2010年12月29日水曜日

高田宏『言葉の海へ』・・・褌子

   仁ちゃんへ。函館の寒そうな冬景色の写真を掲載してほしいです。お手数ですが…
   岩波書店『さえずり言語起源論」』(岡ノ谷和夫) および 『日本語語感の辞典』(中村明)は購入しましたか。
   興味があります。
   地貌季語なることばを知ったのも本欄で紹介された宮坂靜生『語りかける季語 ゆるやかな日本』岩波書店でしたね。
   小生が自慢の辞典は『大言海』いがいは、むろん石家荘でたった80元(1200円くらい)で買った『康煕字典』。それに先日、台北故宮博物院で日本円2000円の大枚をはたいた天地玄黄ではじまる『千字文』、楷書・草書・行書・篆書さらに篆書にいたる象形文字まで達筆で書いてある。
   いぜん、猫跨ぎさんに本欄ですすめられて?九千九百円で買ってしまった『新潮社・日本語漢字辞典』、これは元来は中国語の漢字を日本語で解説した従来型の「漢和」辞典でなく、日本語化した漢字をまさに日本語そのものとして解説してある。
  ぱらぱらとめくって読んでいても楽しい。というのは、日本語である漢字をすべて、「坊っちゃん」や「阿部一族」「暗夜行路」などの短い用例付きで紹介している優れものなのだ。
  ―――――標題の高田宏『言葉の海へ』は『言海』を編んだ大槻文彦博士の生涯を描いた小説。

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