衆議院が解散とか。涙目になって親父に正直者は偉いと頭を撫でられたとか。いい人物だとは判るが、一国のリーダーとしてはなあ。一年後、誰も覚えていないエピソードだろう。
500人の御身大事の右往左往を、しばらくは見させて貰おうか。
・訃報メールアムステルダムの秋運河
河野君の追悼句。アムステルダムの運河沿いに「アンネの家」があったなあ。欧州駐在の青年社員も老い、逝った。なんと人の世は短くあっけないものか。
・初雪や真空管の語りだす
真空管か。子供の頃、真空管をしげしげ眺めたことがある。なんと複雑で精妙で想像力を掻き立てたことか。3,4本の端子をロケットの噴射口に見立てたり。それに対しトランジスターの何と単純で味も素っ気もなかったことか。ちょっと拝借して〈木枯や真空管の光り出す〉
・落葉踏むうしろに夢声の語る声 特選
徳川夢声がいいね。「宮本武蔵」を思い出す。そう、戦前の匂いをたっぷり残した昭和の声だった。これも拝借した。〈河豚鍋の煮えたと夢声呟けり〉
��むせいを漢字変換すると、夢精が出てくる。褌子氏が気付かぬ訳はないのだが。)
・月冴ゆる鉄腕アトム充電中
昭和懐旧シリーズですな。妹はウランちゃんか。お茶の水博士、ヒゲ親父。鉄腕アトムは面白かった。手塚治虫は100年に一人の天才だ。あの漫画から実に多くのことを学んだ。独特の手塚ワールドは馥郁として、懐かしい。
・鳥渡る歌声喫茶の手風琴
昭和シリーズの掉尾。歌声喫茶か。ユートピア的な何かをまだ信じていたんだな、あの頃。
0 件のコメント:
コメントを投稿