2012年7月1日日曜日

re:とりいそぎ・・・褌子

   逸徳さん。「堺利彦と幸徳秋水」。ぼんやり草取りしていたので残念。メールはこういうときの文明の利器だったのに。いま8時だから「内村鑑三と新渡戸稲造」はみる。政治面のニュース以外はNHKもいいねえ(笑)
  大逆事件の幸徳秋水は女房の実家が高知県中村市(現四万十市)で秋水のお墓にもうでたことがある(結婚する前にはじめて女房の実家にいったときに秋水の墓に行きたいといったら義父母が心配そうな顔した)。足尾事件の田中正造の明治天皇への直訴状は秋水が書いた。
  無政府主義者といえば大杉栄だがファーブル『昆虫記』日本初訳もやっていて、中川先生に古ぼけた初訳版を見せてもらった記憶がある。大杉栄は妻の伊藤野枝と関東大震災の時に甘粕大尉に殺された。秋水も愛人管野スガと無実で刑死した。この男女四人についてはいろんな小説がでているので読んでみたい。大逆事件がフレームアップだということはかなり知られていたらしく徳富蘆花が助命にうごき、石川啄木、永井荷風、木下杢太郎、夏目漱石らも大逆事件について書いているそうだ。読んだことはないが。大逆事件は明治43年、小生が生まれる32年前のことでこっちも70年生きているわけだからちっとも古い話ではない。過去がかえって近く感ずるのは加齢のいいところだ。
  小生がこういう事に関心をもったのは、2・26事件で刑死した北一輝が佐渡出身だということも少しはある。北一輝については戦前右翼の親玉くらいに思っていたが近年研究がすすんでいて非常に興味深い事実が発掘されているようだ。

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