2012年11月1日木曜日

2012年ホロホロ会の旅(鎮魂の旅)…国兼

 私の目の黒いうちにこんなミレニアム的大地震が、そして絶対安全と宣伝された原発がメルトダウンするような大事故をおこすとは…。この目と脳裏にしかと焼き付けておこうと思っていた。私にとってはこの津波で命を奪われた5万人を超える人、そして今も家を失い子供を、夫を、妻を失った人への鎮魂の旅でもあった。

 既に、猫跨さんの句や、褌子さん、逸徳さんの記事に書かれているので多言はしないが、この目でじかに見たあの3.11の津波の巨大さを痛切に思い知らされた。 こんな頑丈な防潮堤を一気に砕き、更にこんな高さまで津波が、(写真左:田老海岸の防潮堤を破って襲ってきた津波で被災したホテル?)こんな頑丈なコンクリートの建屋を打ち破ってと、私でもこの建屋に逃げ込んだらまず安心して一服したであろうにと・・・。 (写真右:陸前高田市の市役所、3階まで津波が押し寄せてきた)ただただ津波の巨大なエネルギーに圧倒される思いがした。

 この三陸海岸線には不気味な瓦礫除去の起重機の音が響き、工事現場の人以外の生活の音は何も聞こえてこない。周囲にはかって民家やお店が建ち並び、人でにぎわっていたであろうという証拠を残すコンクリートの土台の跡のみが見られ、更地になったその後には至る所雑草のみが生い茂っている。
 百聞は一見にしかずという古来の人の言葉をかみしめている。  合掌

下の写真はかっては風光明媚な海岸線の陸前高田の松原で一本だけ残ったという「奇跡の一本松」の跡で(小林さん提供の写真。我々の訪れる数週間前に枯れて伐採されたが、いずれ人為的施工を施して新たに立つらしい)。
                        

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