を見なくてホッとした。パラリンピックの期間中にもそうありたいものである。
話変わって、1か月ほど前に2年前サイエンスで発表され、話題を集めたヒ素生物の論文が実験上の過ちであるという2編の論文が掲載された。最初発表された論文では培養された培地の中に痕跡のカルシウム塩が存在していたようである。他の研究所での更なる精緻な追跡実験では、ヒ素のみでは生きられないと。DNAにもRNAにもヒ素が組み込まれてはいないと。痕跡のカルシウムが存在すると、この微生物はそれをかき集める特異な能力があるらしい。
地球型惑星の中には、地球と異なる元素成分の環境のもとで地球の生物と全く異なる元素からなる生物が存在するのではという夢のある論文だったが残念である。
2012年8月18日土曜日
秋の旅行第弐案・・・・褌子
逸徳さん。堂々たるななじゅうですか。おもえば山こえ野こえ艱難辛苦、人生はじめての初古稀の高みにすっくと立った。オリンピックのメダリストなんぞこの偉業の前には赤ん坊みたいなもんだ。悔しかったらまねしてみろ!ってんだ。明晩は親戚町会あつめて菊川地区会館で日の丸君が代で祝賀会ですね。ぼくも12月には何とか追いつきます。
秋の旅行は田沢湖芸術村で地ビールいいねえ。田沢湖は深いぞ。湖底に沈んだら千年も万年もあがってきません。孤独な愁いに沈潜した寡黙な逸徳さんのような湖です。田沢湖の秋はすばらしい。秋田駒ヶ岳が湖面にくっきり。秘湯乳頭温泉の露天風呂がたまらん。五百円で一同輪になって背中を流し合いましょうね。湯治場で地元のおばちゃんたち持参のお米をわけてもらいキュウリに味噌つけて乾杯。そして・・・ああ夢がふくらむなあ。
ところで国兼さん。小林さん。陸前高田、遠野から田沢湖はちょいと離れすぎだと思いませんか。いっきょに盛岡に集合し、小林さんの御運転、越野さんの俳句ひねりながらの道案内で秀峰岩手山を右にみながら麓の木賃宿に一泊、安宿だが酒だけは秋田の特級酒。お燗はつけたい。人肌ぐらいに。あとは塩辛とハタハタじゅっと焼いて地鶏のやきとりで十分。おかみさんは別に南部美人でなくてもかまわない。翌朝は早起きで一時間の散歩。生卵にのりと納豆で腹ごしらえ。そのあと雫石の紅葉みながらトンネルと悪路をこえて陸中から羽後へ。田沢湖芸術村で「遠野物語」見学。小林運転手をのぞいて「田沢湖ビール」を痛飲試飲。角館の割烹旅館で二泊目。むろん逸徳さん好み秋田小町一目惚れの女将さんがいらっしゃる旅館だ。逸徳さん、東北復興祈願の下見しっかり頼みます。
秋の旅行は田沢湖芸術村で地ビールいいねえ。田沢湖は深いぞ。湖底に沈んだら千年も万年もあがってきません。孤独な愁いに沈潜した寡黙な逸徳さんのような湖です。田沢湖の秋はすばらしい。秋田駒ヶ岳が湖面にくっきり。秘湯乳頭温泉の露天風呂がたまらん。五百円で一同輪になって背中を流し合いましょうね。湯治場で地元のおばちゃんたち持参のお米をわけてもらいキュウリに味噌つけて乾杯。そして・・・ああ夢がふくらむなあ。
ところで国兼さん。小林さん。陸前高田、遠野から田沢湖はちょいと離れすぎだと思いませんか。いっきょに盛岡に集合し、小林さんの御運転、越野さんの俳句ひねりながらの道案内で秀峰岩手山を右にみながら麓の木賃宿に一泊、安宿だが酒だけは秋田の特級酒。お燗はつけたい。人肌ぐらいに。あとは塩辛とハタハタじゅっと焼いて地鶏のやきとりで十分。おかみさんは別に南部美人でなくてもかまわない。翌朝は早起きで一時間の散歩。生卵にのりと納豆で腹ごしらえ。そのあと雫石の紅葉みながらトンネルと悪路をこえて陸中から羽後へ。田沢湖芸術村で「遠野物語」見学。小林運転手をのぞいて「田沢湖ビール」を痛飲試飲。角館の割烹旅館で二泊目。むろん逸徳さん好み秋田小町一目惚れの女将さんがいらっしゃる旅館だ。逸徳さん、東北復興祈願の下見しっかり頼みます。
ごぶさた・・・逸徳
秋の旅行いいですね。楽しみです。で、ご存じの方はご存じかと思いますが、劇団わらび座というのが、秋田の田沢湖のちかくに「田沢湖芸術村」という本部施設を持っています。そこは温泉 ビールレストラン 劇場などの集合体なのですが、そこの劇場で「遠野物語」という歌舞劇の新作がはじまました。実は教え子がわらび座におり、その関係で9月はじめにその舞台を見にいってこようかと考えています。 わらび座は、創立から日本の民族芸能を主体にしており、面白い舞台になりそうです。ついでにいうと併設のビールレストランの地ビール「田沢湖ビール」は、数年前ドイツの世界ビールコンクールで一位になったらしく、これ1000円で飲み放題ですよ、褌子さん。 また報告しますが、興味を持った方どなたでもごいっしょにいかがですか。
追伸 あしたで70ですよ。古希・・・・信じられん
追伸 あしたで70ですよ。古希・・・・信じられん
秋の旅行について・・・・褌子
光陰矢のごとし早起きして1時間も散歩するようになってからはやいものでかれこれもう三週間にもなってしまった(笑い)
霊験あらたかというか卓効があり、身体のふらつきがぴたりととまった。そこでMRI検査は金がもったいないので中止することにした。
先日、上野で一杯飲んで、秋の旅行の日程を10月23~25日(火~木)と決めた。
方向は東北方面。国兼さんは陸前高田の津波に耐えた一本松をみたいという。小林さんは遠野にご関心がありそうだ。
ということは仙台あたりに集合し、レンターカーを借りて小林さんの運転で、被災地もみながら北上し、ひなびた温泉で東北復興・内需拡大に大いに散財して盛岡あたりにたどり着いてレンターカーを乗り捨てて帰ってくるというコースになろうか。
小林さん、ぜひコースの選定をお願い申しあげます。国兼さん宿泊する旅館選びを昨年の山形旅行につづいてお願いします。朝の散歩でいま身体をきたえているので、エレベータのない旅館でもぜんぜんかまいません。今回は小蔵ひでをさんが会社創立90周年の祝賀行事のために欠席とのことなので、厠もポットン式でも私は可。いそがしいひとに無理なことお願いして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。逸徳さんは参加するのかな? メールで問い合わせてみます。
霊験あらたかというか卓効があり、身体のふらつきがぴたりととまった。そこでMRI検査は金がもったいないので中止することにした。
先日、上野で一杯飲んで、秋の旅行の日程を10月23~25日(火~木)と決めた。
方向は東北方面。国兼さんは陸前高田の津波に耐えた一本松をみたいという。小林さんは遠野にご関心がありそうだ。
ということは仙台あたりに集合し、レンターカーを借りて小林さんの運転で、被災地もみながら北上し、ひなびた温泉で東北復興・内需拡大に大いに散財して盛岡あたりにたどり着いてレンターカーを乗り捨てて帰ってくるというコースになろうか。
小林さん、ぜひコースの選定をお願い申しあげます。国兼さん宿泊する旅館選びを昨年の山形旅行につづいてお願いします。朝の散歩でいま身体をきたえているので、エレベータのない旅館でもぜんぜんかまいません。今回は小蔵ひでをさんが会社創立90周年の祝賀行事のために欠席とのことなので、厠もポットン式でも私は可。いそがしいひとに無理なことお願いして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。逸徳さんは参加するのかな? メールで問い合わせてみます。
2012年8月17日金曜日
土田麦僊といっても知らんひとも多かろうが ・・・褌子
土田麦僊の生家は佐渡島の新穂村大字井内でわたしの実家のすぐ近所だから麦僊には特別な思いがある。
麦僊は明治20年生まれで本名を土田金二といった。わたしが小学生くらいのころ、明治27年生まれの親父が「土田さんとこの金二さんが京都でえらい絵描きになったらしい」といっていたのをおぼえている。親父がそんなことをつぶやいていたとっくのむかしの昭和11年に麦僊は亡くなっていたのだが。
わたしは新穂中学時代は美術部だったが、美術の先生が村出身の麦僊の話しをしてくれた記憶がない。とうじ、放浪の画家山下清(母親が佐渡出身)が有名になっていて、中学時代のわたしは麦僊と山下清をごっちゃにしていたから今から思うと笑い話だ。
じつはわが家に麦僊幼年期の絵があった。半紙に牛若丸と弁慶が京の五条の橋の上でたたかっている墨絵で、絵がうまいと評判だった近所の金二少年からまだ尋常小学校はいりたてくらいの親父がもらってきたのだそうだ。いちど親父からみせてもらったことがあるが、この墨絵も親父が村の誰かにあげてしまった。10年くらい前に、帰郷したおり佐渡博物館にいったら麦僊の素描などがたくさん展示してあり、すみっこに幼年期作の弁慶牛若丸の絵があったから、これがひょっとするとうちにあったのかもしれんなあとしげしげと見入ったものだ。
