2012年7月25日水曜日

私見・・・国兼


 原発論議が再度・・・。昨年の3月11日以前、鳩ポッポが国際会議で日本の炭酸ガス放出を25%削減するとか約束してきた。日本の世論も大いに歓迎したが、その一番の削減の背景は原子力発電の拡大である。このまま地下資源を使っていると、太平洋に住む人々は海に沈み、アメリカの映画にあったような大水害と洪水と旱魃に地球に生きるはあらゆる生物、特に人類が最大の被害をこうむると。
 3月11日以降、急激に世論が変化する。原発悪人説になってしまった。どうしてこうころりと変わるのかと、小人と女子は・・・と孔子様も嘆くことだろう。しかしながら、人類の人口が今日の70億から2050年に90億と、さらに20億増加し、今世紀末には150億と。これだけ増加する人口が(専らインドやアフリカや南米等)、今日の日本のような冷蔵庫やテレビや洗濯機の生活をしようとすると、彼らはその電力を原子力発電以外には依存できないだろうと思う。5年前に東の方のインドを旅したが、大人も子供も夜にはローソクを灯して屋台みたいなところに集まり、ホテルに泊まると突然電気が消え暗闇となる。電力が圧倒的に不足しているのである。1995年に西安に行った時もインドよりは良かったが、街中をタクシーで通ると街路も家々も暗闇である。
  では、日本はといえば、今日の先進国同様に着実に人口減少する(唯一の例外はアメリカで、白人人口は減るがこれからも増加する)。年寄りが増え、早寝早起きで、電力需要は減る方向だろう。地震大国のこの日本で、今の原発依存率25%を20年後にでも30年後でもよい、自然エネルギーに転換する。そのための送電線の問題とか、東電の電力支配力を無にすべきというか、潰すべきではと思う。

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