さてシャープの凋落は目を覆うばかりだ。生きんが為に切り売りを始めたかにみえる。亀山モデルで肩で風を切っていたのはつい昨日ではないか。大会社があっという間に窮地に立たされる。電子産業といえば、単品事業ではもうだめなのか。日立とか東芝、三菱電機あたりは結構そこそこやっている。産業システムの事業に転換したからだという。IBMはパソコン事業を中国に売って、事業をコンピューターシステム販売に転換してしまった。
日産自動車は一時、山一の二の舞かと騒がれたが、ルノーの傘下に入り、ゴーンの徹底的な合理化で息を吹き返した。事業はスケールでなくスタンダードだという。シャープも必死に回帰する事を期待したいものだ。事業モデルをどうするのかだ。
経営者に大物がいなくなったなあ。松下、井深、盛田、本田、土光、戦後の物作りを指導した経営者を直ぐ思い浮かべる。皆個性豊かで頑固者ぞろい。いまは誰だ?名前が浮かばない。みんな文科系の官僚タイプの小物のような気がする。人でも日本は負けたんだ。
アップルが最初にiPodという音楽機器を売り出したとき、なぜソニーがやらなかったのかねといったものだ。それがあれよあれよと言う間に進化をとげ、iPhoneのような巨大な化け物に成長してしまった。S.ジョブスという人の頭に最初からこのコンセプトがあったに違いない。ソニーには無かった。単純にその差だろう。使われている技術は皆既存のものだ。コンセプト作りでも負けた。音楽配信事業はソニーは先鞭をつけたはずなのに、アップルに完全に凌駕された。
バブル崩壊で皆保守的になったな。冒険心が萎えて官僚的小物ばかりが指導層になり、なんでもこわごわだ。
あと、円高。これがよく分からん。輸出産業の凋落のかなりがこのためと言っていいんだろう。明らかに実力以上の円高。インフレ目標を立てて通貨供給を増やせという声が強いが、日銀、財務省は容易に踏み切らない。とにかくインフレの暴発が怖い。いかにも官僚的小物の政策。まあ、年金受給者としては今の方がいいか・・・。これは冗談。
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