句碑公害。まったく同感。佐渡島でも海のうえの断崖のうえにいくつもみた。いったい誰が勝手にたてるんだ。
銅像公害(勲章公害も)もあるね。市原では長年自民党の県会議員だったAという男がなくなったら巨大な銅像が田んぼのなかの小さな神社のそばにたった。いわば公有地。こういうのを建てる取り巻きの根性がいやしい。だれかがペンキをかけたらしく長いことそのままになっていた。A氏が亡くなったとき小生はたまたま町会長をしていた。市の町会長会から、「A先生の御仁徳をたたえる『一掬の花』という御本が出版されました。町会長の皆様におかれましては壱万円以上の御寸志で御購入をお願いします」と回覧がまわってきた。わたしは生活相談を長年やっていた関係でこの議員に相談するとすぐ百万円とか相談料をとられると証言していた人を何人も知っていたので、「Aの生涯はカネカネカネだった。『一掬の花』なんてちゃんちゃらおかしい」と書いて奉加帳を送り返してやった。
じつはA氏は戦後まもなくは左翼だった。が、レッドパージで自民党に転向したらみるみる才覚をあらわして蓄財し県会議長などをやった地方政界の有力者になった。
さらにいうと読売のナベツネは戦前、東大の共産党のリーダーだったが弾圧されるといちはやく転向、同志を特高(このときの特高の責任者が正力松太郎)に売って生き延びて、正力の一番の子分として戦後日本の出世街道を上りつめた男だ。心胆の醜悪さかげんはあの風貌が物語っている。晩節をけがす典型的なタイプ。
そのてん、辻井喬は立派だな。成金財閥の堤康次郎の妾腹のこどもに生まれセゾングループの総帥にもなったが、文学者としての誠実な生き方をいまも貫いている。心根の美しさはあの風貌が証明している(?)
文化勲章を辞退した大江健三郎も立派。天皇から文化勲章もらってうれしそうにしている丸谷才一なんかよりずっと人間が信用できる。
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