そうか。サルトルのほうが偉いね。(サルトルはノーベル文学賞を断っているのですか?)
しかし、日本人は勲章に弱いね。山田洋次監督もかなり高位の勲章もらってうれしそうな写真が新聞に出ていたことがある。さぞかし寅さんもがっかりしたことだろう。中川先生はまちがいなく勲章辞退するタイプ。しかし、学士院会員なんかに推薦されて毎月年金がでるとなると貧乏している学者先生にとっては魅力的だろうね。(わたしなんぞは賞状と賞牌、表彰式すべて辞退して、年金だけ内密にこっそりもらいたいタイプか(笑)
総務省の賞勲局は大江健三郎の文化勲章辞退で赤恥かいたので、まちがっても辞退などしないように念入りに事前審査をしてからだすんだそうだ。
夫婦で60年安保いらい共産党の活動していたおじさんが亡くなったのでお線香あげにいったところ、質素な仏壇のうえに黄綬褒章の額縁がかけてあったのでびっくりしたことがある。
民生委員を何十年もつとめると順番で推薦されるらしい。民生委員はなり手がなくて困っているそうだが、このおじさんはずっと地域の生活困窮者の相談に献身的にのっていた。戦争中は熱烈な軍国少年だったというこのおじさんのなかでは、お国のため戦死したら靖国にまつられることも、人に尽くして勲章もらうことも、福祉政策改善させようと共産党でがんばることもぜんぜん矛盾なく共存しているわけで興味深い。ちなみに奥さんは日赤の従軍看護婦志願だったが戦地にいくまえに終戦になりましたといっていた。
この老夫婦のばあいはマルクス主義などの思想は関係ない。与えられた仕事はなんでも誠心誠意でとりくみ世のため人のためにひたすら生きてきたということなのだろう。
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