私が佐渡の高校生のとき、美術の伊藤先生が「新穂村から土田麦僊という京都の舞妓さんを描いたら日本一といわれた画家がでている。弟も土田杏村といって哲学者になっている」と話してくれたことがある。昭和34年に佐渡博物館で麦僊の作品を東京や京都の美術館から借りてきて大規模な麦僊展をやったところ島内外から一万六千人もの入館者でにぎわい、佐渡の島人もはじめて佐渡島出身の日本画の大家がいたことを知ることになった。
明治以降に佐渡の生んだ人物といえば北一輝と土田麦僊が双璧だろうが、麦僊は日本が中国侵略戦争へと転がり落ちていく契機となった二・二六事件がおきた昭和11年に49才で亡くなり、四つ年上の北一輝は翌昭和12年に刑死している。二・二六事件で国賊あつかいされたせいもあって戦後ながいこと北一輝のことを佐渡のひとは口にしたがらなかったし、土田麦僊もごく少数の知る人ぞ知る存在だったようだ。麦僊、杏村兄弟の母校の新穂小学校校庭に「土田麦僊土田杏村記念碑」ができるのが昭和40年である。
長い戦争がやっとすんでも親たちは子供たちに食わせるのに精一杯で、そんなことに関心をもつ余裕などまったくなかったというのが本当のところだったのだろう。
四囲波高し・・・猫跨ぎ
北方領土、竹島、尖閣と立て続けに問題が起きている。東日本大震災で弱っているところに、更に政権の弱体ぶりに付け込んでと言えなくもない。国力のせめぎ合いで、弱いところの綻びを突く。
終戦時にスターリンは北から日本領土を窺った。北海道の半分の割譲を希望したのは歴史的事実だがアメリカのプレゼンスがもし弱ければ、丸ごと呑み込んだのかもね。
そして韓国はいち早く体制を整えて、対馬と竹島の領有を主張した。アメリカは相手にしなかったが、勝手に李承晩ラインを引き日本が手足を縛られて居るときに竹島を取り込んでしまった。
尖閣はもっと根深い。70年代に海底資源が見つかって急に領有を言い出したというがどうもそうではない。以前からグレーゾーンだった。大戦末期にアメリカは多大の犠牲をはらって沖縄を攻め落とした。中国としてはその時点で手を出すわけにいかない。今も日本の背後のアメリカを見ながら行動している。佐藤内閣の時代、沖縄の日本への施政権返還の時、中国はこちらにも権利があると言ったことを覚えている。琉球は歴史的に長く中国に朝貢していたからだ。彼等の尖閣への主張はかなり本気と見ていい。
アメリカの高官が今度の事態に対し日本を支持するといいつつ、両国でよく話し合えと言っている。ここが臭い。もし軍事的に日中衝突の危険が現実になったら、アメリカは中に入って尖閣諸島を国際管理下におこうと提案するかも知れない。これは日本にとって明らかにマイナスだ。慎太郎は余計なことをしたものだ。本質を剥き出しにした。
しかし、かくなる上は突っ張るしかないか。帝国主義の雰囲気がただよう。そういえば、中国、韓国はまだ建国六十年。国力が地に足が着いて、相手構わずに自己主張をするという段階を迎えたのかも知れない。勿論、潜在的にかって日本帝国主義に蹂躙された怨念があるのは間違いない。
終戦時にスターリンは北から日本領土を窺った。北海道の半分の割譲を希望したのは歴史的事実だがアメリカのプレゼンスがもし弱ければ、丸ごと呑み込んだのかもね。
そして韓国はいち早く体制を整えて、対馬と竹島の領有を主張した。アメリカは相手にしなかったが、勝手に李承晩ラインを引き日本が手足を縛られて居るときに竹島を取り込んでしまった。
尖閣はもっと根深い。70年代に海底資源が見つかって急に領有を言い出したというがどうもそうではない。以前からグレーゾーンだった。大戦末期にアメリカは多大の犠牲をはらって沖縄を攻め落とした。中国としてはその時点で手を出すわけにいかない。今も日本の背後のアメリカを見ながら行動している。佐藤内閣の時代、沖縄の日本への施政権返還の時、中国はこちらにも権利があると言ったことを覚えている。琉球は歴史的に長く中国に朝貢していたからだ。彼等の尖閣への主張はかなり本気と見ていい。
アメリカの高官が今度の事態に対し日本を支持するといいつつ、両国でよく話し合えと言っている。ここが臭い。もし軍事的に日中衝突の危険が現実になったら、アメリカは中に入って尖閣諸島を国際管理下におこうと提案するかも知れない。これは日本にとって明らかにマイナスだ。慎太郎は余計なことをしたものだ。本質を剥き出しにした。
しかし、かくなる上は突っ張るしかないか。帝国主義の雰囲気がただよう。そういえば、中国、韓国はまだ建国六十年。国力が地に足が着いて、相手構わずに自己主張をするという段階を迎えたのかも知れない。勿論、潜在的にかって日本帝国主義に蹂躙された怨念があるのは間違いない。
2012年8月16日木曜日
俳句もいろいろあって・・猫跨ぎ
句評どうも有難うございます。
・仲見世の等間隔といふ暑さ
こういう句は面白いと言ってくれる人と、何これ?と全く受け付けない人と分かれる。もっぱら写生句で来た人は、ほとんど受け付けない。世の中面白いこと色々あるじゃないと好奇心の強い人が
にやっと笑ってくれる。そこがまた面白いですね。どうもどうも。
・仲見世の等間隔といふ暑さ
こういう句は面白いと言ってくれる人と、何これ?と全く受け付けない人と分かれる。もっぱら写生句で来た人は、ほとんど受け付けない。世の中面白いこと色々あるじゃないと好奇心の強い人が
にやっと笑ってくれる。そこがまた面白いですね。どうもどうも。
函館通信185・・・夏十句鑑賞・・・仁兵衛
猫跨ぎさんの夏十句楽しませて戴きました。
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
何か春と夏が一緒になっている様な感覚になる。尼寺の持つ男のノスタルジアを感じさせてくれる。
・手に残る氷の匂ひ炎天下
氷の冷たさにと炎天の対比を匂いで嗅ぎ分けているところが面白く感じた。
・浜木綿の花の向かうの流離譚
特選。浜木綿の実際は見たことないが万葉集にも詠まれている。下五の流離譚が空想の拡がりを更に広げてくれている。
・仲見世の等間隔といふ暑さ
等間隔の表現が面白いねー。浅草の仲見世の賑わいがますます懐かしさを倍加させてくれました。
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
着眼点の鉄鋲が鋭いと思います。熱射病にならない様に水分を補給しましょう。
・歌舞伎町夏暁の男饐え
男饐えとはいったいどんな状態なんだろう。枯れススキの状態ではなさそうだな。準特選。
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
何か春と夏が一緒になっている様な感覚になる。尼寺の持つ男のノスタルジアを感じさせてくれる。
・手に残る氷の匂ひ炎天下
氷の冷たさにと炎天の対比を匂いで嗅ぎ分けているところが面白く感じた。
・浜木綿の花の向かうの流離譚
特選。浜木綿の実際は見たことないが万葉集にも詠まれている。下五の流離譚が空想の拡がりを更に広げてくれている。
・仲見世の等間隔といふ暑さ
等間隔の表現が面白いねー。浅草の仲見世の賑わいがますます懐かしさを倍加させてくれました。
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
着眼点の鉄鋲が鋭いと思います。熱射病にならない様に水分を補給しましょう。
・歌舞伎町夏暁の男饐え
男饐えとはいったいどんな状態なんだろう。枯れススキの状態ではなさそうだな。準特選。
風が爽やか・・・猫跨ぎ
パラリンピックでは、わが町から3人出場するらしい。車椅子で男子一人、視覚障害で男女二人、いずれも陸上競技。そういえばオリンピックで両足に装具を着けて短距離を走っていた選手がいたがすごいね。彼はパラリンピックにも出るとか。
それはそうと奥方は災難だったね。これからは転倒、骨折には注意せねばなあ。私も病院は(余り思い出したくないが)随分通った。たしかに老人患者が多いことと、あとは看護師がかいがいしく良くやってくれることに本当に頭が下がったね。下の世話なんかは男は出来ないなあ。あれは、女性の持つ母性本能のなせる技ではないかと思ったりした。もっと給料上げてやって欲しい。
氷の匂ひはダブりであったか。いやはや。何度も見直したのだけれど。こんなのが多くなったなあ。結社誌の校正でもとんでもないミスをしでかしたり。きっちり見ているんだけれど結果として抜けている。
ついでに、頂いた句評について一言。「天平のどの瓦にも~」が福田平八郎の「雨」を見てというのは図星。山種美術館で最近まで展覧会をやっていた。あの絵は戦後の名画だと常々思っている。「夏草~」は、戦跡とつながると、芭蕉の衣川の「つわものどものゆめのあと」を自然に思うらしいね。句会で同じ感想を聞いたので。これ、作者は太平洋戦争の戦跡を見ている。例えば館山とか。最後の歌舞伎町のは、男饐えは「男すえ」。飯が饐えるなんかの饐え。男の汗と体臭のまざった臭いだね。まあ、朝帰りみたいな情況でしょう。
