「広島ナガサキフクシマで三度被曝した日本は原発きっぱりやめます、だから地球上から核兵器も原発もなくしましょうとならねば説得力がない。」
「説得する」という文言の主語は誰で、目的語は誰か。つまり誰が誰を説得するのか。
肥満体の医者が患者にメタボの話をしても説得力がないのは、これはまあ判る。
言いたいのは日本が中国に対し原発は止めましょう、ということだろう。日本できっぱり止めました、だから止めてください、と言って、相手が、はいと説得されそうもないのが問題なところだ。強勢中華大帝国が小日本の忠告など聞きそうもない。じゃあ市民運動レベルで反対運動を一緒にと言ったところで、これが全く不可能なのが今の中国だ。
むかしむかし、全学連の数人がモスクワで核実験反対のデモを企て、あっというまに捕まった夢みたいな話があったが。それが再現されるだけだ。内政干渉として外交問題となるだけだろう。
本当の国の安全保障を考えるのであれば、向こうで何かが起こったとき、すっぽんぽんの状態は避けねばなるまい。次善として、原発はきっぱり止めないで、或る水準で続けて、一定の技術は継続する、向こうで何か起こったときに問題に対処するため、場合よっては解決に協力するため、こういう能力を維持する努力はすべきだろう。軍事力に話は似てきたが。
0 件のコメント:
コメントを投稿