本当に今年の北海道は秋が短かった。といっても初雪が遅れているのだからいったい気候の変化はどうなっているのやら。
俳句界でも季語の見直しをやろうという動きがあるとか。この気候変動で実際の皮膚感覚が季語と合わなくなっているのだろうか。
そんな中「俳句いきなり入門」(千野帽子著・NHK出版新書)を読んだ。面白かったので褌子さんに是非読んでもらって感想を聞かせて欲しい。要は俳句は作るよりも評を加える事の方が大切なのだと言う著者の主張をどう感じるかだと思う。私は読んでいったら俳句が作りづらくなってしまう錯覚に嵌ってしまいそうになっている。
訃報メールアムステルダムの秋運河
木枯しやよく見えているスカイツリー
湯豆腐の八つ当たりして崩れけり
初雪や真空管の語りだす
色変へぬ松に鞍掛け葦毛馬
描線で北窓塞ぐ古径かな
落葉踏むうしろに夢声の語る声
脇役の主役になりて菊の前
月冴ゆる鉄腕アトム充電中
鳥渡る歌声喫茶の手風琴
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