2011年8月31日水曜日

むかしばなしもええなあ・・・・逸徳

仁ちゃんの投稿を読んでいて思い出した。就職1年目だったと思う。仁ちゃんからのハガキを読んだ記憶がある。おそらくご本人はもう忘れているだろうが。 このハガキ、どこで読んだか、そもそも誰宛のハガキだったかも、もうさだかではない。 印象強く残っているのは、次のような文面である。社長のことばを聞いた感想らしい。おそらく技術系社員への話かなにかで聞いたのだろう。社長いわく・・・「技術者というのは、高価な脂身みたいなもんで、金のフライパンにのせて下から、火であぶると、タラリタラリと高価な油を流しだすのだ」と。 仁ちゃんは森の石松みたいなタンカを切って、だいぶ怒っていたが、おいらにとってもこれが大企業の本音かと、インパクトが強く、のちに自分が会社をやめてやると思ったときのひとつのバックグラウンドデータになっていたかもしれない。仁ちゃんおぼえているかい。

お師匠へ。そりゃ、協定書は法務部が書いたかもしれん。しかし、技術者たちはすくなくともそれを知っていただろうし、原因が工場にあることも感じていただろう。それは猫実験をやった細川博士(付属病院の院長だったと思う)ののちの発言をみてもわかる。おいらが感じるのは、そのとき何を技術者たちは考えていたのかということだ。単純に「許せん!」と断罪する気はない。今となっては。弁護する気も全然ないが。 ・・・・むしろその時のひとりの技術者の内面を想像する。何を思っていたか。何を大切と思い、何を感じていたか。そういう想像力を働かせるのも必要でないかなあということである。さらにまた、瑕疵があってもあとから責任はとらないという契約書が、ある面ふつうのことであるのなら、裁判所は前代未聞の「公序良俗に反する契約」なんて、なんでいったのかなあ。 よっぽどふつうではない気がするのだが。それにしても、こういうアイデアを考える法律専門家のことを考えていたら「法匪」ということばを思い出したよ。

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