それはそうと奥方は災難だったね。これからは転倒、骨折には注意せねばなあ。私も病院は(余り思い出したくないが)随分通った。たしかに老人患者が多いことと、あとは看護師がかいがいしく良くやってくれることに本当に頭が下がったね。下の世話なんかは男は出来ないなあ。あれは、女性の持つ母性本能のなせる技ではないかと思ったりした。もっと給料上げてやって欲しい。
氷の匂ひはダブりであったか。いやはや。何度も見直したのだけれど。こんなのが多くなったなあ。結社誌の校正でもとんでもないミスをしでかしたり。きっちり見ているんだけれど結果として抜けている。
ついでに、頂いた句評について一言。「天平のどの瓦にも~」が福田平八郎の「雨」を見てというのは図星。山種美術館で最近まで展覧会をやっていた。あの絵は戦後の名画だと常々思っている。「夏草~」は、戦跡とつながると、芭蕉の衣川の「つわものどものゆめのあと」を自然に思うらしいね。句会で同じ感想を聞いたので。これ、作者は太平洋戦争の戦跡を見ている。例えば館山とか。最後の歌舞伎町のは、男饐えは「男すえ」。飯が饐えるなんかの饐え。男の汗と体臭のまざった臭いだね。まあ、朝帰りみたいな情況でしょう。
2012年8月15日水曜日
手に残る氷の匂ひ炎天下 ・・褌子
「手に残る氷の匂ひ炎天下」は類句をみたような気がしたが、やはり猫跨ぎ氏が一ヶ月前の7月12日にも寸分違わずの句を投稿されておりました。しかし名句であると思う。
女房が孫娘とスケートにでかけて左手首を骨折した。二泊三日の入院で手術をしたのだがこちらも三日間、病院に通うことになった。
入院保証金10万円をまず納めたうえに保証人などの書類への署名捺印がやたらに多くて閉口したが、院長先生のX線写真をしめしての説明が丁寧で看護婦さんや職員も愛想がよくて実に気持ちいい整形外科病院だと思った。手首の舟状骨をチタンでつなぐだけの手術なのに全身麻酔で浣腸した上に全裸にさせられ国兼さんご愛用のフンドシみたいなT字帯をキリリとしめて手術着に身をかためてストレッチャーで出陣するのには笑ってしまった。
手術のあいだ病室の女房のベッドで寝ころんで松本清張「数の風景」をよんでいたら、相部屋の五十才くらいの奥さんがカーテンの向こうでしきりにいきんでいるのに気がついた。そのうち若い看護婦さんたちが駆け込んできて「出ましたかあ!?」と叫ぶ。「おならだけ」と蚊の鳴くような声。「おならでも良かったですねえ! 何発でましたか?」「3発です」 股関節骨折で入院しずっとひどい便秘に苦しんでいるらしい。
どこかの病室でしきりに奇声を発しているおばあさんがいる。何をいっているかわからないが苦痛でうめいているのではなく、十秒おきくらいに熱湯をふきあげる間欠温泉みたいに甲高い声で叫ぶのである。よく駅前などで通行人に何か怒鳴り続けているおじさんがいるが、ああいう感じである。気になってしょうがないのでどこの部屋だろうと偵察にでかけた。ドアを開け放しているのでのぞいてまわると、入院患者はさながら老人病院のてい。
奇声を発している病室をひょいとのぞいてみたら、白髪、色白の誠に上品なおばあさんである。薄目をあけて天井を凝視しながら奇声を発し続けている。周辺の病室の患者も見舞客も何事もないような顔をして無理に知らん顔しているが、運悪く同室になったご婦人は憔悴したような顔。看護師さんや職員がひっきりなしに出入りしておばあさんに話しかけているが奇声はとまらないので隔離するかどうか困惑しているようす。一階のリハビリテーション室も見学する。たくさんの器具があって、入院患者のちょうど娘や息子くらいの年の理学療法士とか作業療法士とか五つくらいの資格者がつきっきりでニコニコ親切に患者のリハビリに励んでいる。微笑ましい光景だが人件費が相当なものにちがいない。消費税は医療費には非課税だから、すべての機器、器財、薬品などは転嫁できないので、消費税が10%になったら、親切な病院ほど倒産が続出するときいている。
三日目、もう退院の日である。となりの便秘の奥さんも浣腸ですっきりした顔。やっと手術できることになったらしく優しそうなご主人が付き添いできている。このご主人がまったくしゃべらないのには参った。話しかけたが、ええまあとかいうだけで返事がない。女房の話では、奥さん自身、雑誌もテレビもラジオも興味なし一週間も終日、天井をみて便秘にたえているだけらしい。不思議な夫婦だ。
退院手続きがすんで女房と病室をあとをするときに「奥さん、早くよくなるといいですね」と声をかけたら「ありがとうございます」とはじめて微笑んでの返事が返ってきた。「優しそうなだんなさんですねえ」と、つい余計なことを言ったら、この奥さんが激しく首をふったのには驚いた。「ひとこと多いんだよ、お父さんは」とエレベータのなかで女房にたしなめられたのはいうまでもない。
昼食直前の退院で病院のそとの駐車場は地面が焼けてものすごい熱気。前のコンビニに、かき氷を買いに走り、あらかじめ車のエアコンをつけておいてから、女房と荷物を車に押し込んだ。まことに麗しい夫婦愛である。 このときである。
手に残る氷の匂ひ炎天下 の猫跨ぎ句がおもわず口をついてでたのは。
女房が孫娘とスケートにでかけて左手首を骨折した。二泊三日の入院で手術をしたのだがこちらも三日間、病院に通うことになった。
入院保証金10万円をまず納めたうえに保証人などの書類への署名捺印がやたらに多くて閉口したが、院長先生のX線写真をしめしての説明が丁寧で看護婦さんや職員も愛想がよくて実に気持ちいい整形外科病院だと思った。手首の舟状骨をチタンでつなぐだけの手術なのに全身麻酔で浣腸した上に全裸にさせられ国兼さんご愛用のフンドシみたいなT字帯をキリリとしめて手術着に身をかためてストレッチャーで出陣するのには笑ってしまった。
手術のあいだ病室の女房のベッドで寝ころんで松本清張「数の風景」をよんでいたら、相部屋の五十才くらいの奥さんがカーテンの向こうでしきりにいきんでいるのに気がついた。そのうち若い看護婦さんたちが駆け込んできて「出ましたかあ!?」と叫ぶ。「おならだけ」と蚊の鳴くような声。「おならでも良かったですねえ! 何発でましたか?」「3発です」 股関節骨折で入院しずっとひどい便秘に苦しんでいるらしい。
どこかの病室でしきりに奇声を発しているおばあさんがいる。何をいっているかわからないが苦痛でうめいているのではなく、十秒おきくらいに熱湯をふきあげる間欠温泉みたいに甲高い声で叫ぶのである。よく駅前などで通行人に何か怒鳴り続けているおじさんがいるが、ああいう感じである。気になってしょうがないのでどこの部屋だろうと偵察にでかけた。ドアを開け放しているのでのぞいてまわると、入院患者はさながら老人病院のてい。
奇声を発している病室をひょいとのぞいてみたら、白髪、色白の誠に上品なおばあさんである。薄目をあけて天井を凝視しながら奇声を発し続けている。周辺の病室の患者も見舞客も何事もないような顔をして無理に知らん顔しているが、運悪く同室になったご婦人は憔悴したような顔。看護師さんや職員がひっきりなしに出入りしておばあさんに話しかけているが奇声はとまらないので隔離するかどうか困惑しているようす。一階のリハビリテーション室も見学する。たくさんの器具があって、入院患者のちょうど娘や息子くらいの年の理学療法士とか作業療法士とか五つくらいの資格者がつきっきりでニコニコ親切に患者のリハビリに励んでいる。微笑ましい光景だが人件費が相当なものにちがいない。消費税は医療費には非課税だから、すべての機器、器財、薬品などは転嫁できないので、消費税が10%になったら、親切な病院ほど倒産が続出するときいている。
三日目、もう退院の日である。となりの便秘の奥さんも浣腸ですっきりした顔。やっと手術できることになったらしく優しそうなご主人が付き添いできている。このご主人がまったくしゃべらないのには参った。話しかけたが、ええまあとかいうだけで返事がない。女房の話では、奥さん自身、雑誌もテレビもラジオも興味なし一週間も終日、天井をみて便秘にたえているだけらしい。不思議な夫婦だ。
退院手続きがすんで女房と病室をあとをするときに「奥さん、早くよくなるといいですね」と声をかけたら「ありがとうございます」とはじめて微笑んでの返事が返ってきた。「優しそうなだんなさんですねえ」と、つい余計なことを言ったら、この奥さんが激しく首をふったのには驚いた。「ひとこと多いんだよ、お父さんは」とエレベータのなかで女房にたしなめられたのはいうまでもない。
昼食直前の退院で病院のそとの駐車場は地面が焼けてものすごい熱気。前のコンビニに、かき氷を買いに走り、あらかじめ車のエアコンをつけておいてから、女房と荷物を車に押し込んだ。まことに麗しい夫婦愛である。 このときである。
