2011年11月10日木曜日

十句・・・猫跨ぎ

禍々しい一年だったが、もう11月か。若い人達は大変だが、古希間近かとなってみれば
真顔になって執着することもあるまいと思えてくる。せいぜい、あまり周りに迷惑をかけぬよう、心していこう。

吟行句は中途半端だけれど、最近の十句

線量計を下げて見てゐる渡り鳥
無人駅のここまで寄せる野菊かな
白鳥の胸照らされて渡り来し
稲架暗く日本海はまだ暮れず
即身仏の赤き衣や秋幽し
薄紅葉さしのべ月山文学碑
新松子青し高山樗牛像
今日終り転がり出たる新松子
銀漢のうしろの闇をニュートリノ
蜂蜜のしづくの長き秋の暮

0 件のコメント:

コメントを投稿