
わがやの凌霄花(のうぜんかずら)が夏空に橙色の華やかな花を咲かせている。中国原産の落葉性つる植物。ノウゼンの漢名凌霄の凌は「しのぐ」、霄は「そら」の意味があり、つるが木にまといつき、天空をしのぐほど高く登る様を表現している。平安時代の「本草和名」に「乃宇世宇加都良」の名が記されている。毒性をもつ花や樹皮も漢方薬として利用されていることから、日本には薬として中国から渡来したのである。以上は松戸市の植物造芸家浦辺苳子さんから先日おききしたはなし。
わがやのノウゼンは椿の幹に絡みついて経五六センチにもなっている。絡みつきかたがじつに執拗。花はぼとりぼとりと落ちてきて、不気味なところがある。 ノウゼンやギリシアに母を殺めたる 矢島渚男
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