手に残る氷の匂ひ炎天下 の猫跨ぎ句がおもわず口をついてでたのは。
猫跨ぎ句鑑賞・・・・褌子
柔道の「メス猫がひっかくような組み手争い」という国兼発言は言い得て妙。もっとパラリンピックに関心をもちたい。
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
わび住まいの尼さんの屈託倦怠…
あんずあまさうなひとはねむさうな 室生犀星
・手に残る氷の匂ひ炎天下
氷の匂ひが絶品。類句をよんだ記憶もあるが
・浜木綿の花の向かうの流離譚
ハマユウの語感が好き。貴種流離譚も日本人は好きだね。
ハマオモトと流離譚の配合が奇抜
・一番の客でありけり水中花
水中花は造花なんだね。水につけて花開く植物かと思い込んでいた。
夕方飲み屋にいったらカウンターの水中花がきれいだった。ママさんがあんたが今日一番に来たお客さんよビール一杯サービスしましょ。
・子規庵に人の途絶える大暑かな
暑い暑いと騒がずこんな風にいうと風雅である。
ジイジイゼミがふりそそぐ根岸の子規庵もカナカナゼミになっているか
・天平のどの瓦にも夏の雨
福田平八郎の「驟雨」の景だ。暑く焼けた瓦、一天にわかにかき曇りぽつりぽつりザーざあー。奈良正倉院の白雨か。
天平が一句を夏雲のうえにびえ立つ秀峰の高みに引き上げた。
特選
・夏草を上る戦跡見ゆるまで
衣川の草いきれ
・仲見世の等間隔といふ暑さ
いろんな暑さがあるんだね
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
じつに暑い。
・歌舞伎町夏暁の男饐え
男饐えが浅学非才ゆえ読めません。
歌舞伎町で泥酔二日酔いで朝帰り? まさか
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
わび住まいの尼さんの屈託倦怠…
あんずあまさうなひとはねむさうな 室生犀星
・手に残る氷の匂ひ炎天下
氷の匂ひが絶品。類句をよんだ記憶もあるが
・浜木綿の花の向かうの流離譚
ハマユウの語感が好き。貴種流離譚も日本人は好きだね。
ハマオモトと流離譚の配合が奇抜
・一番の客でありけり水中花
水中花は造花なんだね。水につけて花開く植物かと思い込んでいた。
夕方飲み屋にいったらカウンターの水中花がきれいだった。ママさんがあんたが今日一番に来たお客さんよビール一杯サービスしましょ。
・子規庵に人の途絶える大暑かな
暑い暑いと騒がずこんな風にいうと風雅である。
ジイジイゼミがふりそそぐ根岸の子規庵もカナカナゼミになっているか
・天平のどの瓦にも夏の雨
福田平八郎の「驟雨」の景だ。暑く焼けた瓦、一天にわかにかき曇りぽつりぽつりザーざあー。奈良正倉院の白雨か。
天平が一句を夏雲のうえにびえ立つ秀峰の高みに引き上げた。
特選
・夏草を上る戦跡見ゆるまで
衣川の草いきれ
・仲見世の等間隔といふ暑さ
いろんな暑さがあるんだね
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
じつに暑い。
・歌舞伎町夏暁の男饐え
男饐えが浅学非才ゆえ読めません。
歌舞伎町で泥酔二日酔いで朝帰り? まさか
2012年8月14日火曜日
サァー、次はパラリンピックだ!!!・・国兼
17日間のロンドンオリンピックも幕を閉じた。予想を超える日本選手の活躍に深夜遅くまで付き合ってしまい、体内時計が狂いぱなしである。少しずつ調整し次に備えよう。
次というのは、この29日からパラリンピックがロンドンで開かれる。柔道女子52Kgクラスに難視の半谷(はんがや)静香さんが登場する。この女性は福島県のいわき市に住んでいた方で、昨年3月11日の例の大津波で家を失った。パラリンピックに出場したいという夢が挫折しそうになったが、茅ヶ崎に道場を持っている小川直也(バルセロナオリンピックの無差別級で銀メダル)氏の元で継続したという。無事国内選考に勝ち、7月26日に彼女の壮行会が茅ヶ崎市役所で行われた。
私もボランティアの仲間から誘いを受け、彼女の壮行会に駆けつけ、激励した次第。県や茅ヶ崎市の柔道協会、難視の仲間、国会議員、市会議員等100人を超える人が参加していた。 思えば、今回のロンドンオリンピックに出場した日本選手も、おらが村、おらが町の出身地で故郷の期待を一身に集めてこのような壮行会を持ったことだろう。
小川直也氏の話で納得したが、目の見えない人の柔道は最初にきちんと襟と袖を持つという。目明きの柔道選手どもは、メス猫が引っ掻くような組み手争いとかいう、見ていてうんざりするような試合も多いが、ここにはそのようなことが無いらしい。
皆さん方も、29日か30日の彼女の試合に声援を送って欲しいものです。
次というのは、この29日からパラリンピックがロンドンで開かれる。柔道女子52Kgクラスに難視の半谷(はんがや)静香さんが登場する。この女性は福島県のいわき市に住んでいた方で、昨年3月11日の例の大津波で家を失った。パラリンピックに出場したいという夢が挫折しそうになったが、茅ヶ崎に道場を持っている小川直也(バルセロナオリンピックの無差別級で銀メダル)氏の元で継続したという。無事国内選考に勝ち、7月26日に彼女の壮行会が茅ヶ崎市役所で行われた。
私もボランティアの仲間から誘いを受け、彼女の壮行会に駆けつけ、激励した次第。県や茅ヶ崎市の柔道協会、難視の仲間、国会議員、市会議員等100人を超える人が参加していた。 思えば、今回のロンドンオリンピックに出場した日本選手も、おらが村、おらが町の出身地で故郷の期待を一身に集めてこのような壮行会を持ったことだろう。
小川直也氏の話で納得したが、目の見えない人の柔道は最初にきちんと襟と袖を持つという。目明きの柔道選手どもは、メス猫が引っ掻くような組み手争いとかいう、見ていてうんざりするような試合も多いが、ここにはそのようなことが無いらしい。
皆さん方も、29日か30日の彼女の試合に声援を送って欲しいものです。
夏十句・・・猫跨ぎ
一昨日の墓参りで、一足早く盆は終わってしまった。夏が過ぎて行く。
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
・手に残る氷の匂ひ炎天下
・浜木綿の花の向かうの流離譚
・一番の客でありけり水中花
・子規庵に人の途絶える大暑かな
・天平のどの瓦にも夏の雨
・夏草を上る戦跡見ゆるまで
・仲見世の等間隔といふ暑さ
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
・歌舞伎町夏暁の男饐え
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
・手に残る氷の匂ひ炎天下
・浜木綿の花の向かうの流離譚
・一番の客でありけり水中花
・子規庵に人の途絶える大暑かな
・天平のどの瓦にも夏の雨
・夏草を上る戦跡見ゆるまで
・仲見世の等間隔といふ暑さ
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
・歌舞伎町夏暁の男饐え
2012年8月13日月曜日
小さな記事・・・猫跨ぎ
原爆忌そして終戦記念日がやってくる。
これも小さな記事だが備忘のため投稿しておこう。
【ワシントン共同】米統合軍参謀大学(バージニア州)で、一般のイスラム教徒に対する無差別攻撃が容認され得るとの講義が行われていたことが(5月)17日までに明らかになった。「前例」として第2次大戦時の広島や長崎への原爆投下、東京やドイツ・ドレスデンの空襲を挙げた。
オバマ大統領は「イスラム教とは戦争しない」としているが、米軍内ではこの方針に矛盾する教育が行われていたことになる。原爆を前例にしていたことと併せ、批判が上がりそうだ。統合参謀本部は適切な内容ではないと認め「講義は既に中止している。米軍内の教育や訓練のカリキュラムの内容を点検する」としている。
当たり前というか意外というか、アメリカは原爆投下につき日本に対し公式に謝罪は一切していない。それどころか現場では軍事的必要性があればまた投下を考えていることがこんな記事からも判る。正義は常に我にあり、だ。究極の国家エゴ。
日本の戦後の無風の安全もこんなアメリカの庇護で守られていたというべきか。まあこれはこれで奴隷の根性だな。決して褒められない。
これも小さな記事だが備忘のため投稿しておこう。
【ワシントン共同】米統合軍参謀大学(バージニア州)で、一般のイスラム教徒に対する無差別攻撃が容認され得るとの講義が行われていたことが(5月)17日までに明らかになった。「前例」として第2次大戦時の広島や長崎への原爆投下、東京やドイツ・ドレスデンの空襲を挙げた。
