2012年8月14日火曜日

夏十句・・・猫跨ぎ

一昨日の墓参りで、一足早く盆は終わってしまった。夏が過ぎて行く。

・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
・手に残る氷の匂ひ炎天下
・浜木綿の花の向かうの流離譚
・一番の客でありけり水中花
・子規庵に人の途絶える大暑かな
・天平のどの瓦にも夏の雨
・夏草を上る戦跡見ゆるまで
・仲見世の等間隔といふ暑さ
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
・歌舞伎町夏暁の男饐え

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