2012年8月13日月曜日

夏の甲子園・・・猫跨ぎ

夏の甲子園で知る盛夏だね。もう立秋は過ぎているけれど。

・故郷を四十九に割り夏の雲
四十九は甲子園出場校数。日本中がわが故郷の代表校の熱戦に沸いている様。
・空箱になりてティッシュや秋に入る
ティッシュが空き箱になってしまうのに余り季節性は感じないなあ。鼻アレルギーで
 年中ティッシュを使う身では。
・夜の海拾ひに行こふ流れ星
一転してメルヘンチックだね。「行こふ」は現代かな遣いなら「行こう」、旧かななら 「行かう」だと思う。
・かなかなや合切袋紐くくる
取り合わせ句。面白い。いろいろあった夏も括って片づけるこころか。準特選
・五番目の赤子の皺や今日の秋
新生児は赤ちゃんとはよくいったもの。赤くて皺だらけで難しい貌をする事がある。
・白桃の大きく剥けて遠い空
岡山の人から白桃を戴いた。ちょっと冷やしてゆっくり剥く。特選
・草いきれNHKを聞きゐたり
朝の里山の散歩にラジオを聴いている人とよくすれ違う。
・星月夜解読できぬ短縮語
所謂、若者言葉か。メディア用語もよく判らんのがあるね。星月夜がどうか。
・原爆忌出しっぱなしのシャワーかな
深読みすればいろいろ解釈できるね。温かいシャワーをふんだんに使って、原発反対と か。
・何処そこへ必着八月十五日
これも同趣向だけど難しいね。 

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