2012年11月6日火曜日

銀河構造と気候変動・・・・褌子

  もう7年前の話なんだね。猫跨ぎさんによって、佐渡のひとなら誰でも知っている日野資朝卿が徒然草にも登場するきわめて高位のお公家さんであることを知ったのは。
 はなしはとぶが、BSコズミックフロントの銀河系の構造は面白かった。
ちかくのマゼラン星雲とかアンドロメダ星雲の構造よりもわれわれの住んでいる銀河系のほうが、内部の地球から観測するのでかえって、わからないことが多いらしい。が、だんだん構造がわかってきて、地球の超長期的な気候変動が銀河系の構造と深い関係があるというのである。
  カナダの地質学者が、一億五千万年前の化石を発見して当時がきわめて寒冷だったことをつきとめた。さらに三億年前の化石も地球が寒冷だったことを示しているというのである。大体、地球は一億五千万年ごとに周期的に数百万年間の寒冷期を迎えていて生物の絶滅や進化に影響してきたというのである。
  いっぽう、天文学者が銀河系は単純な渦巻きではなく、巴構造になっていて巴のところにはたくさんの星が渋滞状態で溜まっていることを近年、発見。そして我々の太陽系もこの巴構造に一億五千万年ごとに突入していてこの星々の渋滞をぬけるのに数百万年かかっているというのである。
  この星の渋滞にはいると超新星爆発などに遭遇する機会が断然増えて、地球にたくさんの宇宙線がふりそそぐ。このシャワーのように地球に降りそそぐ宇宙線によって水蒸気が発生し地球全体を巨大な雲が数百万年もとりまくことになり、太陽光をさえぎってきたという仮説で、カナダの地質学者がとなえる超長期的な地球寒冷化の周期とぴたり一致するというのである。
 巨大な銀河の構造と太陽系の運行が、地球の周期的気候変動を引き起こしているとは。ずっと地球に住んでいるがちっとも知らなんだ。
  このつぎ太陽系が渋滞に巻き込まれるのはいつのことかはっきりしないらしいが、誕生して数百万年の人類がそのころまで生き延びている可能性があるのかどうか。いずれ太陽自身が超新星爆発を起こすときには地球上の生命は絶滅することになることだけは確か。
 

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