2011年8月4日木曜日

山寺・・・国兼

先日(2日)ホロホロ会の今年度の旅行先を話し合い、山形県の山寺や出羽三山等に行こうと決まった。美味しいお酒を飲んだ後、家に帰り夕刊を見たら不思議なことに山寺の記事が半ページに渡って写真入で記載されていた。事前知識として簡単に紹介しておこう。

 この山寺は正式には宝珠山立石寺(天台宗、860年開基)といい、奥の院まで行くのに千段ほどの石段を上る必要がある(私は3年ほど前に上ったが、結構ハードな石段である。行く前に足腰を鍛えておこう)。途中に芭蕉蝉塚がある。
 新聞によると昭和のはじめ、芭蕉の詠んだこの蝉の正体について斉藤茂吉と小宮豊隆の間で論争があったという。茂吉は「油蝉」、豊隆は「ニイニイ蝉」だと。実際に蝉を採取して調べたところ、 大部分がニイニイ蝉で茂吉も豊隆説を認めたという。ただ、山形昆虫同好会によると、芭蕉がここを訪れた7月13日(新暦)頃はニイニイ蝉 とヒグラシが鳴くらしく、ヒグラシの可能性もあるという。
 山門の入り口には立石寺の宝物を展示した記念館もあった(常時開館しているかは不明)。この近くには「山寺芭蕉記念館」もあり、芭蕉の遺墨や直筆の作品が展示されているらしい。
 新聞の写真を見て驚いたのは、五大堂で野球帽みたいな帽子をかぶり、俳句を詠んでいる人物の一人が猫跨さんそっくりな感じで、既に訪れていたのかと・・・? 旅行予定の10月というと蝉の時期も過ぎてしまうが、山々に囲まれたこの絶景の風景を見ながら、秀句が生まれそうな予感がする。

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