函館では雪は単なる邪魔者に過ぎない。11月末から降ったり解けたりを繰り返し12月の25,26、27日の三日間で40センチぐらい積もり今は除雪機が通った後がやや融けた状態だ。想像してみてくれとても雪見酒を片手に楽しむ気にもなれない。
雪虫が飛んでいた頃が雪の淡い感じが一番優しく感じる。いや少しは雪に対しての期待感もあるのかもしれない。今はどうだメインの車道は除雪されているが一寸横道に入ればでこぼこの雪道にハンドルが取られ運転に神経を使う。歩道と言えばアイスバーンが悪魔のようにして待っている。神経痛の足の疼きがそれの輪を掛けてどうにもならん。
そんな中2週間ほど前叔父の葬儀で札幌に行った。火葬場に近付くとどこか見たような風景だと思った。なんと中野さんが眠っている里塚霊園ではないか。雪がだいぶあったので風景を思い出すのにちょっと時間を要してしまった。中野さんの墓から更に奥まで入ると三十炉を構えた大きな火葬場が鎮座しているには驚かされた。
又明日から雪が降り寒さも一段と厳しくなる様だ。義母の介護や0歳児の体調不良などに気を使っている内に歳を越してしまいそう。まあいいか、日記と思って又俳句を皆さんに味わって貰おう。
・ 買ひ迷う十年日記夕暮れて
・ 年忘れ百の話題を散らしけり
・ すべり込む新幹線や冬木の芽
・ 風呂吹きやゆるりと出汁の染込んで
・ 逆さまに話し詰込み冬帽子
・ 水中の熊の目細くなりにけり
・ 氷切る星の産るる欠片かな
・ 寒に入る律儀な人の減りゆきて
・ 吸入器汽笛鳴らして寒の空
・ 骨壷の蓋閉じられてしずり雪
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