2011年8月18日木曜日

原爆20個分に関する私見・・国兼

1週間ほど前の天声人語に広島型原爆20個相当という記事を読みオヤ?と。以前猫跨ぎさんの書いた記事(7/9)を再度検討した。そのときの安井先生の試算による今回の大気中に放出されたヨウ素131の量:28.3g、セシウム137の量:1900gという数値から広島型原爆の2個分相当と思っていた(核崩壊してセシウムやヨウ素に変化したウラン235の量が約2kg、一方広島型原爆で超臨界核崩壊した実際のウラン235の量は1kgという。このウラン235の量から2個分と推定したわけ。多分、広島型原爆何個分という比較は核崩壊した実際のウラン235の量の単純な比較だと思う)。安井先生の計算根拠であるヨウ素、セシウムの原子炉内からの大気中への排出濃度(ヨウ素2%、セシウム0.9%)がどの程度の正確さかによって広島型原発何個分の数値が変わる。最近の乾燥牧草による牛の汚染の広がりを見るとセシウムはもっと多く大気中に排出されているのかもしれない。

 ついでに原発1基が1000発分の原爆量に関して。
100万KWぐらいの標準的原発1基の中に主として2酸化ウラン(235)と2酸化ウラン(238)(その他僅かな減衰材も含まれているらしいが)からなる約100トンが内蔵されている(直系1cm,高さ1cmの上記2酸化ウランのペレット(2酸化ウランの比重11から1個のペレットの重さ7.7g)が4mの燃料棒に400個、重さにして3.1kg、この燃料棒が50個-60個集まって一集合体を形成し、この集合体が500個-600個ぐらい集まって原発1基が出来上がるという計算。)。この100トンのうち核分裂する2酸化ウラン(235)の濃度は3.5%程度。この100トンの中で年間30トンぐらいがエネルギーとして使われ、このうちの3.5%の約1トン(1000kg)の2酸化ウラン(235)が核崩壊して核分裂生成物を作る計算になる。先の広島型原爆の1000発分に匹敵する。

 原発論議も良いが、今年の夏は、何だこの暑さは!!!ちょっと異状だネ。ゴ-ヤ植えたり節電に心がけてはいるが・・・。明日からこの暑さの峠も越えそうだ。皆さんも今日1日気をつけよう。

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