オリンピックの終わりました。ゆっくり仁ちゃん句を味はふ。
・故郷を四十九に割り夏の雲
しじゅうくにち仏様の魂が迷っている…
・空箱になりてティッシュや秋に入る
やっぱり秋だね。雲も空気も空の色も秋だ。
かなかなゼミがさみしく鳴いている。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
めるへんちっくだな。流れ星が空気の澄む秋の季語だと知った。函館の海函館の夜景いいね
・かなかなや合切袋紐くくる
「がっさいぶくろ」がレトロである。なにか懐かしい昭和のかほり
・五番目の赤子の皺や今日の秋
じんちゃんちごふうふも元気だな。五人も子供ができたか。
赤子の皺がいい。準特選
・白桃の大きく剥けて遠い空
思春期のあの頃あの空あの雲
・草いきれNHKを聞きゐたり
ラジオで高校野球ききながらお散歩? 草いきれ=夏の季語、子供のころ夢中で遊 んだ夏のお天道様輝く原っぱのは息がつまるほどのむんむんした草いきれ。
・星月夜解読できぬ短縮語
解読できぬ短縮語がふえてきたな。年配男の屈託がよくでている。特選
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
水、水、水といいながら炎天下で息絶えていった被爆者があわれでならない。
・何処そこへ必着八月十五日
67年前、無数の人びとが殺され死んでいった。死んだものが永久に物言えぬ以上、 生きている我々は日々何を語るべきか
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