オバマ大統領は「イスラム教とは戦争しない」としているが、米軍内ではこの方針に矛盾する教育が行われていたことになる。原爆を前例にしていたことと併せ、批判が上がりそうだ。統合参謀本部は適切な内容ではないと認め「講義は既に中止している。米軍内の教育や訓練のカリキュラムの内容を点検する」としている。
当たり前というか意外というか、アメリカは原爆投下につき日本に対し公式に謝罪は一切していない。それどころか現場では軍事的必要性があればまた投下を考えていることがこんな記事からも判る。正義は常に我にあり、だ。究極の国家エゴ。
日本の戦後の無風の安全もこんなアメリカの庇護で守られていたというべきか。まあこれはこれで奴隷の根性だな。決して褒められない。
夏の甲子園・・・猫跨ぎ
夏の甲子園で知る盛夏だね。もう立秋は過ぎているけれど。
・故郷を四十九に割り夏の雲
四十九は甲子園出場校数。日本中がわが故郷の代表校の熱戦に沸いている様。
・空箱になりてティッシュや秋に入る
ティッシュが空き箱になってしまうのに余り季節性は感じないなあ。鼻アレルギーで
年中ティッシュを使う身では。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
一転してメルヘンチックだね。「行こふ」は現代かな遣いなら「行こう」、旧かななら 「行かう」だと思う。
・かなかなや合切袋紐くくる
取り合わせ句。面白い。いろいろあった夏も括って片づけるこころか。準特選
・五番目の赤子の皺や今日の秋
新生児は赤ちゃんとはよくいったもの。赤くて皺だらけで難しい貌をする事がある。
・白桃の大きく剥けて遠い空
岡山の人から白桃を戴いた。ちょっと冷やしてゆっくり剥く。特選
・草いきれNHKを聞きゐたり
朝の里山の散歩にラジオを聴いている人とよくすれ違う。
・星月夜解読できぬ短縮語
所謂、若者言葉か。メディア用語もよく判らんのがあるね。星月夜がどうか。
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
深読みすればいろいろ解釈できるね。温かいシャワーをふんだんに使って、原発反対と か。
・何処そこへ必着八月十五日
これも同趣向だけど難しいね。
・故郷を四十九に割り夏の雲
四十九は甲子園出場校数。日本中がわが故郷の代表校の熱戦に沸いている様。
・空箱になりてティッシュや秋に入る
ティッシュが空き箱になってしまうのに余り季節性は感じないなあ。鼻アレルギーで
年中ティッシュを使う身では。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
一転してメルヘンチックだね。「行こふ」は現代かな遣いなら「行こう」、旧かななら 「行かう」だと思う。
・かなかなや合切袋紐くくる
取り合わせ句。面白い。いろいろあった夏も括って片づけるこころか。準特選
・五番目の赤子の皺や今日の秋
新生児は赤ちゃんとはよくいったもの。赤くて皺だらけで難しい貌をする事がある。
・白桃の大きく剥けて遠い空
岡山の人から白桃を戴いた。ちょっと冷やしてゆっくり剥く。特選
・草いきれNHKを聞きゐたり
朝の里山の散歩にラジオを聴いている人とよくすれ違う。
・星月夜解読できぬ短縮語
所謂、若者言葉か。メディア用語もよく判らんのがあるね。星月夜がどうか。
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
深読みすればいろいろ解釈できるね。温かいシャワーをふんだんに使って、原発反対と か。
・何処そこへ必着八月十五日
これも同趣向だけど難しいね。
目にはさやかに見えねども・・・褌子
オリンピックの終わりました。ゆっくり仁ちゃん句を味はふ。
・故郷を四十九に割り夏の雲
しじゅうくにち仏様の魂が迷っている…
・空箱になりてティッシュや秋に入る
やっぱり秋だね。雲も空気も空の色も秋だ。
かなかなゼミがさみしく鳴いている。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
めるへんちっくだな。流れ星が空気の澄む秋の季語だと知った。函館の海函館の夜景いいね
・かなかなや合切袋紐くくる
「がっさいぶくろ」がレトロである。なにか懐かしい昭和のかほり
・五番目の赤子の皺や今日の秋
じんちゃんちごふうふも元気だな。五人も子供ができたか。
赤子の皺がいい。準特選
・白桃の大きく剥けて遠い空
思春期のあの頃あの空あの雲
・草いきれNHKを聞きゐたり
ラジオで高校野球ききながらお散歩? 草いきれ=夏の季語、子供のころ夢中で遊 んだ夏のお天道様輝く原っぱのは息がつまるほどのむんむんした草いきれ。
・星月夜解読できぬ短縮語
解読できぬ短縮語がふえてきたな。年配男の屈託がよくでている。特選
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
水、水、水といいながら炎天下で息絶えていった被爆者があわれでならない。
・何処そこへ必着八月十五日
67年前、無数の人びとが殺され死んでいった。死んだものが永久に物言えぬ以上、 生きている我々は日々何を語るべきか
・故郷を四十九に割り夏の雲
しじゅうくにち仏様の魂が迷っている…
・空箱になりてティッシュや秋に入る
やっぱり秋だね。雲も空気も空の色も秋だ。
かなかなゼミがさみしく鳴いている。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
めるへんちっくだな。流れ星が空気の澄む秋の季語だと知った。函館の海函館の夜景いいね
・かなかなや合切袋紐くくる
「がっさいぶくろ」がレトロである。なにか懐かしい昭和のかほり
・五番目の赤子の皺や今日の秋
じんちゃんちごふうふも元気だな。五人も子供ができたか。
赤子の皺がいい。準特選
・白桃の大きく剥けて遠い空
思春期のあの頃あの空あの雲
・草いきれNHKを聞きゐたり
ラジオで高校野球ききながらお散歩? 草いきれ=夏の季語、子供のころ夢中で遊 んだ夏のお天道様輝く原っぱのは息がつまるほどのむんむんした草いきれ。
・星月夜解読できぬ短縮語
解読できぬ短縮語がふえてきたな。年配男の屈託がよくでている。特選
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
水、水、水といいながら炎天下で息絶えていった被爆者があわれでならない。
・何処そこへ必着八月十五日
67年前、無数の人びとが殺され死んでいった。死んだものが永久に物言えぬ以上、 生きている我々は日々何を語るべきか
2012年8月12日日曜日
函館通信170・・・高校野球・・・仁兵衛
ロンドンオリンピックがやっと終ろうとしている。何かほっとした気分になっていたら高校野球が始まった。野球が嫌いな人には面白くも何もないかも知れないが野球好きな小生にとってはラジオ放送を聞いているだけで浮き浮きしてくる。聞きながら俳句を捻るのも又一興だ。福島の聖光学院が東京の日大三高を僅差で破ったのに気を良くしていたのだが北海道勢は二校とも早くも姿を消してしまった。
高校球児の汗を思いながら近作十句出来上がり。
故郷を四十九に割り夏の雲
空箱になりてティッシュや秋に入る
夜の海拾ひに行こふ流れ星
かなかなや合切袋紐くくる
五番目の赤子の皺や今日の秋
白桃の大きく剥けて遠い空
草いきれNHKを聞きゐたり
星月夜解読できぬ短縮語
原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
何処そこへ必着八月十五日
高校球児の汗を思いながら近作十句出来上がり。
故郷を四十九に割り夏の雲
空箱になりてティッシュや秋に入る
夜の海拾ひに行こふ流れ星
かなかなや合切袋紐くくる
五番目の赤子の皺や今日の秋
白桃の大きく剥けて遠い空
草いきれNHKを聞きゐたり
星月夜解読できぬ短縮語
原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
何処そこへ必着八月十五日
2012年8月7日火曜日
凌霄花・・・・褌子
わがやのノウゼンは椿の幹に絡みついて経五六センチにもなっている。絡みつきかたがじつに執拗。花はぼとりぼとりと落ちてきて、不気味なところがある。 ノウゼンやギリシアに母を殺めたる 矢島渚男
2012年8月6日月曜日
団体競技・・・猫跨ぎ
マラソンは耐久競技ではもうないな。圧倒的なスピードで駆け抜ける競技になってしまった。日本は完全において行かれたね。多分男子も同じだろう。根本的に考えねばダメだ。
男女のメドレー競泳が好成績で沸き立っている。卓球女子も初の決勝だそうで泣きながら抱き合っている。フェンシングもそうか。日本人は団体戦になると普段以上に力を発揮するのはどうも本当らしい。言われなくても自然に溶け合い励まし合う。何時の時代も変わらない。
