2011年11月14日月曜日

仁句鑑賞・・・猫跨ぎ

・初雪に遅れカリヨン響きけり
 森井宅ではカリヨンの良い音色が聞こえるのだろう。これで二回目かな。
冬到来を奏でているのかの様に。
・冬紅葉遺跡の海に果てにけり
遺跡の海が判らないが、沈船のことか。海岸よりにあるのだろうか。
・縄文の人に勤労感謝の日
北海道は縄文につづく続縄文時代というのが長かったとか。労苦に思いをはせているのだろう。
・色鳥やブラキストンを跨ぎゆく   
鶸とかジョウビタキなどの冬鳥。函館を越え津軽海峡をわたって本州に飛来する。あんな小鳥がねえ。
・色変へぬ松に八幡太郎かな   
 松の緑に源義家を連想したのか。よく判らないが。 
  
残りの五句はいつもの身辺記。
・宿題は三桁足し算暮早し
これはお孫さんのことかな。
・口上をつかへつかへて冬隣
まさか結納の儀ではなかろうが。
・出しゃばりのブーツ三足小六月
小姑たちがうるさい?
・発車ベル響き終りて秋の蝶
彼等も帰っていった。
・切り貼りの障子の桜三つ四つ
孫の室内運動会の後始末。

妄想多謝。

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