ウィキリークスという集団が主にアメリカの外交文書をすっぱぬき始めた。印象的だな。一種のスキャンダルという扱いだが、思うにこれは歴史的快挙かもしれん。いま、世界は国家主義の時代。尖閣、竹島なんかちっちゃな島嶼をめぐって、双方がいきりたつ。
国境という仮想のラインが命をかけたもめ事になる。しかしこれはいつからか。そんな古いことではない。国家を背負って本格的な戦争を始めたのはたかだか第一次世界大戦に遡るのみ。寸土を巡っての争いはそれ以来なんだな。
北朝鮮のアナウンサーが「神聖なわが国土を0.001㎜でも侵すものは無慈悲な懲罰を受けるであろう」と厳かにいうのを聞いて笑いが止まらない。そうだね、北朝鮮それに中国も、国家主義にどっぷり漬かっている真っ最中。しかし経済はとっくに国境を越えている。インターネットしかり。世界の下部構造は地殻変動を準備している。つまり国家主義は終焉を迎えているのかも知れない。ウィキリークスは完全にその予兆と見るね。
その文脈でよむと、日本の政治の流動化は、もっともその先端を走っていると言えなくもない。違うかな?
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