面白い旅行記等を期待していたが直ぐにポリープ切除の話になってしまいいささか寂しい気がする。
「小惑星地球かすめる良夜かな」!褌子さん本当に素直な良い句ではありませんか。これからが大いに期待出来ますね。自分で句作していて十個いや百個に一つぐらいしか自分でいいなと思えないのが通常ですが思いついたら直ぐに書き留めて置いてください。
さて猫跨ぎさんの句を鑑賞しましょう。
特選は褌子さん同様「銀漢のうしろの闇をニュートリノ」に尽きる。ニュートリノといった比較的新しい専門用語を柔かく使いこなしている技に新鮮さと緻密さを感じました。
「白鳥の胸照らされて渡りきし」・・・大きな場景なんだが焦点を胸に絞ってありその光が何とも神々しい。函館でも特定の所に行かないと鳥渡りは見られないそうだ。
「今日終り転がり出たる新松子」・・・上五の今日終りが意味深だ。その一日が単に終っただけではなさそうだな。だから季語のしんちぢりが活きてくるのかな。
「即身仏の赤き衣や秋幽か」・・・湯殿山入り口の即身仏かなつかしや。
函館は明日頃から寒波がやってくるそうだ。土曜日にタイヤ交換も片付け万全とまでは行かないが準備に怠らない。TPPで北海道の農水産業が壊滅するとの報道が多いいがもっと冷ややかに対処策を考える人はいないのかね。そんな中鈍句十句を出す。
初雪に遅れカリヨン響きけり
冬紅葉遺跡の海に果てにけり
縄文の人に勤労感謝の日
宿題は三桁足し算暮早し
口上をつかへつかへて冬隣
出しゃばりのブーツ三足小六月
切り貼りの障子の桜三つ四つ
色鳥やブラキストンを跨ぎゆく
発車ベル響き終りて秋の蝶
色変へぬ松に八幡太郎かな
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