ひよんの実や古墳の柩がらんどう
猫跨ぎさんの今回の10句中で断然一番いいねえ。
宇宙の悠久の時間の流れのなかに真っ暗で黴臭い柩の時間が停止している。盗掘で空っぽの柩の空虚感。子供たちがヒョウヒョウと吹く音色。いつのころからか遊び場になっている古墳。
ひょんの実ってどんなものだろうと思っていたので写真掲載を感謝しています。
むかし、次の発言をhorohorokaiに投稿したことを思い出したので採録してみる。
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上総一ノ宮は千葉の九十九里浜にちかい一宮町にある玉崎神社である。
ここは巨大なマキノキが群生しているというので巨樹探訪をしてきた。
そんなに広くない玉崎神社の森に経1㍍ものマキノキが何十本もある。
千葉の県木はマキノキだがこんなに大きいのはめずらしい。
さて玉崎神社のご神木がマキノキではなくイスノキだと知った。柞とか蚊母樹と書く。
葉に虫こぶ(虫=ちゅうえい)ができやすく、これを笛にして吹くときの音から瓢の木(ヒョンノキ)と子供たちはこの木をむかし呼んだらしい。実はヒョンノミ。心材は暗紫紅色で櫛や床柱にしたそうだが、幹をたたくといかにも堅く重そう。九州・四国・沖縄に分布すると事典に書いてあるから、太平洋の黒潮に向かってつきでている房総半島の暖地性がうかがわれる。
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