きのう何げなくBSを入れたら、イタリア映画「鉄道員」をやっており、途中から最後まで懐かしく見た。何ということもないイタリアの庶民の家庭を描く。頑固一徹の父親。末っ子の男の子が何とも可愛い。そして随所に流れる哀調をおびたテーマソングが実にいい。この映画の最大の主役かもね。壊れかけた家庭が最後は纏まってハッピーエンドだが、それを見届けて父親が眠るように息を引き取る。小津安二郎をふと連想。この頃、洋の東西で古い家庭の形が崩壊していくのが共通のテーマだったのだろう。最近涙もろくなったが、この映画も随所で涙を禁じ得なかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