2012年8月17日金曜日

四囲波高し・・・猫跨ぎ

  北方領土、竹島、尖閣と立て続けに問題が起きている。東日本大震災で弱っているところに、更に政権の弱体ぶりに付け込んでと言えなくもない。国力のせめぎ合いで、弱いところの綻びを突く。
  終戦時にスターリンは北から日本領土を窺った。北海道の半分の割譲を希望したのは歴史的事実だがアメリカのプレゼンスがもし弱ければ、丸ごと呑み込んだのかもね。
そして韓国はいち早く体制を整えて、対馬と竹島の領有を主張した。アメリカは相手にしなかったが、勝手に李承晩ラインを引き日本が手足を縛られて居るときに竹島を取り込んでしまった。
  尖閣はもっと根深い。70年代に海底資源が見つかって急に領有を言い出したというがどうもそうではない。以前からグレーゾーンだった。大戦末期にアメリカは多大の犠牲をはらって沖縄を攻め落とした。中国としてはその時点で手を出すわけにいかない。今も日本の背後のアメリカを見ながら行動している。佐藤内閣の時代、沖縄の日本への施政権返還の時、中国はこちらにも権利があると言ったことを覚えている。琉球は歴史的に長く中国に朝貢していたからだ。彼等の尖閣への主張はかなり本気と見ていい。
  アメリカの高官が今度の事態に対し日本を支持するといいつつ、両国でよく話し合えと言っている。ここが臭い。もし軍事的に日中衝突の危険が現実になったら、アメリカは中に入って尖閣諸島を国際管理下におこうと提案するかも知れない。これは日本にとって明らかにマイナスだ。慎太郎は余計なことをしたものだ。本質を剥き出しにした。
  しかし、かくなる上は突っ張るしかないか。帝国主義の雰囲気がただよう。そういえば、中国、韓国はまだ建国六十年。国力が地に足が着いて、相手構わずに自己主張をするという段階を迎えたのかも知れない。勿論、潜在的にかって日本帝国主義に蹂躙された怨念があるのは間違いない。

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