ギリシャは数十兆円の借金で国家破綻だと、イタリアはGDPの1.2倍の借金で騒いでいる。一方、この国はGDPの2倍、千兆円近くの借金をしながら、困ったことだと腕組みをして沈思黙考しているぐらいで、又、国際的にも少々の懸念事項で問題にもならない。この国が破産しても、郵便貯金が同じぐらいの額があるというその担保のお陰で他の国への影響は少ないためであろう。
竹下政権以来だろうか?国債という紙切れを発行して税収を補ない始めたのは。それが今や、税収を越える国債発行額である。「入るを図って出を制す」という家庭でも、会社でもあたりまえのことをこの国の人々が忘れている。この借金をこの国の子孫代々に「飛ばす」というのだろうか?「沈没」は近いのでは・・・?。
話代わるが、今回のホロホロ会の旅で最も感動したのは、土門 拳記念館で何年か前に向源寺で拝見した「東洋のビーナス:十一面観音像」に再会したことである。漆黒の背景を背に浮き出たような十一面観音像は、向源寺で見たものとはまったく異なる印象の像である。向源寺では腰の辺りの艶かしさに目を奪われたが、今回は頭部の後ろの不思議な笑い顔?の面をもじっくりと見た。行きつ戻りつ何回繰り返し見たことか。写真集を買った御仁も居られるようだが、私は「心の眼」にシカと焼き付けておいた。
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