会社時代に、インドに技術輸出をした担当から聞いた話だが、現地で技術者に或るノーハウを教える。日本なら所属チーム全体に彼を介して伝わるものと思って疑わない。ところがダメ。彼は自分の机にそのファウルをさっさとしまい込んでしまったそうな。そんなのが実は多い。日本人の気質はむしろ珍しい。
男女のメドレー競泳が好成績で沸き立っている。卓球女子も初の決勝だそうで泣きながら抱き合っている。フェンシングもそうか。日本人は団体戦になると普段以上に力を発揮するのはどうも本当らしい。言われなくても自然に溶け合い励まし合う。何時の時代も変わらない。
会社時代に、インドに技術輸出をした担当から聞いた話だが、現地で技術者に或るノーハウを教える。日本なら所属チーム全体に彼を介して伝わるものと思って疑わない。ところがダメ。彼は自分の机にそのファウルをさっさとしまい込んでしまったそうな。そんなのが実は多い。日本人の気質はむしろ珍しい。
JUDOよりマラソンだ・・・・褌子
JUDOがいちばんみていて面白くない。
女子マラソン面白かった。有森裕子がマラソン走者の心理を解説していたが、要するに選手は脳で走っているんだね。人間の身体構造は男女差だけであとは全く同じだというのが当たり前だがやっぱりじつに面白いではないか(人種ごとに違っていたらオリンピックは成り立たない)。しかし選手ひとりひとりの脳が考えることは千差万別、個性だけでなく民族性もでてくる。
皮膚も重要な臓器のひとつなんだ。臓器がパンツはいてブラジャーつけて靴はいてロンドンの中心街を疾走しているわけだ。エチオピアやケニアの選手の跳ぶような走りが面白い。大英帝国の富の象徴みたいなロンドンの金融街シティを西欧にさんざんしぼりとられてきた旧植民地国出身のアフリカ人女性がヘソまるだしで疾走していくのはじつに愉快である。
津島恵子が83才で亡くなった。山田五十鈴が亡くなっても何にも感じないのに津島恵子は何かさみしい。たぶん「ひめゆりの塔」のせいだろう。高峰秀子もさみしかった。「二十四の瞳」の大石先生のせいか。将来石川さゆりや吉永小百合に万一先立たれたら追い腹切りたいくらいさみしいだろうなあ。サユリちゃんたち、いつまでもお元気ではげましあって生きていこうね。
女子マラソン面白かった。有森裕子がマラソン走者の心理を解説していたが、要するに選手は脳で走っているんだね。人間の身体構造は男女差だけであとは全く同じだというのが当たり前だがやっぱりじつに面白いではないか(人種ごとに違っていたらオリンピックは成り立たない)。しかし選手ひとりひとりの脳が考えることは千差万別、個性だけでなく民族性もでてくる。
皮膚も重要な臓器のひとつなんだ。臓器がパンツはいてブラジャーつけて靴はいてロンドンの中心街を疾走しているわけだ。エチオピアやケニアの選手の跳ぶような走りが面白い。大英帝国の富の象徴みたいなロンドンの金融街シティを西欧にさんざんしぼりとられてきた旧植民地国出身のアフリカ人女性がヘソまるだしで疾走していくのはじつに愉快である。
津島恵子が83才で亡くなった。山田五十鈴が亡くなっても何にも感じないのに津島恵子は何かさみしい。たぶん「ひめゆりの塔」のせいだろう。高峰秀子もさみしかった。「二十四の瞳」の大石先生のせいか。将来石川さゆりや吉永小百合に万一先立たれたら追い腹切りたいくらいさみしいだろうなあ。サユリちゃんたち、いつまでもお元気ではげましあって生きていこうね。
柔道・・・猫跨ぎ
柔道の特に男子の重量級はもう別の競技になってしまったなあ。日本選手は身体全体のバネで一本勝ちを追求するところがあるが、欧米の選手は熊か牛かと思うくらい力任せのねじ伏せるやり方だ。最初はちょこちょこっと手を絡めて蜘蛛の巣に取り込んだらこっちのもの。後は力任せに押さえ込むだけだ。見ていて美しくないところか、醜い。第一やってて面白いのだろうか。
国際化のなれの果てが現状だね。審判も誤審続出で低レベルが目に余る。良く知らないのではないか。国際柔道連盟理事に日本人が一人も居ないとかいっていたなあ。どうなっているのか。
国際化のなれの果てが現状だね。審判も誤審続出で低レベルが目に余る。良く知らないのではないか。国際柔道連盟理事に日本人が一人も居ないとかいっていたなあ。どうなっているのか。
オリンピック余話・・・国兼
オリンピックを堪能しているもう一人の方がいるとは・・・。
私は先日のナデシコの試合を、また夜が明け始める朝の3時まで応援し、お昼近く起き、ヒマダナーと思いつつ、午後のNHKの録画放送でナデシコの勝利を再確認した次第。体内時計が少しずつ狂い始めている感じも無きにしも非ず。
マアー4年に一回の世界的お祭りだと。私のようなサラリーマンの世界で粗忽なく生きてきた人間と違って、世界のアスリートたちがこの一瞬にかけている姿は美しくもあり、また涙ぐましい。柔道で敗れて泣いている日本柔道家がいたが、その心中を推し量ると同情の念を禁じ得ない。
柔道といえば、男子柔道で決着がつかず判定になったが、主審と副審の3人全員が迷うことなくサッと青旗を挙げた。傍で見ていた監視役が物言いをつけモニター観測して再判定すると、全員迷うことなく白旗をサッと挙げた。試合結果よりも遥かに面白い内容を目撃してしまった。誰か一人ぐらい最初の信念通り青旗を挙げてほしかった・・・。
柔道も熊さんの言うとおり加納治五郎の「道」から外れて久しい。ただ、講道館柔道を世界に広め、今や全世界に愛好家が生まれ、オリンピックの種目にまで採用されるようなスポーツとなったのも、講道館柔道家の努力である。少し前は、組み手をせずに足をいきなり狙うというおかしな柔道がまかり通っていたが、これは禁止された。少しずつ良き方向に修正されていくのだろう。
ただ、講道館柔道もかって金メダル2個とった選手が教え子に暴行とか、極めて「道」に外れた者もでて、帯を締め直す必要がある。
私は先日のナデシコの試合を、また夜が明け始める朝の3時まで応援し、お昼近く起き、ヒマダナーと思いつつ、午後のNHKの録画放送でナデシコの勝利を再確認した次第。体内時計が少しずつ狂い始めている感じも無きにしも非ず。
マアー4年に一回の世界的お祭りだと。私のようなサラリーマンの世界で粗忽なく生きてきた人間と違って、世界のアスリートたちがこの一瞬にかけている姿は美しくもあり、また涙ぐましい。柔道で敗れて泣いている日本柔道家がいたが、その心中を推し量ると同情の念を禁じ得ない。
柔道といえば、男子柔道で決着がつかず判定になったが、主審と副審の3人全員が迷うことなくサッと青旗を挙げた。傍で見ていた監視役が物言いをつけモニター観測して再判定すると、全員迷うことなく白旗をサッと挙げた。試合結果よりも遥かに面白い内容を目撃してしまった。誰か一人ぐらい最初の信念通り青旗を挙げてほしかった・・・。
柔道も熊さんの言うとおり加納治五郎の「道」から外れて久しい。ただ、講道館柔道を世界に広め、今や全世界に愛好家が生まれ、オリンピックの種目にまで採用されるようなスポーツとなったのも、講道館柔道家の努力である。少し前は、組み手をせずに足をいきなり狙うというおかしな柔道がまかり通っていたが、これは禁止された。少しずつ良き方向に修正されていくのだろう。
ただ、講道館柔道もかって金メダル2個とった選手が教え子に暴行とか、極めて「道」に外れた者もでて、帯を締め直す必要がある。
2012年8月5日日曜日
男子柔道全部負けちゃった 九州の熊
オリンピック男子柔道、ついに「金」なし。
柔道って“柔よく剛を制す”といわれてきたのに、いつのまにか“剛全てを制す”になってしまった。山下泰裕や井上康生が華麗な一本勝ちを見せてくれていた時代が懐かしい。カラ―道着導入から始まって体重別制、ポイント制そして最近の世界ランキング制、等々。柔道発祥の国の元の理念がいつのまにか観客迎合、商業主義のながれに呑み込まれてしまった。嘆かわしい。そもそも柔道、剣道、合気道等「道」がつくスポーツは勝ち負けもさることながらその底辺にある「こころ」も含めてひとつの総合パフォーマンスなのだ。オリンピックのように勝敗だけがすべて、という世界にはなじまない種目とわたしは思う。・・というのは負け犬の遠吠えか?
柔道って“柔よく剛を制す”といわれてきたのに、いつのまにか“剛全てを制す”になってしまった。山下泰裕や井上康生が華麗な一本勝ちを見せてくれていた時代が懐かしい。カラ―道着導入から始まって体重別制、ポイント制そして最近の世界ランキング制、等々。柔道発祥の国の元の理念がいつのまにか観客迎合、商業主義のながれに呑み込まれてしまった。嘆かわしい。そもそも柔道、剣道、合気道等「道」がつくスポーツは勝ち負けもさることながらその底辺にある「こころ」も含めてひとつの総合パフォーマンスなのだ。オリンピックのように勝敗だけがすべて、という世界にはなじまない種目とわたしは思う。・・というのは負け犬の遠吠えか?
