―――――奥秩父と山梨の県境の国師ケ岳(2601㍍)というところに登った。大弛峠からほんのちょっと登るだけなのに心臓がばたばたして困った。山頂に巨石をもつ金峰山が目の前。登山道わきで杉の巨木をみつけた。
麓の塩山市から自転車で男女四人が2400㍍の大弛峠まで登ってきた。イタリア製の100万円以上する高級自転車で重さ4キログラム、フレームは東レの炭素繊維だそうだ。公開されたボーイングの新型787も炭素繊維の機体。
夜は鼓川温泉の奥の築140年の大地主の館に泊まった。
山菜の天ぷらでビールを飲みながらきいた80才過ぎのおかみさんの話。
戦争が終わってからこの旧家にお嫁にきた。農地改革で田んぼは小作人にとられたが山林だけが助かった。この山林の木も寄付して立派な村道ができて、お祖父さんの顕彰碑が建立された。けっきょく山城みたいな石垣のうえの千坪の屋敷だけが残った。建物は村の文化財になり、村のすすめで民宿をやっている。宿帳をみたら一ヶ月に数人しか泊まってない月もある。日本庭園がみごとなので、ほろほろ会でここで幹事会や句会でもやるのも面白そう。
翌日は八ヶ岳高原の別荘に住んでいるご夫婦のところに泊めてもらった。ご主人が物理の先生だったので山本三三三先生、岡小天先生の懐かしい名前がとびだした。釜無川でハヤを2匹釣ったあと、夜のバーベキュで諏訪大社と諏訪族、安曇族のはなしで盛り上がった。
八ヶ岳自然文化園でハヤブサの遙かなる宇宙の旅をプラネタリウムでみた。小惑星イトカワは大型タンカーくらいの大きさで迫力満点の映像。蕎麦畑の向こうの八ヶ岳、南アルプスと奥秩父のあいだに富士もそびえている。
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数日、天国で遊んで、中央高速を下界にもどるとむっとする熱さ。
四日ぶりにパソコンを開くと戦後エネルギー革命について猫跨ぎ氏・逸徳氏の議論で盛り上がっていて現実世界にひきもどされた。
【写真:大杉・百万円の自転車・蕎麦畑のむこうの八ヶ岳】
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