鉄道員・・・いい映画だったね。
もう五〇年も前か二十歳のころに札幌でみた。
頑固親父がストやぶりをしてしまい、坊やが友達からいじめられるシーンありましたよね。優しいお姉さんに恋人ができて、おやじさんがおれは許さんぞと怒る。お母さんはいつも子供をかばっておろおろ泣いている。
庶民の家庭というものは、どこも似たりよったりだなあと、わびしく美しい音楽とともに可愛い坊やの語りがかすかに記憶に残っている。
敗戦直後の貧しいイタリアを描いた映画といえば北大桑園寮のテレビでみた「自転車泥棒」。全財産が自転車だけの貧乏な父子が自転車を盗まれてしまい、逆に他人の自転車を盗んで捕まるはなしでおやじさんと息子が泣き出す場面でこっちも涙ぐんだ。薄野の映画館でみたフェデリコ・フェリーニ監督「道」も記憶に残る。精神薄弱の女の子と粗野でわびしい旅芸人のはなし。つきはなしてもつきはなしてもついてくる女の子…
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