2012年8月3日金曜日
お礼はエビスの缶ビール10本・・・・褌子
猫跨ぎさん。御診断ありがとうございます。
めまいでなく体のふらつきです。体のふらつきも脳梗塞の前兆との説もある。しかし二日間くらい続いておさまった。
今日は快調。帰ればお酒が旨いはずです。
毎日のようにリストラにあったとか、離婚相談とか、財産争いとか、仕事して工事代金がもらえないとか、住宅ローンが払えないとか娘が離婚して子連れで帰ってきたとかのよろず相談にのっている。いま夜8時だが、お金を家庭にいれない夫ともう別れたいという相談に2時間ばかりのったところ。時間無制限でむろん無料で根気よく話をきいてくれるというので結構繁盛している。
きょう3時すぎに昼ご飯食べた行きつけの飲み屋のママさんの相談は他愛ないもの「○○という若い弁護士さん知らないか。謝りたい。弁護士は犯罪を犯した悪人を助ける因果な商売だとつい口を滑らしたら、怒って店に来なくなった。前途ある青年を傷つけてしまった。○○弁護士をさがしだしてママが謝っていたよと伝えてほしい」という虫のいいもの。これは知り合いの法律事務所に電話して○○弁護士が所属する事務所を教えてもらいあっというまに解決した。電話の向こうでくだんの30才前の青年弁護士はきょとんとしていたが、側で電話をきいていたママさん大喜び。六月からずっと気になって仕方がなかったんだ。ありがとう!!!てな具合でエビスの缶ビール500mlを十本くれた。飲み屋で缶ビールはお客にだせないから困っている、どうしてももらってくれというので断り切れず頂戴することにした。
めまいでなく体のふらつきです。体のふらつきも脳梗塞の前兆との説もある。しかし二日間くらい続いておさまった。
今日は快調。帰ればお酒が旨いはずです。
毎日のようにリストラにあったとか、離婚相談とか、財産争いとか、仕事して工事代金がもらえないとか、住宅ローンが払えないとか娘が離婚して子連れで帰ってきたとかのよろず相談にのっている。いま夜8時だが、お金を家庭にいれない夫ともう別れたいという相談に2時間ばかりのったところ。時間無制限でむろん無料で根気よく話をきいてくれるというので結構繁盛している。
きょう3時すぎに昼ご飯食べた行きつけの飲み屋のママさんの相談は他愛ないもの「○○という若い弁護士さん知らないか。謝りたい。弁護士は犯罪を犯した悪人を助ける因果な商売だとつい口を滑らしたら、怒って店に来なくなった。前途ある青年を傷つけてしまった。○○弁護士をさがしだしてママが謝っていたよと伝えてほしい」という虫のいいもの。これは知り合いの法律事務所に電話して○○弁護士が所属する事務所を教えてもらいあっというまに解決した。電話の向こうでくだんの30才前の青年弁護士はきょとんとしていたが、側で電話をきいていたママさん大喜び。六月からずっと気になって仕方がなかったんだ。ありがとう!!!てな具合でエビスの缶ビール500mlを十本くれた。飲み屋で缶ビールはお客にだせないから困っている、どうしてももらってくれというので断り切れず頂戴することにした。
オリンピック雑感・・・猫跨ぎ
褌子氏のめまいだが、発覚してすぐCTスキャンは早すぎるなあ。私も春先風邪が抜けずめまいを併発した。寝ててなお、めまいの感覚ね、よくわかる。しかし放っておいたら一週間で戻った。(いやもっとかかったかな)その時思ったのは、三半規管の炎症ではないか。この回復が若いころに比べ確かに遅くなっている。いうなれば、緩和時間があきらかに長くなっている。
それからめまいで脳梗塞はちょっと見当外れじゃないか。脳梗塞なら、手足のしびれ、舌のもつれなどだろう。
オリンピックでちょっと追加。勝った選手、負けた選手共通して言うコメントが、「応援してくれた皆さんに感謝します。お陰でここまで来れました。これからも皆さんの励みになるように頑張ります」。別段、役員からそう言えと言われているようでもないらしい。自然なコメントなんだろう。それから柔道の穴井選手が負けて号泣していたとか。最後の星、金ゼロは史上初、とか言われて多分真面目な彼はガチガチだったのだろう。日本選手の殊勝さ生真面目さはには本当に何と言っていいのか判らない。可哀相というか。
無気力試合で失格敗退のバドミントンの中国選手は「これで競技生活終わり。皆さんさようなら」てなもんだ。済みませんの一言もない。これはちょっと物足りない。
開会式の日本選手団の入場行進でアレと思ったことを追加。旗手の後にやたら中年のオッサンがぞろぞろ。あとで知ったがあれは役員らしい。選手と同じ上下の制服を着てうれしそうに手を振っている。彼等は黒子で付き添いじゃなかったの。制服はいらんね。ユニクロのジャージーを配給しておけばいい。大体、入場行進には不参加が筋だろう。全く無駄だ。
それからめまいで脳梗塞はちょっと見当外れじゃないか。脳梗塞なら、手足のしびれ、舌のもつれなどだろう。
オリンピックでちょっと追加。勝った選手、負けた選手共通して言うコメントが、「応援してくれた皆さんに感謝します。お陰でここまで来れました。これからも皆さんの励みになるように頑張ります」。別段、役員からそう言えと言われているようでもないらしい。自然なコメントなんだろう。それから柔道の穴井選手が負けて号泣していたとか。最後の星、金ゼロは史上初、とか言われて多分真面目な彼はガチガチだったのだろう。日本選手の殊勝さ生真面目さはには本当に何と言っていいのか判らない。可哀相というか。
無気力試合で失格敗退のバドミントンの中国選手は「これで競技生活終わり。皆さんさようなら」てなもんだ。済みませんの一言もない。これはちょっと物足りない。
開会式の日本選手団の入場行進でアレと思ったことを追加。旗手の後にやたら中年のオッサンがぞろぞろ。あとで知ったがあれは役員らしい。選手と同じ上下の制服を着てうれしそうに手を振っている。彼等は黒子で付き添いじゃなかったの。制服はいらんね。ユニクロのジャージーを配給しておけばいい。大体、入場行進には不参加が筋だろう。全く無駄だ。
秋の旅行・・・・褌子
夜半、蚊にさされ起きてみたら皓皓たる月が中天にかかっている。虫の音も聞こえてくる。
やはり晩夏である。あのひとが朝な夕なにみた釧路幣舞橋は朝霧のなかにあるかもしれない。柳生さんが生まれた小樽の港にももの悲しい霧笛が鳴っていることだろう。国兼さんご生誕の地、滝川にはもうコスモスが秋風に揺れているにちがいない。仁ちゃんのいわきの旧宅に大きなムクゲがありました。いまごろ大輪の花が咲き乱れていることだろう。
かくいうわが家でもメドウセージが濃い紫の連珠の花をことしも楽しませてくれている。
八月下旬に初秋の京の北、鞍馬、貴船あたりから奥へ奥へと入って岩谷口、鬼面里あたりを独り寂しく「隠れ寺」を訪ねて歩くことにした。前立腺がどうしたこうしたなどという下賤な雑念に迷うことなく、とぼとぼと歩かねばならない。道ばたの道祖神のわきでへたり込んで汗をふきながら『嵯峨野名月記』をぽつりぽつりと読んでいると、野菜をかついだ村の娘が「御免やす」と通り過ぎてゆくことだろう。
��復刻版の漱石『虞美人草』の冒頭は大原女とこんな具合に山道ですれ違うのである)
どんどん山道をのぼり峠をこすと丹後の村々がみえてくることだろう。稲田はもうすっかり黄緑一色になって初秋の風にたよりなげに初穂をふくらませているのである。
健脚ならば山田風太郎が愛してやまなかった故郷丹波篠山まで足を伸ばすのもよかろうが、北東のあたり若狭のほうを遙かに望めば大飯原発の偉容も遠望できるかもしれない。
…無駄話はさておいて、今年のほろほろ会の旅行日程を八月八日「通い路」では決めましょう。ただくだくだと飲むだけではいけませんよ。
去年の山形旅行はよかったなあ。やっぱり秋田とか岩手とかみちのく方面でしょうか。
やはり晩夏である。あのひとが朝な夕なにみた釧路幣舞橋は朝霧のなかにあるかもしれない。柳生さんが生まれた小樽の港にももの悲しい霧笛が鳴っていることだろう。国兼さんご生誕の地、滝川にはもうコスモスが秋風に揺れているにちがいない。仁ちゃんのいわきの旧宅に大きなムクゲがありました。いまごろ大輪の花が咲き乱れていることだろう。
かくいうわが家でもメドウセージが濃い紫の連珠の花をことしも楽しませてくれている。
八月下旬に初秋の京の北、鞍馬、貴船あたりから奥へ奥へと入って岩谷口、鬼面里あたりを独り寂しく「隠れ寺」を訪ねて歩くことにした。前立腺がどうしたこうしたなどという下賤な雑念に迷うことなく、とぼとぼと歩かねばならない。道ばたの道祖神のわきでへたり込んで汗をふきながら『嵯峨野名月記』をぽつりぽつりと読んでいると、野菜をかついだ村の娘が「御免やす」と通り過ぎてゆくことだろう。
��復刻版の漱石『虞美人草』の冒頭は大原女とこんな具合に山道ですれ違うのである)
どんどん山道をのぼり峠をこすと丹後の村々がみえてくることだろう。稲田はもうすっかり黄緑一色になって初秋の風にたよりなげに初穂をふくらませているのである。
健脚ならば山田風太郎が愛してやまなかった故郷丹波篠山まで足を伸ばすのもよかろうが、北東のあたり若狭のほうを遙かに望めば大飯原発の偉容も遠望できるかもしれない。
…無駄話はさておいて、今年のほろほろ会の旅行日程を八月八日「通い路」では決めましょう。ただくだくだと飲むだけではいけませんよ。
