猫跨ぎさんの夏十句楽しませて戴きました。
・尼寺の杏子ぼんやり暮れにけり
何か春と夏が一緒になっている様な感覚になる。尼寺の持つ男のノスタルジアを感じさせてくれる。
・手に残る氷の匂ひ炎天下
氷の冷たさにと炎天の対比を匂いで嗅ぎ分けているところが面白く感じた。
・浜木綿の花の向かうの流離譚
特選。浜木綿の実際は見たことないが万葉集にも詠まれている。下五の流離譚が空想の拡がりを更に広げてくれている。
・仲見世の等間隔といふ暑さ
等間隔の表現が面白いねー。浅草の仲見世の賑わいがますます懐かしさを倍加させてくれました。
・欄干の鉄鋲灼けて無口なり
着眼点の鉄鋲が鋭いと思います。熱射病にならない様に水分を補給しましょう。
・歌舞伎町夏暁の男饐え
男饐えとはいったいどんな状態なんだろう。枯れススキの状態ではなさそうだな。準特選。
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