戦前の天皇制のもとでどれだけの人間が命をたたれたかを思えば、私なども心穏やかにとは決していかない。
しかし、現今の天皇夫妻はとてもいいひとみたいだし、奥さんのほうもいぜんより元気になって、何かふっきれて自分たちの役割を悟っているようだ。だから、私も天皇制即時廃止!などと目くじらたてる気はぜんぜんない。
原発は一日も早く廃止したほうがよいと確信するようになったが、天皇制はいずれ将来、ゆっくりと消滅することになるのだろうと思う程度だ。
日本がもっと成熟した落ち着いた民主社会になれば、君主制は不自然な制度として廃止したほうがよいのでは…の世論が大きくなるときがくるのではないか。皇族は就職も結婚もままならない。選挙権も納税の義務もなく日本国民の一員となっていない。基本的人権がない一家が自らをしばる身分制について自由に発言できないようにしておいて、「永久に統合の象徴でよい。いまのままでけっこうけっこう」とはいかないような気がする。
むかし量子力学の坂田昌一先生だったか武谷三男先生だったかが天皇制についてきかれて「科学の発展を妨げる制度」といっていたことが記憶にある。地震国に原発54基という安全神話と「国民統合の象徴」という神話とは何か通底するものを感ずるのだが…。
天皇制については関心がない。いま最大の関心事は原発問題。
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