2011年8月27日土曜日

函館通信151・・・原子の火・・・仁兵衛

 道新を読んでいたら目に留まったので投稿しました。
 54年前の1957年8月27日は茨城県東海村の日本原子力研究所第1号原子炉が臨界に達し、日本で初めての「原子の火」がともった日だそうだ。次世代の希望の熱源としてわくわくしてた研究者、技術者、経済人が沢山居たのだろうね。正式には同年9月18日に「原子炉運転の儀」がおこなわれ、正力松太郎がスウィッチを押している。
 招待客に配られた記念扇子には佐々木信綱の歌が入っている。
 「人の力 原子の力 相合ひて 生まれむ未知の世界を思ふ」
 この種火から54年経ってくしくも54基の原発が作られその内の4基が壊滅的事故を起こしてしまった。多くの国民が原発に懐疑的になってしまったが当時の研究者、技術者の本音はどんなものであろうか。歌にある「未知の世界」を何時の世も正確に描けなかった人間の浅はかさなのだろうか。

 

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