去年の山形旅行はよかったなあ。やっぱり秋田とか岩手とかみちのく方面でしょうか。
2012年8月2日木曜日
惜しまれつつ・・・褌子
私もメダル獲得狂騒曲には飽きてしまった。アクロバットというかサーカスというか曲芸。見せ者化している選手がかわいそう。最高の幸せです応援していただいた日本の皆様のおかげですなんてだいたいいうけど、本当はメダルとれなくてがっくりと青春時代は落ち込んだ方がいい人生が待っているかもしれないんだけどなあ。
さて、生まれてこのかた品行方正、志操堅固を通してきたが月曜日の朝から身体がふらつく。左翼のせいか左側に傾いてしまう。すわ脳梗塞の前兆だとちかくの清水脳神経外科にかけこんで5250円払ってCTスキャンをとったが、国兼さんそっくりのイケメンの田中秀樹先生が、何でもない。たぶん、熱中症のせいではないか、という。いや脳梗塞の前兆だといいはったら、千葉労災病院でMRI(いまはMRIっていうんだね。高分子学科では核磁気共鳴NMRと習ったが)とって安心したらと紹介状書いてくれた。
どうも最近、厠ですぐ出ないとかいろんな現象が起こる。いいやつほど早いなあ…と惜しまれつつ旅立つことになるのかしら。
そのてん、逸徳さんや猫跨ぎさんはどこも悪くないとお医者さんも太鼓判だとか。将来、米寿になっても前立腺肥大で導尿管通されたらチン事が突発し看護婦さんにたしなめられるお元気さ。ほんとにうらやましい限りです。
さて、生まれてこのかた品行方正、志操堅固を通してきたが月曜日の朝から身体がふらつく。左翼のせいか左側に傾いてしまう。すわ脳梗塞の前兆だとちかくの清水脳神経外科にかけこんで5250円払ってCTスキャンをとったが、国兼さんそっくりのイケメンの田中秀樹先生が、何でもない。たぶん、熱中症のせいではないか、という。いや脳梗塞の前兆だといいはったら、千葉労災病院でMRI(いまはMRIっていうんだね。高分子学科では核磁気共鳴NMRと習ったが)とって安心したらと紹介状書いてくれた。
どうも最近、厠ですぐ出ないとかいろんな現象が起こる。いいやつほど早いなあ…と惜しまれつつ旅立つことになるのかしら。
そのてん、逸徳さんや猫跨ぎさんはどこも悪くないとお医者さんも太鼓判だとか。将来、米寿になっても前立腺肥大で導尿管通されたらチン事が突発し看護婦さんにたしなめられるお元気さ。ほんとにうらやましい限りです。
クリニックで・・・猫跨ぎ
昨日行きつけのクリニックで血液検査の結果を聞いた。「パーフェクトです。理想的ですね」と褒められた。コレステロール、特に善玉、中性脂肪、肝機能、腎機能、赤血球、白球、勿論血圧は正常、その他この他。日頃の規則正しい真面目な生活を彷彿させる話であろうか。またまた百まで生きた馬鹿がいると半畳を入れられそうだから言うと、別にこれが目的でない。倒れて人手を借りる状態を人一倍恐れる。一人住まいはそんなものよ。
前立腺肥大は男のみな通る道だが、幸い尿の勢いは変わらない。小便器の前でいきんでいるご老人を見掛けるがそれはない。褌子氏はその域に徐々に近づいているか。注意せねばなあ。まあ看護婦さんに一物を取られて処置を受けるのもいいか。閑話休題、但し近い。夜間、幾度と起きる。これは膀胱過敏症と解釈している。脳梗塞、認知症か。アルツハイマーは黒豆が予防に良いらしい。心配の向きは黒豆をぽりぽり嗜むこと。
逸徳氏はこのまま突っ走るという心がいかんね。多動児のヘキはそろそろ直さねば。
前立腺肥大は男のみな通る道だが、幸い尿の勢いは変わらない。小便器の前でいきんでいるご老人を見掛けるがそれはない。褌子氏はその域に徐々に近づいているか。注意せねばなあ。まあ看護婦さんに一物を取られて処置を受けるのもいいか。閑話休題、但し近い。夜間、幾度と起きる。これは膀胱過敏症と解釈している。脳梗塞、認知症か。アルツハイマーは黒豆が予防に良いらしい。心配の向きは黒豆をぽりぽり嗜むこと。
逸徳氏はこのまま突っ走るという心がいかんね。多動児のヘキはそろそろ直さねば。
2012年8月1日水曜日
そんなの、なにをいまごろあなた・・・逸徳
暑い。いってもしょうがないが、暑い。でもいいたい。暑い。
オリンピックの話。年といわれようがなんだろうが、全然みていない。面白いという気がおこらん。 全然ドラマを感じないのだ。したがって開会式もみていないので、話がみえなかった。
こういう話がある。野球の大リーグの話。あるとき、優勝決定戦で、一点差で勝っていたチームが、最後の回で、無死満塁。一打逆転という状況においこまれた。当然、ピッチャーは気が動転して、コントロール不調に追い込まれていた。そこで、タイムをもとめた監督が、ピッチャーのそばに歩みより、耳元でなにかささやくと、ピッチャーは表情がかわって、コントロールをとりもどし、見事に勝ち抜き、チームは劇的な優勝をしたそうだ。あとで新聞記者が監督にきいた。「あのときピッチャーになんていったんですか・・・」。監督、にやりとして「なにやってんの、たかが野球だぜ。・・・・」この話すきである。 だから高校野球なんて嫌いである。 あれ高校野球帝国主義という。 高校演劇だっておなじように騒いてもらいたかった。 だから怨念がある。 たかがキャッチボールである。みんな勉強しているとき、あいつらはキャッチボールやっていたんだぜ。ただのたまなげ。クソッ。
閑話休題。褌子さん。狩野雲谷斉なんて絵描きいないぜ、と言おうと思ってはたと気が付いた。ダジャレか。
��日にいきたいとおもい、調整中。もしかしたらいくよ。土曜日は、こどもたち30人つれて愛知に見学旅行にいく。今年で古希というのに、ようやるわ。われながら。 今のところ、脳梗塞、前立腺肥大、認知症の予兆なし。このままつっぱしるか。 とにかく静岡県は健康寿命が女1位、男2位なのである。 お茶のがぶ飲みがいいというのだが、酒でもいいのではないか。
オリンピックの話。年といわれようがなんだろうが、全然みていない。面白いという気がおこらん。 全然ドラマを感じないのだ。したがって開会式もみていないので、話がみえなかった。
こういう話がある。野球の大リーグの話。あるとき、優勝決定戦で、一点差で勝っていたチームが、最後の回で、無死満塁。一打逆転という状況においこまれた。当然、ピッチャーは気が動転して、コントロール不調に追い込まれていた。そこで、タイムをもとめた監督が、ピッチャーのそばに歩みより、耳元でなにかささやくと、ピッチャーは表情がかわって、コントロールをとりもどし、見事に勝ち抜き、チームは劇的な優勝をしたそうだ。あとで新聞記者が監督にきいた。「あのときピッチャーになんていったんですか・・・」。監督、にやりとして「なにやってんの、たかが野球だぜ。・・・・」この話すきである。 だから高校野球なんて嫌いである。 あれ高校野球帝国主義という。 高校演劇だっておなじように騒いてもらいたかった。 だから怨念がある。 たかがキャッチボールである。みんな勉強しているとき、あいつらはキャッチボールやっていたんだぜ。ただのたまなげ。クソッ。
閑話休題。褌子さん。狩野雲谷斉なんて絵描きいないぜ、と言おうと思ってはたと気が付いた。ダジャレか。
��日にいきたいとおもい、調整中。もしかしたらいくよ。土曜日は、こどもたち30人つれて愛知に見学旅行にいく。今年で古希というのに、ようやるわ。われながら。 今のところ、脳梗塞、前立腺肥大、認知症の予兆なし。このままつっぱしるか。 とにかく静岡県は健康寿命が女1位、男2位なのである。 お茶のがぶ飲みがいいというのだが、酒でもいいのではないか。
メダル亡者・・・猫跨ぎ
この写真、実に不思議だね。怪談の一コマみたいな一寸気味の悪さもある。アンバランスンの極致でこの暑さに相応しいと言っておこう。
オリンピック報道ももう食傷気味だな。アナウンサーの金切り声が耳に障っていけない。熱心に観戦中の向きには申し訳ないが、「どうだっていいじゃないか」が先立つ。
「参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉は完全に吹き飛んで、老若男女、悉皆草木、みんなメダル亡者になってしまった。メダルを掲げ笑う選手の顔は何か悽愴な感じがして気味が悪いと言っては言い過ぎか、そう可哀相になる。余白、空白、余裕というものがまるでない。勝てばこっちのもの、負ければ地獄。鼓舞する監督も品がない。昔はこんなんじゃなかったな。スポーツはどんどん悪くなって行くというのは、老いの繰り言か。
オリンピック報道ももう食傷気味だな。アナウンサーの金切り声が耳に障っていけない。熱心に観戦中の向きには申し訳ないが、「どうだっていいじゃないか」が先立つ。
「参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉は完全に吹き飛んで、老若男女、悉皆草木、みんなメダル亡者になってしまった。メダルを掲げ笑う選手の顔は何か悽愴な感じがして気味が悪いと言っては言い過ぎか、そう可哀相になる。余白、空白、余裕というものがまるでない。勝てばこっちのもの、負ければ地獄。鼓舞する監督も品がない。昔はこんなんじゃなかったな。スポーツはどんどん悪くなって行くというのは、老いの繰り言か。
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